| * 花全体にオレンジと黄色がブレンドされた色彩で、決して珍しいタイプ ではない。 でもはなやか。 HTとしては樹高が低く、またかなり房咲きになるのでイメージ通りの 香りとも重なって印象は強い。 散る直前の花型も汚くならない。 * 花保は8~14日間。花期は5月で約一ヶ月。やや早咲き。二番花以後は 咲きそろわない。秋剪定後の最初の花がみずみずしくならないのは残念。 しかしピンクとオレンジが交互にウェーブを持つ花容はすばらしい。雨シ ミにはならない。12月のつぼみはほぼ開花する。 * 最大の弱点はうどん粉病。罹病すると病班が必ず花弁にまで及び、見苦 しい。だから初心者には向かない。無惨さによるショックが大きいから。 そしてこじんまりした株立ちになるわりには樹勢が強くなくてひよわな印 象をあたえてしまう。 * 耐寒性にもやや難があり、芽の動きは鈍い。しかし気温が10度を超える といっせいに動き出す。 展葉のスピードは標準的なHTよりもやや速い。 * 元肥はNを通常よりも少なめにし、PとKは有機肥料のみにする。化学肥 料で育てると発色が本来よりも濃くなり、芯が綺麗に巻かない。追い肥はN をゼロにしてある化成液肥で2000倍以上の薄さを。さらに、Nを減らした 分だけ秋の苦土石灰も少なくして施す。標準的な量( 40g )を与えると、 三要素だけでなく微量要素の吸収まで悪くなる。ときおり、Kがやや残って いるときに弁端が黒ずむ。発色を美しくする方法として、1月と10月に日本 酒をそのままで少しだけ与える(目安としては盃一杯)。 株全体に葉付きが悪いときは、油かすにカキ殻を混合したものを一週間おき に50gずつ二度表土に施す。夏には必ずEM1000倍液を直後に灌注して おくこと。 * 盛夏に高温がつづくと消耗が激しく、咲いてもすぐに散ってしまう。改善 策はシェードしかない。 そこまでしないなら、夏季のつぼみはすべてピンチしたほうがよい。消耗を 防いでやるのだ。 * 剪定は基本通りに。秋剪定は8月30日から9月1日のあいだで。シュート 処理も基本通り。ブラインドにはめったにならない。 * ほとんどの害虫が好む。細根が多いだけにコガネムシの幼虫がよろこぶ。 しかしすべてアルムグリーンで防げる。カメムシも散布によって逃げていく。 ガン腫病に対しては全く抵抗力がない。あきらめて焼却を。病害虫をほとん ど防げれば、庭の一角をこの薔薇で密植するとこの色のトーンの群れでの輝 かしさと香りの交響楽は、かなり華々しい。 * 花と葉のまばゆいほどの美しさの下に、虚弱でたくましさのないからだを 持っている薔薇の代表の一つと言える。この薔薇を健全に育てることができ れば、その人の愛情と理知は完全に一体化していると思われる。わたしはま だまだだ。 |
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ob 濃オレンジ黄 半剣弁高芯咲き 径11cm
35枚 1m( 高 )×0.7m( 横 ) 直立性 強香( リンゴ )