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* 名は”妖精”の意。樹型が密に盛り上がるシュラブで、このタイプの
典型的な品種。もちろん節間は短く、数の多い照葉が、強健種であるこ
とを示すように黄変しにくく落葉しにくい。低い樹高で盛り上がるので、
容器植の場合下枝を切除しないと手入れがやりにくくなる。
古枝の更新は3~4年で。懐枝は風通しをよくするためにもこまめに整
枝すること。
* 10~20輪の房咲き。頂蕾から咲き始め、花保は8から12日間。
5月下旬から開花する遅咲き。花期はおよそ40日間。寒さは苦手で、冬
は伸長力がない。ただ半日陰でも健全に生育できる貴重な品種。密植し
ても樹勢は衰えない。多少の過湿・乾燥にも平気。
* シュートをよく出す。この品種のような低いシュラブの基本として、
シュートの先端に付いた蕾はピンチせずに咲かせて、樹型を調える。そ
して散り始めた花殻処理を急がず、結実しにくいので満開になるまで放
っておいた方がよい。日照方向によっては枝が偏伸びするので剪定は樹
型を整えることを優先する。
* 根は意外に太根が多い。したがって地植の場合、根を切らないように
追肥の場所を慎重に掘り選ぶ必要がある。元肥は地植では株元から30
~40cm以上離したところへ。油かす200g、骨粉と魚粉を各20
0g、硫酸カリ70g。容器植では施す一か月前に苦土石灰40gを与
えた方がよい。追肥は有機肥料でも化成肥料でもどちらでもよい。ただ
しPとKを中心に多めに。春は液肥への反応は早いがその他の季節は反
応は鈍い。これは耐寒性にすぐれた品種に共通で、一般に薔薇が人と同
じように好む気温帯の18度~25度において、温度上昇の過程で養分
吸収が強く、逆に下降温度で弱くなることを意味している。
* 高濃度の農薬を施した場合の傷みは激しい。だから天然の薬剤中心に
すること。また比較的土壌の酸化の影響を受けやすい。強い耐性を持つ
反面、名前のようなデリケートな一面がある。うどん粉病への耐性は完
璧だが、黒点病はあっという間に広がる。ただし病班は小さいままで、
黄変しにくく枯死にはいたらない。Kが多すぎたとき、夏に鉄分不足の
クロロシスがすぐに現われる。そこで梅雨明けにはできるだけ早くメネ
デールなどで鉄分を補う。盛夏の水分不足では生育が止まり、枯死しな
いための調節が行われる。つまり一部の枝を根本から枯らす。ビタミン
B群の効き目は速い。害虫で最も注意がいるのはハダニ。
* 早朝の花群も美しいが、この薔薇が最も美しいのは5月と10月のよく
晴れた日の薄暮の時間帯。葉も花も、まるで少ない光を集めているよう
に見える。飛び回る妖精たちの仕事であるかのように。これは半日陰で
の生育のよさと関係がありそうだ。
* コンパニオンにはノースポールやカンパニュラ。スタンダード仕立て
にはスカビオーサも。
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