携帯頁
 Home    Cont.    Info.     Prof.     Album,Cultiv.    Onepoint     Lecture     Lecture 2    Salon     Link    Flower    Topic    Bouquet   Literat.    Books    History  

 ロンドン市内にある有名ホテルから。発色の濃淡に不安定な面はあ
 っても、盛夏期を除いて常に輝くような、またみずみずしい花色で咲
 く。しかもその盛夏期でさえ、高温の影響を全く受けてはいないかの
 ような花容を見せることが多い。
 裏弁の方が濃くなる。開き初めは壺咲きで、開ききると丸弁抱え咲き
 になる。その間が剣弁高芯。5月下旬から開花する遅咲き。花保は8
 ~10日間。花期がとりわけ長く、ときに120日以上咲きっぱなし
 となる。わが園では2001年、ついに250日間という最長記録を
 作った。なぜ、そんなにも長く花を付け続けられるのか? その答え
 は、完全開花後の同じ花枝における腋芽の伸長スピードの驚異的な遅
 さと、もともとの花付きの多さとがみごとに結合していることだ。ほ
 とんど房咲きにならないのがHTの一般的な特徴。だからこそHTは
 繰返咲性の強いものへ淘汰されてきた。そんななかで、この薔薇ほど
 その性格が強いものは他にないと思える。これは、一季咲きの野性的
 な薔薇たちとは対極にあるものだ。近いのは「オールド・ブラッシュ」
 と「イザヨイバラ」。
 しかも開花中に花色は褪色しない。ステムがあまり強くないために、
 雨に遭うと首を折るが、シミは付かない。気象の異常がない限りブラ
 インドにもなりにくい。気温の上昇とともに芽の伸長スピードは上が
 るが、それでも他の薔薇と比べると遅い。主幹が三本以上あり、株が
 若ければ花付きはまちがいなく4か月を超える。ただし地植。
 多肥害は出やすく、外弁が乱れる。従って元肥は株元から十分に離
 したところへ与え、閉花するまで追肥しないこと。冬夏の元肥に、M
 gをたっぷりと含む化成肥料も加えてやるとその効果はすばらしい。
 量は一握り。礼肥は有機肥料のみとし、長期開花のとき、必然的に夏
 の元肥となる。健全な葉が多く残っているなら、第一リンサンカリの
 200倍液を葉面撒布。ただし、閉花後2週間以内にこれらの礼肥を
 済ませ、二番花が終わるまで施肥はストップ。特に猛暑でなさそうで
 あれば油かすにリンカリ化成( 例 25-11 あるいはその他の配
 合でもよい )を混合する。また、5-10-5または5-6-7の液
 肥を適宜加える。もし猛暑なら、花のためには追肥を控え、樹を栄養
 成長へ向かわせるためにすべて摘蕾する。
 年間を通じてカニ殻の効果は低い。蛎殻は夏にも必要。蛎殻は炭酸カ
 ルシウム資材の一つであり、高温期には土壌中のカルシウムは蒸散力
 の強い下葉へ移動しやすく、薔薇の樹全体にとって不足しがちになる
 から補う必要があるということ。特にサヴォイ・ホテルのように猛烈
 に花を付ける品種はそれだけ細胞分裂と増殖が活発であるから、カル
 シウムが不足しやすい。
 なお、水揚げの際食用とならないとされるのは精巣と卵巣が肥大して
 いるカキであるが、この状態の時の殻が最も多くのカルシウムを含ん
 でいる。
 9月に苦土石灰を20~30g与える。このとき蛎殻を与えた場所と
 は離す。
 老熟株となって生長が鈍いようなら、水溶性カルシウム(スイカル)
 を1000倍で二度灌注。
 容器植は強剪定を行い、地植は中剪定とする。主幹の太り方は決し
 て速くないものの、徐々にでも太く硬くなっていく。サイドシュート
 を出さなくなったら更新のタイミング。生育中であっても生理的なシ
 ョックは起こさない。安心して切除できる。シュートは順調なら五段
 ぐらいにはなる。
 チューレンジバチが好み、アブラムシは他品種よりも少ない。コガ
 ネムシやカミキリはほとんど来ない。その理由は不明。耐病性の点で
 もすぐれている。ただしうどん粉病には強くても黒点病には罹りやす
 く発病も速い。初期に食い止めないと何もかもが遅くなる。ガン腫病
 にはかなりの抵抗力を持っている。斑点病や灰色カビ病、キャンカー
 に対してはほぼ100%の耐性がある。
 根張りはしっかりしていて周囲に負けない。比較的浅いところを伸
 びている。











Salon 有機質肥料

Onepoint  肥料配合適否表 
Lecture 2 HTの施肥設計と実践














[日液化学株式会社]





Lecture HTの剪定
Lecture 2 HTの春剪定
Lecture 2 HTの秋剪定
Lecture 2 HTの整枝








                -栽培ワンポイント-

                    「閉花」

 見えている花々が散り終わった時点で別に蕾が存在していなかったら、
それが閉花の状態。一つの開花期が終わったことになる。
 一季咲きの品種であればその後新しい枝を伸ばし、葉を繁らせてから冬
を迎えることになる。四季咲きではそれまで伸びていなかった芽、動いて
いなかった芽が伸長を始めて、やがて花梗として充実していく過程で蕾を
つけていく。
 この項でのポイントは、その「花梗の充実」と「蕾を付ける生長」との
同時進行のこと。ほとんどの場合、栄養生長と生殖生長とが重なるのが薔
薇であり、明確に区切って生長の本質的なところが転換していくのではな
い。
 しかも花梗が充実していく実態区分においても両生長が同時であること
がほとんどであり、このことがくりかえし咲きの強さの直接の原因となっ
ている 一輪ずつの散りに合わせてそのつど花殻を摘むと、そこからす
ぐに頂芽が動く。新しい花梗を形成しようとする。このとき、そのまま伸
ばすとそれまでの花梗であった下段の「枝」の充実が大いに図れるが、同
時に新しい花梗の充実にはやや勢いが足りなくなって、花付きや良花を望
めない。
 したがって全輪が咲き終わってから、それぞれの花梗の中程辺りや、や
や上位で整枝し、「枝」の充実と新しい花梗への生長とを促すのが最善と
なる。この原則を守りつづけていくと、普通はその株全体が安定した更新
のリズムを獲得しやすくなって、年数を重ねれば重ねるほど、わたしたち
の鋏のふるまいに応えた姿になっていく。咲き終わったものから順に摘ん
でいく切り方をしてそれで漫然と終わり、という手入れで終わらない方が
よい。
 ただし以上のことは株がまだ若い間に適用することであり、成熟株にお
いては鋏の使い方が変わってくる話だ。そのことは項をあらためて。
                                             
                          
サイト内検索 powered by Google
 
       Road to Rosa synthesis
Savoy Hotel サヴォイ・ホテル

lpp.  ライトフロックスピンク  径10~15cm
90cm( 高 )×60cm( 横 )
中香

Cultivation
Album