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* ブリーダーのコッカー自身が、故国でよりアメリカでの方が人気が高い。
花色は父親の一人「ピカデリー」にそっくり。ただ、プレイボーイの方がみ
ずみずしさで勝る。
* 5月上旬から開き始める早咲き。花保は9~13日間。花期は20日間ほ
ど。4月が低温だと短くなる。苗を植え付けてから3~6年の間は、目の覚
めるような色が出る。いかにも名前にふさわしい。それを過ぎると、色は落
ちついてくる。「ボーイ」を卒業して、「ナイスガイ」に。
* シュートの出はもともと活発な方なので、多肥で育てる。年間を通して
Htと同じぐらいに。冬の元肥はNに油かす300g、Pに骨粉と過石を合
わせて400g、Kに硫酸カリ150gを。Kに草木灰を用いてはならない。
追肥に少量施す。NとPは元肥と同じものにして、10月に苦土石灰、11月に
元肥を入れない場所にヨーリン200g。真夏に咲き疲れが出たときのみ、
8月に蠣殻を30gほど。
* シュート処理は基本通りに。剪定は中剪定を老樹になるまで続ける。シ
ュートがあまり出なくなってきたら、夏の蕾は本葉を1,2枚付けてピンチ
すると、樹勢が回復する。整枝は、弱小枝や短枝が出ることも多いので、そ
れらは付け根から切除。またブラインド枝も短いときは切除する。
* 病害虫への抵抗力は高い。ガン腫病に対しても増進型の耐性を持ってい
て、冬の3倍の石灰硫黄合剤の塗布で治療も予防も可能。もちろん個体差は
ある。強健な濃緑の照葉がうどん粉病を発病したら、重曹を散布した翌日に
食用酢をうすめずに脱脂綿に浸して、患部を繰り返しぬぐってやるとよい。
花をマメコガネやカメムシが食害するようであれば、まず木酢20倍液を散布。
* 堆肥の量や質に鈍感というふしぎさが見られる。なぜかはわからないが、
排水さえよければ根張りがいいので、他の品種に対してと同様に土壌の改良
目的・団粒化の促進に用いる。
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-栽培ワンポイント-
「薬剤散布のタイミング」
上の解説の最後に照葉のことを書いた。雨上がりの陽光を浴びている葉が美しいと。
もちろんそれはシリンジ後にも見られる。一般的に照葉が病気に強いから、そのタイ
プを選んで植えている人たちもいるぐらいで、その人たちはなおいっそうその輝きを
目撃する機会に恵まれる。
ところで、薬剤であってもなくても何かを散布するとき、気温の問題だけを意識し
て実行している人が多いのではなかろうか。実はもう一つ意識してほしい事柄がある。
それは「葉は濡れると気孔を閉じる」現象のことだ。
雨が降るだけでなく、空全体が暗いとき、光合成量はゼロに近い。明るい曇天でわ
ずかにあるだけだ。どうして気孔が閉じるかと言えば、水分と共に招かれざる客が気
孔から侵入してくるからである。そして気孔細胞内に余分な水分が増えないようにす
るためでもある。
「しかし葉裏はいくら何かを散布しても、雨でも、濡れていないではないか」とい
う疑問を持たれるかもしれない。だがそれはわたしたちの目や指先の感覚のことでし
かない。目と指で濡れてしまったとわかるほどであったなら、葉は始終傷んでばかり
になる。そうならないための水分浸透の遮断をできる仕組みがある。クチクラ層を中
心に。だが、物理的に湿気を帯びる状態をさえ避けようとするのが葉である。相当乾
燥した空気にもカビをもたらす菌が浮遊しているように、彼らはわずかな水分と温度
さえあればどこででも生きていける。そうした者たちの侵入を許さないようにと気孔
は閉じる。薔薇の気孔もまた、午後二時頃から午後四時頃にかけて気孔が一旦閉じる
ことは講座で述べた通りだ。そのことを意識されれば次のようなことも理解されよう。
①予防はその二時間の間に行う。
②治療はその二時間を避けて行う。
言うまでもなく、治療よりも予防に回数をかけるべきだ。治療をくりかえすのは、
気孔を強制的に閉じさせることを増やすことになる。するとそれだけ( でしかないが )、
光合成量が減るのである。そのことは直ちに生育に影響する。
近年では浸透力の高い薬剤があるいは展着剤が出回るようになった。それだけ気孔
が閉じている時間を長くさせている。だとすれば、いっそう強力な農薬よりも、また
散布よりも生薬や灌注で病害虫を防ぐことが重要になってくるとご理解いただけるは
ずである。すると次には土を傷めないものを用いねばと心がけるようになろう。
農薬まみれの薔薇も、なるほど立派に見える。しかし一株を20年前後栽培した経
験をお持ちであればわかっていよう、そのような姿が、実は数年しか続かないことを。
葉がわたしたちへ告げている。
「もっとわたしを信頼してください!」
と。
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-栽培ワンポイント-
「薔薇用農薬と魚毒性」
講座で農薬についての考え方を述べた。わたしたちに農薬アレルギーがもたらされた
のは、つまるところその毒性への恐怖感である。人体・作物へ有毒なものが用いられて
きたから、農薬全般への不信感が募ったのだ。しかし既に述べたように、農薬について
ほとんど何も知っていないのに、ただ皮膚感覚的に嫌悪するのは、毒性を知らずに使用
することと大差ない態度だ。誰もが個別にいくらかの知識を持っていると承知している
が、以下にデータを挙げておく。そしてこれらの農薬の内、魚毒性A,B,Cの三段階
でAが最も毒性が低く、通常の散布等での使用では大きな問題が生じにくいことを知っ
ておきたい。そしてBとCについては、近くに水田や畑、河川、用水路等があれば使う
べきではない。
| うどんこ病 |
| アンビルフロアブル(水和剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/ヘキサコナゾール |
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| 硫黄粉剤50 |
……普通物,魚毒性A |
成分/硫黄 |
( 消防法危険物第二類 ) |
| ウシコ・フラパー(エアゾル) |
……普通物,魚毒性B+B-s+C |
成分/アレスリン+ダイアジノン+キャプタン |
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| カラセン水和剤,同乳剤 |
……劇物,魚毒性C |
成分/DPC |
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| カリグリーン(水溶剤) |
……普通物,魚毒性A |
成分/炭酸水素カリウム |
( 予防向き ) |
| クムラス(水和剤) |
……普通物,魚毒性A |
成分/硫黄 |
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| サルバトーレME,ハナガードAL(液剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/テトラコナゾール |
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| サプロール乳剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/トリホン |
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| サンヨール(乳剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/DBEDC |
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| ダコニール,ダコニール1000(水和剤) |
……普通物,魚毒性C |
成分/TPN |
( 持続性 ) |
| トップジンM水和剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/チオファネートメチル |
( 即効性 持続性 ) |
| トリフミン水和剤,同乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/トリフルミゾール |
( 持続性 ) |
| バイラコール水和剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/ビテルタノール |
( 持続性 ) |
| バイレトン水和剤25,同乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/トリアジメホン |
( 持続性 ) |
| フルピカフロアブル |
……普通物,魚毒性B |
成分/メパニピリム |
( 持続性 ) |
| ハーモメイト水溶剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/炭酸水素ナトリウム |
( 成分は食品添加物 ) |
| ピリカット乳剤 |
……普通物,魚毒性C |
成分/ジフルメトリム |
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| ポジグロール水和剤5 |
……普通物,魚毒性B |
成分/ピリフェノックス |
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| ポリオキシンAL水溶剤,同乳剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/ポリオキシン複合体 |
( 人畜,魚介類,農作物に対する
実作用はほとんどない ) |
| マネージエアゾル |
……普通物,魚毒性B |
成分/イミベンコナゾール |
( 持続性 ) |
| マネージ乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/イミベンコナゾール |
( 持続性 ) |
| ミラネシン水溶剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/ミルディオマイシン |
( 微生物による抗生物質 ) |
| モレスタン水和剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/キノキサリン系 |
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| ヨネポン水和剤,ヨネポン(乳剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/ノニフェノールスルホン酸銅 |
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| ラリー乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/ミクロブタニル |
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| ルビゲン水和剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/フェナリモル |
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黒星病 |
| オキシボルドー |
……普通物,魚毒性B+C |
成分/塩基性硫酸銅+有機銅 |
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| サプロール乳剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/トリホン |
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| ダコニール,ダコニール1000(水和剤) |
……普通物,魚毒性C |
成分/TPN |
( 持続性 ) |
トップジンM水和剤,トップジンMゾル(水和剤),
家庭園芸用トップジンMゾル(水和剤) |
……普通物,魚毒性A |
成分/チオファネートメチル |
( 即効性 持続性 ) |
| トリアジン水和剤50 |
……普通物,魚毒性C |
成分/トリアジン |
( 持続性 ) |
| ハイカッパー(水和剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/塩基性塩化銅 |
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| ハナガードAL(液剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/テトラコナゾール |
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| ビスダイセン(水和剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/ポリカーバメート |
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| フルピカフロアブル |
……普通物,魚毒性B |
成分/メパニピリム |
( 持続性 ) |
| ポジグロール水和剤5 |
……普通物,魚毒性B |
成分/ピリフェノックス |
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| マネージエアゾル |
……普通物,魚毒性B |
成分/イミベンコナゾール |
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| マネージ乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/イミベンコナゾール |
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| ラリー乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/ミクロブタニル |
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| 328サニパー(水和剤) |
……普通物,魚毒性A |
成分/チアジアジン |
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| オーソサイド水和剤80,キャプタン水和剤80 |
……普通物,魚毒性C |
成分/キャプタン |
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根頭がんしゅ病 |
| バクテローズ |
……普通物,魚毒性A |
成分/アグロバクテリウム・ラジオバクター |
( 予防用 ) |
さび病 |
| バイレトン乳剤 |
……普通物,魚毒性B |
成分/トリアジメホン |
( 持続性 ) |
灰色かび病 |
| サンヨール(乳剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/DBEDC |
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| ハーモメイト水溶剤 |
……普通物,魚毒性A |
成分/炭酸水素ナトリウム |
( 成分は食品添加物 ) |
斑点病 |
| ハイカッパー(水和剤) |
……普通物,魚毒性B |
成分/塩基性塩化銅 |
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べと病 |
| ダイセンステンレス |
……普通物,魚毒性A |
成分/アンバム |
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薔薇適用外農薬 |
| 石灰硫黄合剤( 水溶剤 ) |
……普通物,魚毒性A |
成分/多硫化カルシウム |
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参考:北海道 樹木の病害
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