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耐病性 
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 5月中旬から下旬にかけて咲き始める。ザ・フェアリイと比べると
 横張り性が強く、地植等低い位置に植えると仕立てが制限される。ア
 ルバム頁に記したように、スタンドを用いるなどして容器植にした方
 がよいだろう。ただし枝垂れる情景にはならない。茎枝が硬いからで
 ある。
 繰り返し咲き性は強く、秋までは閉花期間が短い。特に春の一番花は
 満開時には葉が花に埋もれて見えなくなる。花期は二番花以降短くな
 っていく。晩秋の花も散りは早め。
 肥料の選り好みはない。有機無機の別なく、また混合も可能で、肥
 培は楽になる。一つの花期が終わる頃、早めに礼肥を与えて、シュー
 トの出を促すとともにできるだけ長いシュート処理をした方がよい。
 短めの処理をつづけていると、肥効が分枝の多さへ働いて、花付きは
 逆に落ちることになる。ポリアンサタイプの薔薇にはそのような傾向
  を持つものが多くあり、若い期間が長いので枝数と花付きの多さへの

 期待に応えやすいが、成熟につれて花数が減っていくものだ。それは

 肥培で解決しない。
 地植の場合には夏冬の元肥に1:3:1でたっぷりと与える。ただし
 株元から少し離して施すように。礼肥は一番花後に高度化成を多めに
 施し、以後は、同じ肥料なら半分にし、有機質肥料であれば1:2:
 1の割合で。すると偏伸びや懐枝の多さに悩まされない。
 活力剤の使用に当たっては、生理的には効果があまりない。しかし
 耐病性は増していくから、施肥と同時かまたは開花と開花の中間期に
 一度または二度与えるとよい。それ以上の回数を与えるのは無駄にな
 る。病気では、特に黒点病が激しい落葉を引き起こすことがあるもの
 の、次第に黄変する葉が減っていくから、穏やかな効きの予防や治療
 で済ませられる。枝枯れはまず起こらず、ガン腫病にも罹りにくい。
 うどん粉病もくどい農薬治療をつづけない限り、病徴は限定的。ただ
 し何もしないでおくと長い病気になりやすい。スタンド容器植ではま
 ずベト病には無縁。地植でもできるだけ盛り土にしてマルチもしてお
 けば罹りにくい。
 害虫ではハダニ。初期を見逃してしまうとあっという間に多くの葉
 が被害を受ける。日常的に木酢500倍液の散布をすれば防げる。ゾ
 ウムシも訪れるが他に中・大輪系の品種が近くにあると被害は小さい。
 容器植ではマメコガネの幼虫に注意。
 樹形を整ったものにするには午前中の日当たりがポイント。株の正
 面にまんべんなく朝陽が当たるようにすれば崩れた樹形とならない。
 当園ではフェンスとそれを保持している壁の前に置き、右半分も左半
 分も同じように陽が当たる。地植では、あえて西日も当ててやれば、
 こんもりとした広がり方に収まってくれる。
 根の伸長力は強い方なので、施肥も活性剤や抗菌剤の灌注において
 も、まず株元の周囲を円を描くように浅く掘ってみて、根からあまり
 離れた位置とならぬように施す。このことをなおざりにすると、それ
 らの効力は削減されてしまう。
 素朴であっさりとした容器よりも、テラコッタで装飾性の高いもの
 に植えるとこの薔薇は映える。広い庭であれば等間隔でいくつも並べ
 ておけば、ライ・レ・ローズで見られるような効果が生まれよう。一
 株で最大2000輪は咲かせ、春一番の花期が短くとも50日間はあ
 るという特長を生かせる。そして目立たずとも可愛い品位が、庭園全
 体のグレードを上げるだろう。

Lecture 2 シュラブの施肥設計と実践
Onepoint  シュート処理の真実












Lecture 2 シュラブの整枝









Link  ライ・レ・ローズ








                 -栽培ワンポイント-             

                   「円耕施肥」

 地植への施肥には大きく分けて円耕施肥と局所施肥がある。それぞれの詳
細については講座で述べることとし、ここでは前者の狙いについてのみ触れ
ておきたい。
 株周りに円を描くように浅い施肥をすると、
( 1 )養分が土壌中の広い範囲へ広がりやすい。クラウンから出ている根の
ほとんどは、地上部のような偏伸びをしない。障害物があれば別だが、なけ
れば水分を求めてあらゆる方向へ比較的浅めに伸びていく性質を持つ。それ
ゆえどの根も水分とともに得られる養分も多ければ、それだけ根毛を増やし、
そのことがその根を丈夫にしてさらに地上部を支える力を増すことになる。
事実無施肥に近い場所の根よりも、施肥した場所へ伸びている根ほど根本か
らゆっくりと太っていく。
( 2 )実際の庭園では、特に薔薇園においては薔薇どうしの株間はさほど広
く取られていない。つまりそれだけ隣接する薔薇の根が交錯するように隣の
薔薇の根圏へ伸びている。ここで重要なことは薔薇の根どうしによる養分の
奪い合いが起きないことだ。その理由も講座で述べるが、各地の薔薇園で密
植されているにもかかわらず健全に育ち、隣からは離れて植えられているよ
うな薔薇と変わらぬ花を咲かせるのも、実は根どうしのせめぎ合いが起きな
いことによる。このことを理解する最も簡単なことは、自根が重なっている
ときに自根どうしの優劣が起きないという事実だ。したがって円形に施せば、
ますます植えられているスペース全体の地味を増すことになるわけである。
( 3 )肥料の分解等による養分の溶脱と保持蓄積は、実際の花壇等の土の中
では土壌の場所ごとの不均一により、均質には行われない。ごく狭い範囲に
限ってみても、団粒構造にはムラがあり、イラストなどで見るような整然と
したものではない。だから溶脱と蓄積はまるでマダラ模様のようになってい
る。これは部分的に養分濃度の高い箇所ができにくいことでもあり、根がい
わゆる肥焼けを起こす危険は少ない。これは大きなメリットであり、たくさ
んの方向へ伸びた根にとり、のびのびと吸収ができる。
 では円耕施肥によるデメリットとは?
( 1 )薔薇の根は深さ10cm内外から30cmほどのところまでの間をよ
く伸びる。特にまだ短い間の根ほどそうである。ところが浅めの施肥も同じ
ほどのところへ行う。すると施すときに根を傷つけやすい。そうなると傷つ
いていないところから枝分かれしたような根が新たに伸びる。その根もまた
円耕により傷つくおそれがある。それがくりかえされた根は、太くなるまで
にかなりの時日を要する。これはそのまま地上部の成長を鈍らせることも多
い。
( 2 )施肥の際、実施のために人が踏み固めてしまう範囲が広くなる。それ
らの場所をそのつど耕せばよいのだが、しかもそうすれば膨軟な土になって
くれるのも速いのだが現実には踏んだままにされることが多い。これがくり
かえされると、根は固い土のところを避けて伸びようとする。すると深く潜
るように伸びるか、または細根をまるで鉢植えの根のようにたくさん出し始
める。その多くが固ければ固いほど短いままとなる。こうして地植での施肥
のロスが生じるものだ。
( 1 )への対策としては施肥箇所を掘るときに、いきなり移植ゴテやスコッ
プを土へ突き刺すのではなく、それらの道具を寝かせるように持ち、少しず
つ円の内側から外側へ向けて、表土をわずかずつ払うように掘り進めること
だ。道具が根に触れればわかるから、少しだけ外へ円をずらす。このやり方
をするとコンパスで描いたような綺麗な円とはならずデコボコする。しかし
そんなことは何でもないことだ。払いながら徐々に目当ての深さにしていけ
ばよい。
( 2 )への対策としては、まず株周りを掃除するかのように、箒でもコテで
も何を使ってもよいから、なめらかに、平らかにする。これは足跡やお尻が
付いたところをすぐわかるようにするためで、目印を見つけやすくするのだ。
そんな細かい手間をと思われるかもしれないが、実際には簡単で短時間に行
えるし、手早く済ませられる。億劫がらずにすれば、花壇等の整地の状態が
どんどん美しいものになっていく。こうして足跡のところを耕すとき円の内
側へ寄った方から耕していけば、最後には円の外で終われる。しかもそうし
て施された深さよりも、伸びている根は少し深くを目ざすようになる。その
根拠は実はたくさんあり、ここでは述べずにおく。しかし確かに耕されたば
かりのところよりも、その下を伸びてから、やがて耕されて酸素も豊富な軟
らかい土の箇所へ、新しい根が伸びていくものなのである。      

                                              
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