* このカクタス咲きは黄色い花火を思わせる。開き初めからロールするのではなく
そのときは普通にフラットで、開くにつれてロールするという変化を楽しめる。5
月中旬から咲き出す中咲きで、花保は5~10日間と比較的短い。しかし花期は長く
5月は約40日間になる。蕾初見からちょうど1ヶ月で開花。二番花は7月早々。散
り際は見苦しい。節間は長く、分枝力もほどほど。
* 元肥のPは骨粉よりも魚粉中心に与えた方がこの薔薇には合うようだ。また追い
肥に油かすの粉末を用いるとよい。10月下旬の苦土石灰施用後、2週間以上空けて
硫酸カリを微量追加する。ボカシ肥料中心に肥培すると花色が濃くなり、これが本
来の色。液肥にはKの割合が少ないものを選ぶように。炭カルとの相性はよくない
* 耐病性はある方でも、黒点病に罹ると生育はストップする。そして感染してから
病班が出現するまでが速い。従って春から秋にかけて重曹1000倍の撒布を定期的に
行うこと。アブラムシやチューレンジバチの幼虫が好むけれども、木酢の灌注によ
って防除は簡単。また植底に木炭を敷くとガン腫病の進行を食い止められる。その
効果が出やすい品種。
なお、薔薇のある品種が黒点病への耐性をどの程度持っているかは、熱湯に15分間
浸けておいたネギ汁を撒布すればわかる。耐性が低ければ病班がぼけず、高ければ
翌日にぼける。
* 健全な白根を出しやすいので、排水のよい土で。つまり土中の酸素の吸収がたい
へん活発だということ。
* 冬の剪定では太い枝も思い切って強く切りつめ、樹形が整うようにする。夏はそ
の主幹をフリーにし、シュートのみ処理するが、特別よい条件下でない限り段は三
段ほどで止まる。
* 鉢植えの時、さまざまな試みの結果を判断しやすいものだが、この薔薇に与える
ボカシ肥料の発酵過程で、アルコール度14%のごく普通の赤ワインを加えてみた。
施用直前の香りは加えていないものとほとんど変わらず、効果も変わらなかった。
ワインに関しては、おそらくワインそのものの発酵途中のものを加えなければ、は
っきりしたことはわからないと思える。
* 咲いた花の多くがロールしないとき、しても不完全なとき、体液の調整をしてい
るカルシウムの欠乏である場合がほとんど。とりあえず砂糖を700倍に薄めたも
のを葉面撒布して様子を見る。カルシウムの補給になる。
* カクタス咲きのミニは多くありそうなものでも、意外に少ない。高性の薔薇だか
ら、元気に育っているとミニたちの中でも際立った存在感を示す。わが園ではミニ
のほとんどをハンギングにしていて、外から見上げる人たちは真っ先にこの薔薇へ
視線を送っている。