携帯頁
 Home    Cont.    Info.     Prof.     Album,Cultiv.    Onepoint     Lecture     Lecture 2    Salon     Link    Flower    Topic    Bouquet   Literat.    Books    History  

* 四季咲き性品種であるHPに違いなくとも、この薔薇は稀に返り咲
 く年があったりなかったりするだけで、しかも春の花付きがとりわけ
 よいというのでもない。葉もごく普通のライトグリーンであり、密度
 は高くも低くもない。ところが極めて受精力が強く、花後の処置をし
 ないでおくと、ほとんど結実する。
  つるはしなやかで太く、同じスポーツタイプのつるピースのような
 ガチガチの硬さはない。その点で扱いやすく、誘引は概ね楽に行える。
* 5月中旬から開花し始める中咲き。開花期間は2週間から3週間。
 下記のような工夫をしないでおくと、花期は10日間前後で終わり、
 花弁一枚が重いせいでぼたぼたと足下へ落ちてくることに。花保は5
 日間~12日間。気温が高めであれば散りは早まる。
  花期を長くする工夫とは
 ① 蕾初見の時点から水分が切れないように適宜の量を補給する。地
   植であってもつるの先端が届いている下土に、EMや木酢の希釈
   液1000倍といった無養分のもので10リットル以上与える。
   なおこの水分補給はこの時期だけで、花がすべて散り終わった地
   植株にはよほどの渇水が起きた夏以外は与えない。容器植のもの
   も標準的な灌水でよい。
 ② 一房に輪以上の花付きとなっているとき、あえて最初に開きか
   けてくる蕾を摘みとる。
   それも花首の付け根で必ず摘むこと。花首を長く残してはならな
   い。この処置をすると、他の蕾がタイミングを少しずらしながら
   開いていき、しかも気温の上昇がひどくなければ、そのズレが次
   第に大きくなっていく。その結果開花期間が延びる。若い間の地
   植の株にはこの摘蕾は必要ない。基本的に自然に任せる。
 ③ 成熟株となった頃から、NPKとともにMgも増やす。マグネシ
   ウムはあらゆる酵素の賦活剤として働き、光合成のスケールにも
   関与している。これを増量することはカルシウムの働きを抑える
   ことにもなるのだが、花保を長くするには両者の量と働きがこの
   薔薇の体内でMgの方が多くまた大きくなくてはならない。
* 追肥の効きはあまりよい方ではなく、元肥の量が重要になる。油粕
 400g、骨粉600~700g、硫酸カリ200g、苦土石灰15
 0g。この品種には、特に地植では、無機化成肥料で元肥を済ませら
 れない。吸収がよい方ではないし、時には本葉が異常に大きくなるこ
 とがある。礼肥として魚滓100g、過石250gを、場所を離して
 施す。その後月に一度の割合で100~200倍の濃度の有機液肥を
 一度に4リットルほどを与える。晩秋以降を除けば液肥の効きはよい。
* 病虫害への耐性は十分にある。アブラムシやハバチ類は比較的少な
 く、蛾の幼虫による食害が多い。ただし、近くに彼等の成虫がもっと
 好む品種がある時スノウ・クィーンの被害はかなり少ない。病気予防
 も兼ねてニンニク木酢液へ唐辛子も漬けておいたもの( 二週間以上 )
 を散布すれば産卵は防げる。葉裏へも丹念に。
* 花後の整枝剪定はつる薔薇の標準的な方法でよい。ただ、日照時間
 が不足気味な場所では時に細いつるを多発させることがあるから、そ
 の場合は1,2本を残して他の細いつるを早めに切除しておく。この
 時期に日照が少しでも長くなっていく場所であれば、新たな太いつる
 を出しやすいから、その場合は残しておいたつるのうち伸長の弱いも
 のを切除する。それ以後はつるの減数になることはしないのが基本。
 また葉を一枚でも助けるよう努める。
* 生育の全期に亘ってあらゆる堆肥投入を好む傾向が強く、そのつど
 たっぷりと灌水しているかぎりにおいて、堆肥の効果がわかりやすい
 品種だ。その意味で他のつる薔薇への投入や量の加減の判断基準にな
 る。ただし、生育期間中に根を多数切ってしまう掘り方は避ける。
































Lecture 2 クライマーの施肥設計と実践











Lecture 2 クライマーの春剪定
Lecture 2 クライマーの秋剪定










イギリスのコテージ、フランスの村の教会、スペインの修道院、イタリアのコロシアム近郊の民
家、オーストリアの劇場そばの公園にある管理棟などといった建物の壁に、この薔薇がよく
ウォールローズとして整然と誘引されていて有名。そこには、人々の指先が描くように
             雪の女王が白く彩っている様にはメルヘンの世界そのままがある。                  




        ウォールローズ
        (壁面への誘引)



 
                -栽培ワンポイント-

                   「葉のサイズ」

 上の解説で本葉が異常に大きくなることについて触れている。薔薇は一般に
クラウンが大きくなったり、主幹が太くなっていったりするように、数はそれ
ほど多くないが葉を大きくすることで光合成を盛んにしようとする。一部のグ
ループを別として、葉が小から大へと急にサイズを大きくすることがあるのも
その力が働くからだ。
 ところがしばしば目にするように、枝の基部や花梗の先端部に小葉にさえな
らないような小さな葉がいくつか出る。あれは何のためであるか、ご存じだろ
うか。実は、あれらはわざとつくられている。その目的は、あれらよりも上に
つまり基部では少しでも高い位置に本葉をつくるためであり、目安となり、捨
て石となることにある。花梗では花柱を高く伸ばして子房と花冠を形成するた
めの目安となり、捨て石となるためだ。薔薇は常に上へ上へ、あるいは先へ先
へと重要部位を形成しようとする植物であって、しかもそのことは少しも特殊
なことではなく、多くの植物に見られる。
 ところが何かがない限り、しっかりとした大きい下葉が、直射光すらほとん
ど当たらないのに落ちないことが多いのはなぜか。どんな役目があるのか。実
はその答も光合成にある。確かに直射光は当たらなくても、光合成は行われて
いる。葉として働いている。わずかな光でも日陰植物が育つように。
 ではどうして大きくするのか。実は、大きくしようとしたのではなく、大き
くなってしまったと言える結果だ。その理由は鉄分が下の方で蓄積しやすいこ
とと、まったく動きそうにはない葉の付け根の芽で、ホルモンを作り続けるこ
とにある。それは上へと先端へと送られるホルモンであり、その仕組みを守る
のに都合がよいから結果的に大きくなってしまうのだ。薔薇の意志ではなく、
たまたまのことだ。
 そこで、もしも健全な下葉を付け根から取り去るとどうなのか。よいのか、
よくないのか。実はどちらでもない。ホルモンの製造も鉄分の喪失も光合成量
も、影響を受けない。受けるようではこころもとない。薔薇はそれほど貧弱な
植物ではない。葉を取り去ったからといって、その芽が刺激を受けて伸びはじ
めることは稀であり、他の理由で伸ばしてやるためには逆U字の切れ込みを芽
のすぐ上に入れる必要がある。それはサイドシュートになりやすい。そうした
目的であれば葉を取り去った方がよいのは確かだ。
 通常は、下葉が大きくても小さくても残しておこう。そしてときおり、泥ハ
ネなどを目立てば拭き取ってやり、葉裏の雄大な模様も眺めてほしい。見ても
触れても、実に気持ちのよいものだ。

                                               
                            
サイト内検索 powered by Google
 
       Road to Rosa synthesis
Cultivation

           2003.5.10

          Album
w. ホワイト ( ピンクがかる )
半剣弁高芯咲き   径11~14cm
35枚   3~4m
弱香
元薔薇は刺がないが、この品種にはある。


  耐病性 
Snow Queen  スノウ・クィーン