| * 日本で好まれている花型と色彩。雨に打たれるとさんざんな姿の花になって しまうだけに、多くの薔薇愛好家が傘をさすのもうなずける。葉はライトグリ ーン。節間は長い。5月中旬から開花する中咲き。花保は6~9日間。花期は約 3週間( 5月)。二番花の開花は他の品種よりやや早くて7月初め。 * 耐寒性に一面ではすぐれている。もともとほとんどの薔薇は寒さに強いもの だが、数は少なくとも真冬も開花を続ける。ただし主幹は太らない。 * 元肥にはボカシしか適していない。量は200gぐらいに抑える。それ以上増 やしても、増やしただけの効果はない。追肥は即効性の液肥のみとし、5-6 -7などのカリ成分の多い物を選ぶ。もしも一部の枝が伸び遅れていて、急に 伸びはじめたときは、肥料が足らなかったと考えられるので時期を問わず油粕 と骨粉を補う。前者は粉末状の物がよい。 * 剪定は基本通り。秋は8月29日~9月2日の間で。 * ガン腫病に弱く、ポリープを取り去って後は回復するが、再発すると助から ない。他の病気にも一通り罹る。予防しても罹るので、治療が重要になる。 ①ガン腫病……患部を切除後、石灰硫黄合剤の原液に草木灰を溶かしたもの ( 強アルカリ性 )を塗布。切除した部分はそのままそばの土に埋めてもかまわ ない。その中には単極毛細菌はいない。患部のあの瘤は、彼らのエサである。 ところが植物体から離れた瘤は、もう二度とエサとはならない点で安全なのだ。 予防にはやはり製品名「バクテローズ」を用いるのが最もよいが高価。 ②黒点病……HB101の1000倍を散布と灌注。発病したら重曹1000倍の 散布 できれば降雨のたびに毎回。冬季に硫黄合剤の20倍液を塗布。 ③うどん粉病……同前。 ④ボトリチス病……HB101の1000倍を散布・灌注。発病した花は切除。 その花をEM1000倍液へ3日間浸しておき、その後その液をすべての花と花 首に塗布。紫外線のない夕刻に行えば、このカビを食べた放線菌が塗られたと ころに付着する胞子を食べてくれる。 ⑤灰色カビ病……病葉を切除後、HB101の1000倍を株全体に散布。さらに 土表に木酢または竹酢の20倍液を散布して製品名「マジカル抗菌砂金」をすき こむ。この製品が手に入らないときは、ミリオンで代用。 ⑥斑点病……EMの1000倍を花と花首に散布し、土表へメネデール1000倍 液を灌注。 ⑦キャンカー……健全なところまで切り戻し、切り口に硫黄合剤の20倍液を塗 布。夏季でもかまわない。 ⑧さび病……被害部を切り取り、HB101の1000倍を土壌灌注。切り口に 木工用ボンドを厚く塗布。 ⑨ベト病……被害部を取り去ったり切除後、EM1000倍液を土壌灌注。土へ炭 カルを少量すきこむ。 * 主な害虫はアブラムシとスリップス。アルムグリーン1000倍散布で発生させ ないようにできる。 * もしも多肥害が出たときはEMの800倍液の灌注を当分続けること。その間 施肥はストップ。 * この品種に似たものに、「コンフィダンス」「オーナー」「マダム・サチ」 「ロイヤル・ハイネス」などがあるが、いずれも遠く「オフェリア」の血を引 いた子どもたち。ところがそれらは皆”強い”子どもたちであり、どうしてグ レイスランドが弱いのか理解に苦しむところ。おそらく父親である実生の薔薇 がもたらしたと思われ、その薔薇も交配をくりかえした結果劣性遺伝を蓄積し たのではないか。薔薇は形質的な遺伝を人工淘汰しやすい。ところが耐性的な 遺伝は必ずしもそうではない。ハイブリッド・パーペチュアルやブルボンロー ズは耐病性に弱点のある優性遺伝子をも伝えていったと思われる。ティローズ がそこを救ったと見るのがわたしの考え。グレイスランドは多くのものを犠牲 にして「ピース」や「グラハム・トーマス」の黄色とは全く異質のこの黄色を 得たのかもしれない。”透明な黄色”という優しさ(グレイス)を。この透明 感は、ただ単に弁厚が薄いからとは言えないもののような気がする。 |
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-栽培ワンポイント- 「EMと放線菌」 上記解説の中でEMと放線菌のことに触れた。そこでこの両者の関係について述べて 参考サイト デジタル放線菌図鑑 ……「序文」を読み、HOMEをクリックするとコンテンツが表れる。各項目を 選んでから学名をクリックすると各放線菌の顕微鏡写真が見られる。
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径12~13cm 直立性 無香