携帯頁
 Home    Cont.    Info.     Prof.     Album,Cultiv.    Onepoint     Lecture     Lecture 2    Salon     Link    Flower    Topic    Bouquet   Literat.    Books    History  

 栽培は容易な方で、特に変わった手入れをせずとも標準的なやり方
 で十分に育つ。ただし、主幹の成長は極めて遅く、雄大な樹形にはな
 りにくい。その点ではフロリバンダを思わせるようなところがある。
 この点を解決するためには施肥のタイミングが重要で、多肥気味にす
 ることとの兼ね合いが難しい。しかも降雨が少ないと成長全体が鈍化
 しやすいから各季節に少し雨の日が多いぐらいの地方に合う。
 春一番花が五月中旬から下旬にかけて咲き始める中咲き。冷涼な地
 方では必ず六月にずれ込む。ただその場合気温が上がりすぎなければ
 極めて華麗な花容を見せ、アルバム頁に記したようなファッショナブ
 ルな美しさが満ち溢れる。香りがシトラスとローズの混合香なので、
 いっそうシャープな美麗さが際立つ。高気温の地方ではしばしば外弁
 が下垂し、それを避けるためにはとにかくたっぷりな水分を必要とす
 る。排水さえよければだぶつきを心配しなくて済む。というのも、初
 恋やオフェリアクラスのたいへんな吸水力には欠けるからだ。このこ
 とは肥培では解決しない、大きい割りには蒸散力が標準的であること
 による。
 葉が大きいだけにどれほど密に繁らせてやれるかが丈夫さのポイン
 トとなる。そのためには窒素とリン酸をやや多めにしかも回数多く与
 える必要があり、しかも各花期の終わり頃に、遅れないようにして行
 わねばならない。一日遅れればそれだけ芽の動き出しから展葉までの
 間に肥効が働かない。整枝は栄養整枝をすることが多くなり、花梗の
 こと以上に下段の枝の選抜に注意しなければ、変な繁り方になってし
 まうこともある。また即効性の液肥によって徒長しやすく、そうなる
 と太い花首が横へ張り出すことも多い。
 元肥にはあらゆるものが向いており、NPKの組み合わせに独自の
 ブレンドができる。たとえば窒素の効きを求めて硫安を多用できるし、
 油粕との混合も可能。熔燐をはじめ過リン酸石灰などのリン酸肥料の
 効果も高い。むしろ緩効になる骨粉とそれらとの配合の際には同時に
 施すのではなく、交互に施してpHの変動を小さくしておく。
 追肥にもいろいろと考えられ、同時にカニ殻やカキ殻を少量ずつ配合
 してもよい結果を得やすい。ただし冬の元肥時以外ではカルシウムを
 与えすぎないように注意する。もともとマグネシウムをさほど必要と
 しないタイプであるだけに、その効きを抑えてしまうからだ。
 NPKを与えるとき、比率は毎回変えてもよい。一定でも十分だが、
 花の乱れがどのときに出たかを記録しておく。
 堆肥にはピートモスとモミガラ、そして牛糞を混合しておいたもの
 を使用する。用土との比率をまちがえなければ、たいへん健全で穏和
 な育ちを見せてくれやすい。
 剪定は常に強で。特に秋に強く切るとみごとなシュートが出て、す
 ぐれた花を咲かせる。
 病虫害には強い。かなりくっきりとした黒点が出やすい一面もある
 ものの、黄変して落葉することは稀だ。花首にうどん粉が出にくく、
 出ても食用酢でぬぐうだけで防げることがほとんど。ただ根頭ガン腫
 病には弱い。再発すれば助からない。
 害虫ではイラガ。そしてコガネムシの成虫と幼虫。ただこれらに対し
 て定期的な防除の散布や灌注をしていればほぼ完璧に防げる。花への
 加害に対してはニームなどがよい。











Salon 展葉


Lecture 栄養整枝









Onepoint  カニ殻とカキ殻






Link  カナダ産ピートモス 











               -栽培ワンポイント-             

              「食酢、台所酢と木酢」

 上記で花首のうどん粉には食酢をとしたが、では木酢ではどうな
のかという疑問が当然湧くだろう。
 どちらも酢酸を利用するものであっても、食用酢の場合には安定
化剤の入った多糖類の成分が、また酢酸としての性質そのものが飲
用として適正な製品にしてある。ところが純度の高い木酢を試みに
飲んだことのある人ならおわかりのように、原液であるかないかに
関わらず胃の中がかっと熱くなる。これは酢酸が胃の粘膜を刺戟す
るからだ。つまり食酢と木酢ではかなり性質が異なる。もしも両者
を混合するとどうなるか。見た目には何の変化も起きない。しかし
この酸は花首の表皮を刺戟して浸透しやすくなり、気温が低ければ
何ともなくとも、少し高い時期には細胞壁を傷めることまである。
したがって混合使用してはならない。
 ただし、先に食酢でうどん粉のふわふわをぬぐい、30分以上経
ってから木酢を塗ったり散布するのは一向にかまわず、近接使用は
できる。その理由はそのぐらいの時間で食酢の効果が消えるからだ。
ではそれから木酢を用いれば効果がどうなのかというと、実は相乗
効果やどちらかが他方の効果を高めることはまったく無い。したが
って近接使用する意味はない。散布や塗布よりも、木酢は用土へ注
ごう。木酢は灌注しすぎさえしなければ、土壌の有益な微生物を活
性化させたり、根の周囲の化学性を安定させる効果がある。
 次に台所酢であるが、これは殺菌力もあるが実は薔薇の表皮から
中へはほとんど浸透しない。だからうどん粉病の原因菌に対する効
果はほとんどない。この酢は各種の掃除などで使われるように、主
にぬめり取りに効果がある。つまり食用酢と同様にうどんこのふわ
ふわを除去してから、表皮を新たな菌から保護するのが主な役割で
ある。その台所酢は木酢と混合しても害はない。益も上がらない。
うどん粉病対策としてであれば混合するメリットはない。
 そのメリットを求めるなら重曹との混合だ。1000倍の重曹液
に台所酢を数滴垂らすだけでよい。少しだが重曹のときだけよりも
効果は高まる。
 しかし最善なのはやはり重曹に台所用洗剤を一滴垂らす方法であ
り、これによって黒点病対策も兼ねた予防と治療ができる。これは
洗剤の界面活性力によるところが大きい。重曹のみの場合には効果
の持続時間が短いが、この界面活性により長くなる。それは食器汚
れなどをたちどころに落とす台所洗剤の能力が、重曹の成分を細胞
壁にまで浸透させやすくするからである。しかも重曹が人が飲んで
もまったく害がないように、細胞に或る種の影響を及ぼすこともな
い。
 また界面活性剤による環境への悪影響については、たとえ庭土等
へそれが染みこんだとしても、散布液に対して量はわずか一滴だ。
心配は不要である。

                                              
検索 Q&A  うどん粉に食酢を用いる理由は? 
Lecture 第8回 病害編
Salon   品種別耐病性一覧表 
                                           
サイト内検索 powered by Google
 
                                
       Road to Rosa synthesis
Cultivation
Perception パーセプション



         Album
    pb   白にピンクの覆輪
    径14cm  半剣弁高芯咲き  1.2~1.5m( 高 )×40cm( 横 )
    中香   四季咲き
    花弁数26~40枚  葉はダークグリーンで大きい