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* ピンクの濃淡が一房の中に混在し、隣りあい、その効果が清らか。
フロリバンダにしては径が小さく、樹高も高くならないが、陽当たり
さえよければ安定した花房を常に期待できる。雄しべの美しさはない。
散り方はあっさりしていて、雨で早まる。どの季節にもシミはできな
い。しかし夏季の降雨後に弁端へ日焼けが稀に出ることもある。
* 5月下旬から咲き始める遅咲き。花保は6~9日間で花期は約3週
間。秋は長くなり、40~50日間。どの花枝の花も揃っていて、乱
れはほとんど無いし、大きさも揃う。気温が急に高くなったとき以外
はほとんど褪色しない。花枝を摘んでカーテン越しの明かりでの生花
とすると、小さな花器の中で他の大輪の薔薇へのアクセントとなって
くれる。
* 咲き始めの色のまま散る。閉花期間が短く、次の蕾がすぐできやす
い。花型や色で見ても、「オールド・ブラッシュ」の血を引いている
のではないか。すなわちコウシンバラを先祖とするチャイナ系モダン
と思える。
* 生育はあまり旺盛ではなく、分枝も少ない。したがってまとまりの
ある、ある程度の大きさの株になるには時間がかかる。しかもほどほ
どの株になってからも、まだ若いなと思えるような時期が続く。一般
に半横張り性の品種はそう見えやすいものだが、この薔薇は特にそう
見える。その原因にはいろいろあると考えられ、ミニの形質遺伝の強
さと、HTまたはオールドシュラブの形質遺伝とが、拮抗していると
言えるだろう。その意味では半端な薔薇であり、完成度の低い品種だ
として分類できる。しかしコーラルカラーの品種の多くが花色に乱れ
が出やすい中にあって、このかれんは安定している。その点で市場に
出て愛されやすいとも思える。
* 元肥は何でもよい。NPKの比率もさほど重要ではない。かつてあ
らゆるやり方を試してみて、繊細さのないふしぎさに首を傾げたもの
だ。無雑作な肥培が通用する薔薇。量の多寡の影響も受けにくい。も
ちろん、極端でない限りは。ただ、カリウムの補給は塩化カリがよい
ようだ。容器植にして、八号以下の物で育てると大きめのミニのよう
に育つ。
* 樹勢が強くないので耐病性も低い。一旦発病すると葉も花も助から
ない。予防が鍵となる。害虫ではマメコガネとバッタ類。木酢もアル
ムグリーンも効きはよく、忌避効果も高い点で助かる。
* 剪定は常に中剪定で。整枝もあまり頻繁に行う必要はない。もしも
ブラインドが五つ以上出たら、その枝は付け根から切除。フロリバン
ダは一般に、そうした枝を残しても少しもよい影響はない。更新がた
いせつだ。
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[跡見学園女子大学]
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