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  耐病性 
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 現代園芸の嗜好に適った薔薇。あらゆる条件・魅力を備えており、小輪多花好
 きの現代人にぴったり。この薔薇がずらりとそろった薔薇園では、コスモスの草
 原も顔色を失うだろう。
 月上旬から咲き始め、1015日間という長い花保で楽しめる早咲き。花期は
 およそ35日間。次から次へと咲き、ピンクの濃淡がパープルを交えて、黄色い花
 芯とともに入り乱れて満開となり、全体として統一のとれた色彩豊かな花群を形
 成する。ただし節間もステムも長いため、バレリーナとは異なる明るさ、華やか
 さがある。むしろのびのびとしていておおらか。この品種の最も美しいところは、
 そのように葉と花の、色彩とマッスの調和によって薔薇の世界を重厚さと官能的
 な美から解放しているというか、美の幅を広げるのに一役買っているところにあ
 る。
 今一度写真頁へ戻って確かめてみられたい。当園で立体的な仕立てになっている
 のを、平面に広げたところを想像していただければおわかりだろう。花壇の低い
 位置で目が届くかぎりにこれらの花が華やいでいる効果の新しさを。まるでトゥ
 ルーグリーンとでも呼べそうな緑の中に、色彩が乱舞する。
 夏も、秋も花は少しも変わらずに褪せずに、同じ色彩を見せる。
 枚もしくは7枚の長円形の小葉によって構成される本葉は、どんなときにも
 乱れず変形もなく、整然と互生して密に折り重なることもない様はこれまでの薔
 薇にはなかった新しい姿だ。かつての園芸はこのようなにぎやかさを敬遠したこ
 ともあろう。しかし今は違う。均質な多様性は、一つのまとまりだ。美の調度品
 のような世界。ミニ薔薇から修景用薔薇( G.Cを含むスケープローズ )へ量産
 体制を移行させたオランダが生んだ、まさにハイ・モダンローズと言える。
 元肥も追肥も種類を選ばず、しかもNPKの極端な偏りさえなければどんな量
 でも育つという信じられないような特色がある。地植の場合、一株が毎年横に広
 がってつる薔薇のようにフェンスを覆うことも可能だし、当園のようにクリスマ
 スツリー形の仕立ても容易。行灯仕立てや菊の懸崖づくりのようなこともできる。
 鉄・マグネシウム・カルシウム・亜鉛の不足が起こりにくく、初心者が初めて植
 える薔薇としてこれほど安心できるものはない。多肥にもいじけることなどまず
 あり得ず、応えてくれる。容器植で濃度に気をつければよい程度。液肥の吸収も
 よく、追肥にそれのみの施用も手入れの容易さとして歓迎される。
 横への広がり重視で育てるなら、剪定は不要。困る方向への枝のみ切除すれば
 よい。しかし縦への伸びやかさを重視するなら、もともとクリーピングする性質
 のものを立てるのだから、剪定は必要になる。その場合、求める高さまでの支柱
 に絡ませ、横へ張り出す細枝をバランスを見ながらカット。
 整枝においては、花殻を切るとき最初の本葉のところで切るようにして葉をでき
 るだけ残す。この薔薇の葉の疎と密は、自然状態で不定であり、年数が経つほど
 枝数が増えていくわけだから広がりの中に下位へ埋没する葉も多いと見ておく必
 要がある。つまり日光が当たらない葉が多くなる可能性がある。
 耐病性も相当高い。問題なのは黒点病の広がりのみで、しかも耐性は増進して
 いく。枯れる事はまずない。他の病気には感染しても発病しにくく、心配は不要
 だ。また、グラウンドカバー全部の特徴であるように、「枝枯れ」は起こり得な
 い。
 黒点病に対しては、治療も予防も重曹1000倍液と、竹酢20倍液へ黒石鹸の泡立
 て
液を混ぜたものを数日おきに交互に散布。近接してもかまわない。年を
 1
ステップとして耐性が増進する。
 わたしの偏見では、この薔薇の美しさには重大な欠点もある。誉め讃えるだけ
 で終われない。それは美に奥行きが欠けている事だ。驚嘆する楽しさ、意外性は
 あっても、感動できないのである。見る者の胸を思いきり打つか、あるいはなん
 となく不安にさせるかのような「揺れ」「揺さぶり」がない。そのことは、この
 薔薇の花の一房を花瓶へ生けるとわかる。綺麗だ。だがそれだけでしかない。た
 とえば安曇野や花霞などは、確かに淡泊なところがあるにしてもまだ郷愁や、生
 命のありのままに太陽光へ向かうような何かを感じられる。それがこのラベンダ
 ー・ドリームにはない。花の色彩も葉の色合いも、上述したように美の幅を広げ
 た。ところが、それらのどれをとっても人の目には上昇も下降もしない。美意識
 に訴えていながら、趣がほとんど何も語らないのだ。語れば、薔薇はある種の意
 味のステージや官能の世界、感傷の横溢する琴線に触れないわけにはいかないか
 らだろうと思う。たとえば埴土の構成を変えても、そのことは少しも変わらない。





Onepoint 液肥の使い方7つのポイント







Onepoint  竹酢について 
















そのような薔薇が出現し、 広く愛培されつつあることこそ この薔薇がもたらしたほんとうの驚異なのかもしれない。





                 -栽培ワンポイント-

                「花はなぜ褪色するのか」

 花色の開花中の変化と褪色は、実は別の事柄であり、原理的に似かよった点
はあっても、同じではない。
 ラベンダー・ドリームは花色を部分的にも全体でも変化させながら、ほとん
どが褪色することはない。ところが薔薇の品種の多くは開花の終わりに近づく
と、あるいは散る間際になると、花色はかすれていく。このことが白い花でも
起きて、何か滲んだような色になることが多いのを思い起こしてほしい。つま
り褪色とは花を終わらせていくサインであり、それは花に発色させていたホル
モン由来の酵素の失活である。それに対して変色は酵素間の、色素への影響を
やりとりする仕組みの交替である。そして花色が変化する品種は概ね褪色しな
いと見てよい。ただし、高温期を除く。高温期には褪色が起きることも多い。
 花は昆虫を呼び寄せるためにある。ところで、いつまでも花を付けていては
受精後の子房の充実の妨げになる。萼が殖存を形成する準備の一つが散華であ
り、生殖の目的である種子を保護する仕組みが動くためにどうしても必要なこ
とだ。受精すればその後はもう昆虫には用がなく、害虫を招いても困るという
ことになる。雄しべ・雌しべと萼は一体となりながら、果肉と種子を守る砦へ
と、花のときの色とは似てもつかぬ色合いの物へ変わっていく。
 わたしたちはここで、気づかなくてはならぬ。あのような美の対極にある、
質感と色の物へなぜ変化してしまうのかを。実の色艶を目立たせ、鳥をはじめ
とする動物たちを誘うためだと。この時点で、花はあってもならぬし、色も魅
力的であってはならないのだ。なんという変貌か!
 花の美しさに感動していたわたしたちは、このときにも生命のすばらしさに、
胸打たれるようでありたい。実をつけさせないようにと鋏を振るうとき、その
ような想いを持つ人とそうでない人の間には、明らかに鋏に込めた愛情が異な
ってくる。「育てる」とは、そういうことなのだ。

                                                                                                                               

                                                           
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       Road to Rosa synthesis
Album
Lavender Dream ラベンダー・ドリーム

lp.  淡紫   径3~4cm
12~16枚   丸弁平咲き
1.2~1.5m( 長 )
横張り性
四季咲き  微香  強健

Cultivation
耐寒・耐暑性