|
* 正統派のブッシュタイプ。枝が混みあうと稀に横に出る枝もある。
花首は正統派らしく、しっかりしている。したがって強い雨以外では
花がうつむくことはない。そうした性質ゆえに他のフロリバンダなど
と花束を構成しやすく、赤みの花束になることを避けるのに重宝する。
また十数株以上を密植した花壇などでは、一際存在感が強まる。
* 若い間はうどん粉まみれになることもあるが、放任していても次第
に耐性を発揮するようになり、樹勢が相当に衰えることはない。黒点
病にもある程度強いが、密植で広がるとすべての株が葉を落としてし
まうこともあり、見苦しい。鉢での一株植えという通常の形の方が黒
点病による落葉は少ない。予防は重曹散布で十分。
* 害虫ではコガネムシ幼虫は少なく、蜂類の幼虫による食害は一通り
ある。アルムグリーンの定期的な灌注と散布を併用すればほとんど防
げる。香りがないために益虫も来ない。ただしトンボだけは例外で、
バラノシャクトリムシを捕食してくれる。見つけやすい樹形だからだ
ろう。
* 鉢植えでの根張りは活気のある方とは言えない。数が少なめだ。そ
こで元肥も追肥も多くしがちになるが、単純には応えてくれない。た
だ肥効が花期にかかっても花が乱れることはまずない。そのことが逆
に根数が多くないことを告げてもいて、過肥を行いやすい理由ともな
る。しかし養分が多すぎると新しい花梗を増やすことよりも、数本の
枝の徒長を招きやすい。その上で3~5輪の花首の長い花付きだがら、
全体に間伸び感が出てしまう。その場合葉の付き方も増えず、一枚の
小葉ごとに大きくなる方向へ向かう。実生種の両親以前の品種に必ず
HTが含まれていたとき、そのようなミニ薔薇になりやすいと言え、
過肥にならないようにしよう。
元肥にはボカシの他に、おからと過リン酸石灰、そして塩化カリとい
う取り合わせがたいへん向いている。これならたとえば地植でも、徒
長が起こりにくい。しかもベーサルシュートが出やすい。ミニの多く
は元々サイドシュートを出さない性質があるので、ベーサルをいかに
多く出させるかがたいせつ。
* そのベーサルも二段処理で終えることが多くなり、寡肥では短枝が
増え、花型も崩れるから、容器植地植共にたびたび少量ずつ追肥し、
あわせて短枝はすぐに掻き取ろう。そうすれば年を経るごとに開心樹
形として理想に近いものになり、花付きもよくなる。
剪定は春も秋も強く行い、あまり多くの枝を残しすぎないように注意。
たくさんを残すと、枝は伸長力よりも分枝力の方を活発化させ、あま
りにも多くの花を咲かせてくりかえし咲き性が徐々に弱まっていく。
特に暖地でその傾向が強い。
* 寒冷地・標準地では6月に入ってから咲き出すことも多く、しかし
花期はたいへん長くなる。一輪の花持ちが3週間近くなることも多い。
密植または列植していると、いつまでも花が終わらないような楽しみ
が持てる。
|
|