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* 開き初めからしばらくの間、中心はアイヴォリーがかる。花に比べて葉
は小さく、いささか不釣り合いな印象。枝はやわらかく細い。コンパクトな
蔓薔薇のように扱い、いろいろな仕立て方が可能。
* 5月中旬から開花のやや中咲き。花保は6~10日間であまり長い方で
はない。花期は20日前後。花付きは多くなく、房咲きにもならない。した
がって満開時にも少し間延びしたような印象をあたえる全体だが、花色のや
わらかさ、枝のしなやかさ、光を求めて一方向へ全体が向こうとするようす
のやわらかさ、という三つの”やわらかさ”がふしぎな個性として感じられ
る。タイプとしては「ファンタン・ラトゥール」や「ソレイユ・ドール」の
ようなシュラブと同じ。まさにブッシュとクライマーの中間としてのシュラ
ブの典型と言える。
* 元肥には種類を選ばないが、追肥は限定される。元肥は油かす200~
300g、鶏糞250~350g、魚粉200gのいずれかをNとして施し、
Pは油かすの時骨粉300~400g、鶏糞の時ヨーリン200g、魚粉の
時過石200~300gとする。Kは油かすのとき硫酸カリ80~100g、
鶏糞の時塩化カリ70~80g、魚粉では草木灰50gとする。もちろん草
木灰だけは他の肥料と離して入れる。追肥は米ぬか200g、魚粉150g
とし、Kは特に与えず、米ぬかに含まれる1%のKでよい。夏の元肥でヨー
リン以外の冬と同じものとし、9・10・11月に草木灰を各30gほど表土
に混合してKを補給。秋の間に枝を丈夫に育てる。
* 節間の長い葉付きの少ない品種なので、剪定は花後にのみ行い、年間を
通して枝を長く残すようにする。シュートの出は活発であり、その長さも年
々長くなっていくから、日照さえ十分であれば健全に育つ。
* 耐暑性・耐寒性・耐乾性にすぐれている。耐病性の面では黒点病以外へ
の抵抗力はかなりあり、重曹の1000倍散布によって黒点病を抑え込むことが
重要になる。この薔薇の特徴の一つは花がまったく病気に罹らないことであ
り、母親「シー・フォーム」の遺伝的長所をたっぷり持っていると思われる。
害虫ではスリップスもアブラムシも少なく、そのせいもあってウィルス感染
しにくい。
* モダンシュラブには、この薔薇のように体全体が華奢で、しかも顔であ
る花は大きいし、色合いも冴えていたりあたたかであったりするものが多い。
性格的にたいへん強いものを持っていても、見た目にそれを感じさせない。
しかしかなり強情だと思った方がよく、タイミングのことも含めて、いろい
ろな手入れが合わないといじけてしまう。見た目のやわらかい雰囲気や、顔
のなごやかさに決して安心してはいけないと言える。
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