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Jolly Qupid
  耐病性 
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Album

2001.5.20

rs.  白に濃紅色のストライプ  

半剣弁盃状咲き  径2.5cm  

60枚以上   15~20cm( 高 )

無香

                    ごく普通のポットローズとしてのミニ。咲きそろうとまるで点描画の
                    ようだ。4~6輪の房咲きになる。耐乾性が強く、ポットの水分が不足
                    気味になってもなかなか萎れない。根はダメージを受けるが葉はだいじ
                    ょうぶであり、蕾も落ちない。ベランダ園芸などで、この薔薇だけには
                    心配しないで外出できる。 
                    よく盛り上がった花にするには、先にふくらんだ蕾だけを残して他を
                    摘みとる。特に少なめの施肥で育てようとするときにはそうした方がよ
                    い。
                    花保は6~12日とばらつきがある。花期は盛夏以外は長くて約1か
                    月。一番花は4月下旬に蕾が初見され、5月中旬に開花する中咲き。二
                    番花は6月下旬。降雨の多い梅雨と重なると満開は見られないままにな
                    る。また年間を通じて日照不足には極めて弱く、生育はほとんど停滞す
                    る。しかし気温の急激な上下には鈍感でいられる。たとえば秋が深まっ
                    てきて、他のミニやポリアンサ系が日中温かく夜間にぐっと冷えると花
                    首がうなだれたり花弁からも精気を無くすようなときでも、この薔薇は
                    平気でみずみずしい。そんな丈夫さ   と言うより、元気さを持つ。
                    しかもこのことは老樹になっても変わらない。
                    元肥はマグアンプKのような遅効性の化成肥料でよく、追肥は150
                    0倍で4-6-7,5-5-5などの液肥で。次の蕾が見えるときまで
                    10日に1回の灌注。ただし、鉢土が十分に湿っている状態がつづけば
                    与えない。その点で、灌水代わりに液肥を注ぐことが多くなる品種だ。
                    花付きが悪くなったら5-10-5などの有機肥料で置き肥を。冬以外
                    の季節には花付きは回復する。そうでないときは寿命が来ている。ベー

                    サルシュートの出は初めからあまり多くないので、苗から5,6年後に
                               は新しい台木へ接ぎ木をしておいた方がよいし、なおよいのは、信頼で
                    きる業者から新規に購入すること。台木に貧弱なものが使われているよ
                    うであれば、信頼度は下がる。
                    ミニ全般のように、黒点病に弱い。冬季の硫黄合剤塗布後、一番花が
                    終わり次第に重曹1000倍の散布と、同倍のHB101を灌注して予
                    防。うどん粉病も防げるが、なお子房などに出るようなら食用酢を脱脂
                    綿や布などへ染みこませて患部をぬぐう。害中ではハダニが多い。濃い
                    めのストレートコーヒーを霧吹きなどで散布。乾いた頃にアルコールを
                    含んでいるウェットティッシュやタオルでふきとる。アブラムシがしつ
                    こいときはティッシュにアルムグリーンの800倍を染みこませて、土
                    表に軽く埋め込む。効果は10日間ほど持続。
                    生育中にたびたび中耕してやると元気がいい。ポットが小さい場合は
                    スティックなど細い棒を土へ突き刺しグリグリするだけでよい。根に当
                    たるようなら突き刺す場所を変えること。
                    根はかなり細い。数が重要で、容器内をびっしりと回るようであれば
                    かなり順調と言える。そうでないときの植え替えは、根を切らずに植え
                    替えをするように。切って刺激しなくとも、土が新しくなれば新根は出
                    て来る。根数が十分にあるときの植え替えは、ほとんどの根の1/3~
                    1/4を先端で切り落とす。これをしないと樹の老化が早まる。
Lecture 2 ミニの施肥設計と実践
Lecture 2 ミニの春剪定


                              



              
                      -栽培ワンポイント-

                       「植え替えのタブー」

( 1 )毎年のように用土の組成を変えること
   ……どうせ鉢が小さく用土量も少なくて済むのだからと、あれこれと構成を考え直し、
  堆肥の種類や土粒のサイズ、団粒化促進資材の変更、燻炭等のとりやめなどといった
  ことを毎年のように繰り返していると、薔薇の根は新しい組成に馴染むのに時間を要
  し、微生物相も激変し、保水性・保肥力の変動も甚だしくなる。それではまともに育
  たなくなる。
( 2 )用土組成が気になり、改善すべく短期間に二度以上植え替えること
   ……(1)と似ているようでいて、実は全く違う影響が起きる。植え付け植え替えに
   おいては、普通誰もが途中や最後に灌水しているはずだ。このとき実は根が新しい用
   土に馴染もうとする努力を始めていて、水分を含んだとたんの用土との間に言わば
   「契約」を結んでいる。具体的に言うと、吸水力のことであり、根の細胞が水分をど
   のくらいの時間にどのくらいの量を吸い上げるかという「係数」が定まってしまって
   いる。この値は季節によっても違うが、その株の一生に付いて回る方程式のようなも
   のだ。一度であれば方程式における関数が変動してもよい。しかし二度以上になると
   細胞そのものが傷つき、全ホルモン・全酵素の仕組みと速度が生涯にわたって混乱し
   続ける。つまりまったく落ち着かない、定住できない環境として薔薇の全身が捉えて
   しまう。これはまるで「だんだん弱っていけ」と命じているようなものだ。
( 3 )白く健康な根がびっしりと出ているのに、切らずにそのまま植え替える
   ……切らずにおくと、クラウンからの新根は控えられず予定通りに出て伸びてくる。
   そのままでは鉢内で根詰まりが早まり、自然推移の団粒化が進んでいないのに根量が
   用土の許容量を超えることになる。すると地上部がどんどん成長した後で、突然生育
   そのものが停止し、やがて新葉がかさかさに乾き、ぱらぱらと落ちる。
( 4 )高温下での植え替え
   ……必ず衰弱したり枯死するとは限らないが、高温期に植え替えるのは避けよう。リ
   スクが大きすぎる。用土に接していようといまいと、葉は水分の蒸散と炭酸ガスの呼
   吸を行っている。特に高温期では長くつづき、速度も速い。そして植え替え前にいく
   らたっぷりと吸水させていても、根が土に馴染む前に地上部全体が乾ききってしまう。
   灌水直後は水を得ている根も、用土の液相が次第に下がってくると吸水活動のレベル
   そのものが落ちる。やむを得ず植え替えるのであれば、三日間、日中の間置き水をし
   よう。その程度では根は窒息しない。
( 5 )発酵していない有機物の投入
   ……これをすると用土内で有機物の発酵が行われ、根が傷む。直接には発酵熱よりも
   チッソのアンモニアガス化が大きな悪影響を与える。落ち葉を一二枚程度では問題な
   くとも、有機物の体積が用土の1%を超えただけでも薔薇が必要なチッソが喪われ
   ( チッソ飢餓 )、同時にガスによってある種の微生物が死に絶え、根の細胞が万を超
   す数で傷つけられる。特に微生物相は一年以上に渡って根圏の良好さを失い、薔薇は
   ゆっくりと衰弱していく。このことを確かめる簡単な方法がある。庭や近隣から雑草
   を適量採取し、一本を植え付けて育て、他の雑草を新鮮緑肥として用土内へかなりの
   量で入れるのだ。そして観察してみればわかる。鉢の大きさに比して小さすぎる草で
   あれば生き延びるが、薔薇ほどの大きさがあれば弱っていく。

( 6 )他の品種や他の株が育っていた古土をそのまま利用する
   ……嫌地化していて、このような土へ植えられた薔薇は急速に弱っていく。用土を新
   鮮なものに換えない限り枯死する。どんな薔薇も、同一品種でさえ、株は固有の根酸
   を分泌しており、用土側の化学性と固有の反応状態を作り上げている。そこに別株の
   根が入ると、土はその根に都合のよいようには変化してくれない。これは100%の
   事実である。たとえ古土を日光消毒してから用いても結果は同じだ。微生物・病原菌
   などの問題ではなく、有機酸が作り上げている排他性の問題だ。

                                                              
検索 Q&A  嫌地とは? 
Lecture 2 生育環境別に工夫する施肥

                                                             
                                                                                                                                   




                                                                   
                      -栽培ワンポイント-

                         「根の内外」

 根の断面模式図がA図であり、根毛の周囲の状況模式図がB図である。
 A図……黒矢印のように水分は土壌から根に吸収されて上昇していく。
 B図……白いところが空気であり、この中に酸素が溶存している。見てのように、
     空気は水分から見れば圧力でもある( 外圧 )。

 薔薇の根はこのような、真下へ真っ直ぐに伸びようとする直根は持たないが、A
図からわかるのは、根毛から吸収された水分が細根の中を二つの表面張力によって
中心へ向かうかのように浸透していくこと、そこに葉からの蒸散が加わり、根の上
位から地上部へと上げられていることだ。またB図では、酸素と水分が共同で根に
入る仕組みが理解できる。
 それは水分が土壌内では物理的に分けられてしまうのであっても、空気もがそう
ならず、圧力として働く性質を持っていることによる。
 以上のことから、わたしたちが土の保水性・排水性の両方へ気を配らなくてはな
らないことが明らかだ。
 ところでA図にある根毛が害虫・病気・腐敗水分・人の手などの力で失われると、
ただちに新しい根生えが起きることを上のワンポイントで述べた。もちろん人の手
以外の前三者がその後存在しなかったり、またわたしたちにより取りのぞかれてい
るものとしての話だ。
 そこでさらに、もう一つの基本的なことに触れておかなくてはならない。
 それは冬以外の季節に行う植え替えや、購入先から届いたまだ幼生の苗の段階で
植え付け・植え替えをするときのポイントである。
 わたしたちが無雑作に行いやすいのは、苗から土を除くとき、手や器具を使って
根が接している土をこそぎ落としたり、掌などで叩いたり振ったり押したりする動
作だ。それが冬やすでによく育っている薔薇であればそれでかまわない。しかしで
きれば根に土が付いたまま水の中に沈め、十分に水分を含んだ時点で、水中で洗う
ように取り除くのが望ましい。病原上のよほどの問題がないかぎり、根にいくらか
古土が付いていてもかまわない。無理に、まるで洗濯するような除き方をしない方
がよい。それは根毛とそれが接していた馴染みの物質を残してやるためだ。たとえ
その後に根の先端を根長の1/2から1/3切除してしまうのであってもである。
 また、摩擦を強く受けると、B図にあるような紫色で示す細胞核を持った細胞が、
核ごと壊れやすい。それは水分と空気の通り道を塞ぐ。だからできるだけやさしく
取り扱い、決して乱暴に扱わないようにしたい。扱いになれていない人は、土を一
部だけ除くのであってかまわないのである。なぜなら、新しく出てくる根も根毛も、
少しでも新しい土があると大喜びするからである。鉢植えで、植え替え後に見違え
るようになったという経験をするのも、そのことを明らかにしている。
 以上のことは、講座で述べた5~8年置きの土替えの際にも当てはまることだ。
底土を毎年新しい土と新しいぼかし肥料とにしてやるのだから。

                                                         
                      B 図
         ( AB共 培風館 『植物生理学 テイツ/ザイガー編』
          第三版 2004年より )
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