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* 花保8~13日間。花期20~30日間。5月中旬から咲き始めるやや早咲き。
別名「サンスプライト」 * 光を浴びて高芯に開いたときの、黄色の澄みきった輝くような発色は、 イエローフロリバンダの名花と言える。多彩色の薔薇園では小さいために見 逃されやすいけれども、クローズアップで視線が止まったときのこの薔薇の 存在感は印象が強い。また、ほとんどのフロリバンダが香りを持たない中で、 甘くすぐれた香りは貴重。 * しかしこれほど軟弱で、しっかりとは育たない品種も珍しい。好条件が 揃わなければ、寿命は10年を超えてくれない。なぜそうなったのか? も し遺伝的な原因が解明できれば、すべての薔薇栽培の世界に革命が起きるだ ろう。もともとひ弱なモダンローズの代表として知られていた。あらゆる病 気への耐性が極度に低く、その香りの強さゆえにあらゆる害虫の餌食になる。 とりわけスリップスがひどい。発生すると一輪に数の多い虫だが、花弁の上 をはい回るのが肉眼でもよく見える。 * この薔薇の命を守って行くには有機無農薬栽培に徹するしかない。あら ゆる予防と、ダイエットによるスリム化、少量ずつ定期的に施肥していく。 通常は冬にのみ行う石灰硫黄合剤の散布や塗布も、秋剪定後最高気温が25度 よりも下がった日に1~2回実施する。そして株の周りの広い範囲に木酢・ 重曹・HBなどを散布し、枝の表面や土のアルカリが消えるまで施肥を控え る。土のpHは中性7.0を厳守。くん炭でマルチ。 * 市販でさまざまな土壌改良剤が売られているが( 2003年現在 )、すべて 無効。むしろ、植え付け時に穴の底へ入れるホウ酸・ビタミンB1・ダイオウ 粉末、さらには周囲の埴土に混合するものとしてタバコ粉末やゼオライト、 ミリオンなど。あとはEM菌などの生きている改善微生物、ミミズなどの力 と、ボカシ肥料が有益。その他は根気しかない。 * 剪定は基本通りに行い、少しでも太い枝を残す勇気が必要。秋にも、ち ょうど良い芽がない場合はあえて切るのをやめること。短くなりすぎるより は、芽が伸びるチャンスを待つことの方がたいせつ。 * 一般に黄色い薔薇は弱いと言われる。しかしそれは「ロサ・フェティダ」 を長年育てた人に尋ねなくては正しいかどうかはわからない。わたしは尋ね た。答えは「ノー」だった。その後トーマスやピース、エバーゴールドなど を知るにつれ、なるほどと思った。今から( 2006年 )16年も前のことだ。 このフェティダによって薔薇の世界は黄色を得た。この原種が生まれたの も進化の結果であり、それだけ地上のあらゆる環境とその変動に適応してき たはずだ。したがって、黄色という色素の遺伝子に何か問題があるのではな くて、交配の歴史のなかでたまたま強い性質を弱めることが続いているのだ と理解した方が正しいだろう。 * わたしの「貴婦人」との花容の類似性。皆さんはどうお感じになるだろ うか。細かく見ていくと、フレアの様子といい、似ているようでもほとんど 異なっている。だから個人的な錯覚でしかないのかもしれない。けれども、 どうしてもフリージアとグラン・ダ・ムに近似的なものを感じてしまう。葉 がどちらも濃緑の照葉であるのは共通。それ以上に、花冠全体や弁質の面で 双子のようにすら思えてしまう。純粋に感覚的なことだから理由の説明のし ようがない。おそらくは体質上極端に反対の薔薇なのに、目に届くものの世 界が、両種は実は同じ薔薇物語のあらすじを歩んでいると語ってくる。 わからない。わかることは不可能とも思う。理解しがたい一致、理解しが たい同一感。
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[Wikipedia] |
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-栽培ワンポイント- |
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-栽培ワンポイント- 「剪定鋏の使い方」 薔薇を好きで栽培している人なら、ほとんどの人は実際の剪定鋏の使い方、 つまり切るときの動作をわかっているはずである。しかし現実には剪定での 芽に対する角度さえ基本が守られていないこともある。そこで禁句の「今さ ら」と言わず、基本を記しておきたい。 ( 1 )芽は必ず45度前後で上向いている。動いていない芽ほど、枝の水平 に対する角度は浅いものだ。ところが動き出して伸長を始めると、最 初の休眠芽の角度よりも100%、さらに上向きになる。つまり上へ と伸びていこうとする動きであり、これが、芽の角度と平行になるよ うに剪定する根拠である。 また、右図で明らかなように、春剪定では特に冬であることと、わた したちがわざわざ葉を取り去ることによっても、炭水化物とオーキシ ンの流れはなく、導管からの養水分とサイトカイニンが残す頂芽へ送 られる、言わば一方通行だ。すなわち、上向きの流れが強い。そのた め、もしも芽とは逆向きに枝が切られた角度であれば、当然その流れ に背くことになる。( 図1 ) ( 2 )5mm上のところを切るのは、それ以上長く芽の上に枝部を残すと、 養水分のうち特に水分が、長く残っている部分から蒸散し、濃度の高 い養分が芽に送られてしまうからだ。それに、枝の先端は常に病原菌 との戦場である。最も強い抵抗力は芽に集中しており、その上の切り 口へではない。長く残せば、切り口からの枯れ込みの危険も高まる。 反対に、芽に切り口が触れそうなほどに切ると、芽は自分を守ろうと して( そこに気温の上昇も味方して )芽と枝との境界部を大きくする 動きを見せる。伸長ではなく。しかも鋏で切られた切り口そのものは、 そこからの病原菌の侵入を阻むために師管の細胞を死なせていく。そ の影響が、芽の上1~2mmでは芽に及んでしまう。 ( 3 )受け刃を上にが基本。( 図2,3 ) 切るとき、動くのは受け刃の方である。その力で切り刃が枝の表皮を 裂くように入っていく。このとき、切られる場所には受け刃・切り刃 双方の力が向かい合うように加わり、枝の硬さはそれぞれの力に対し て抵抗する反対向きの二つの力を出す。もしも受け刃と切り刃の位置 が逆であれば、切り口は支点である受け刃の当たっている位置よりも 上になる。 紙などを切る両切り刃の鋏では、太い枝は切れないし、細い枝でもス ムーズには切れない。それは両刃の役割を分けてなくて、受け刃を持 たないからだ。剪定鋏は、しかも受け刃の方には必ず幅がある。それ が5mmであり、枝を強く押す力を伝える。だから切り刃が太く硬い 物も切断できるわけだ。 ( 4 )切り刃よりも受け刃の方がクラウンから遠くなるように鋏を当て る。 この基本も守ろう。切る姿勢によっては、受け刃の方が切り刃よりも クラウン寄りになる。そんなときはほとんど受け刃が下になるように 両刃が重なってしまっている。 右向きの枝と左向きの枝で、立ち位置、腰かけ位置を変えずにそれぞ れを切るとき、必ず受け刃が上になるように鋏を持ち替えよう。鋏の 形が、わざわざ「へ」の字の形になっているのは、この持ち替えの動 きに応えるためでもあるのだ。( 図4 ) 遠くなると言っても、両刃の距離のことではなく、あくまでも刃の重 なりのこと。机の上に本を寝かせたときの表紙と裏表紙の関係とも言 える。 ( 5 )鋏を傷める原因の一つに落下がある。この防止には、右のような鋏の 時、二つの柄の中間中央の輪へ紐または螺旋状のバネを通し、それら の端を手首へ巻いて固定すればよい。さらに、鋏を振るわない間は必 ず刃を閉じておくことだ。その癖をつけると、使用前後のうっかりも 防げる。滑り止めのある手袋を用いてもよいが、できるだけ素手で鋏 を持つようにしたい。そして指先や掌で、感触を実感しながら(無意 識にならずに)切るようにすると、よりいっそう切り口が乱れずに済 むばかりでなく、その枝がどんな枝であったかを身体で感じ、覚える ことができる。それが貴方と薔薇との対話なのだ。春を待ちつつ、恋 うる心どうしの会話なのだ。
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![]() 図1 菊池卓郎著 『せん定を科学する』 より 図2↑受け刃が上になっている○ ↓受け刃が上になっている○ 図3-1↓受け刃が下になっている × 図3-2図4 ![]() |
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![]() -栽培ワンポイント- 「強アルカリ水の利用」 2009年から試してきたことに、人体表面の細かなところの消毒用に用いられる ことの多い強アルカリ水の利用がある。市販されているスプレー式のもの。各社から 出ている製品の内、塩素系電解水でない比較的安価なものを剪定鋏その他の金属へス プレーし、除菌と防錆を同時に行う。 たとえば剪定鋏であれば刃の研磨する部分やボルト部分などへ使う。強酸性水でも 除菌ができるものの、防錆にならない。熱湯消毒の方が確かでも、手間がかかるし、 刃をできるだけ高温にさらしたくはない。だからアルカリ水である。 アルコールを含ませてあるティッシュやタオルとの比較をすると、研磨や抗菌性の 数日間の保持には強アルカリ水の方が効果が高いとわかった。用いたのはpH12以 上あるもので、100ml入り。これで、しばしば鋏を研ぐときに使用したり、また 時には蕾の首や枝の芽へも散布しても、半年以上使うことができた。保存中にpHの 変動もほとんどない。 重曹との比較では、実はあまり効果が変わらない。しかし重曹の方が用途が広く、 コストパフォーマンスも高いから、薔薇の予防や治療には重曹を使い、鋏や金属製の 移植ゴテの部分、眼鏡をかけて作業をする人であればフレームの継ぎ目の金属部分な どへ使うとよい。 今後もこのような電解水は注目度が上がり、製品もどんどんよいものが登場するだ ろう。健康を補助する力が電解水に認められるからだ。既述のように、台所などで塩 素系イオン水を用いている人は栽培へ応用しない方がよい。表示に注意して強アルカ リ水を購入しよう。
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y. 純黄色 径8cm 20枚
40cm( 高 )×30cm( 横 )
半剣弁高芯咲き 強香