|
* 春剪定をすれば一番花は5月中旬から下旬にかけて咲く。しかし剪
定しないでおくと一年中くりかえして咲き続ける。ただし開花の中断
時期は一定せず、長くなったり短くなったりをくりかえす。アルバム
頁に記したように、かなり極端な気候に耐えられるが、日陰での生育
はよくない。半日陰以上の日照は必要。
グリーンローズと同じく極度の分枝力はない。ほどほどに枝数を伸ば
し、しかも年間を通じて変わらない。
一房に3~10輪と花数には常にバラツキがある。花保は5~8日
間。真冬では三週間以上咲いたままになることもある。
完全開花した時点ではフラットでも、その日や翌日には花弁はカー
ルし、弱いカクタスになる。同時に花芯の周りの花弁はさまざまな形
によれる。
* いずれの地方の栽培でも、樹として成熟させていくためには春秋の
剪定はした方がよい。無剪定で育てると、古い枝も細いままに推移す
るから老化が早まる。
整枝はいつでも思う存分に行えるが、開花中の栄養整枝や減数整枝
はしてはならない。それらの整枝によって生長の停滞が起きるからだ。
切るとどのような刺激を受けているのかわかりにくい。
* 鉢植えでコンパクトに育てるときは施肥を控え目にする。寡肥には
非常に強くて、地植でも堆肥だけで十分な大きさや花付きを得る。だ
から鉢植えでは追肥を年4回、ぼかし肥料で与える。一回の量は一握
り程度でよい。
鉢植えの元肥は高度化成を一つまみ用土の底へ混合し、地植では油
粕200g、過石300g、塩化カリ50g、苦土石灰50g。植え
付けから三年間は元肥時にカニ殻を200~300g加える。肥料と
混合せず、施肥から一か月後に堆肥とともに与える。
暖地・標準地では夏の間骨粉入り油粕の置き肥を繰り返しながら、
そのつど炭カル100gも加える。寒冷地では土がアルカリ化しやす
いので、炭カルではなくカキ殻を加える。
* 鉢植講座の灌水の項で述べたように、この品種は秋には冠水状態
に弱くなる。したがって鉢植えにするか地植にするかで迷ったら、地
植にした方がよい。長雨になったとしても地植であれば細枝の多発に
なりにくい。
* うどん粉病・黒点病は予防しないでいると必ず発症する。しかし灰
色カビ病その他の病気には無縁だ。だから通常の予防さえしておけば
罹病しないし、してもほとんど広がらず、負けることはない。安心し
て育てられる数少ない品種の一つ。
害虫はまったくと言っていいほど見当たらない。見当たるときには
近くに他の品種がないからだろう。容器植でもマメコガネ幼虫でさえ
めったに見ない。
* 推測ではこの品種の寿命は地植で50年を超えると思われる。ミニ
のような身体なのにクラウンはどんどん大きくなる。といってもベー
サルシュートが3本以上出ることはほとんどない。若くても。何もか
もが息の長い薔薇なのだと言えよう。
|
|