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  耐病性 
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 深みのある花色そのものは、ユニークさに欠ける平凡なものだが、この
薔薇にはモダンチャイナにはない、いくつかの特色がある。①蔓性が強いこ
と  ②葉が密に繁り一房の蕾数が少なく、また全体の花枝の数も多くはな
いために、葉群の中に花が点在するように見えること  ③モダンチャイナ
の多くが、強香ではあっても、この薔薇のみが撒き散らすような芳香を放た
ないこと
 オールドローズが注目される中で、この薔薇への評価は決して高くない。
しかしダマスクの特徴を最も強く受け継いで現出させた薔薇として、もっと
人々の口の端にのぼってもよい。わたしの個人的な想像に過ぎないことだが、
わたしはこの薔薇のようなのものこそ、中世ヨーロッパの修道院の庭でひっ
そりと栽培されていた”紅薔薇”ではなかったかと思われてならない。
 蔓は、かなりフリーに暴れるように伸びる。その長さはベーサルシュー
トでおよそ2.5m。そして伸びきった蔓の先端の方からは、長い分枝はも
う出ない。必ず株もと近くから長いものを伸ばしていく。モダンクライマー
やランブラーではあたりまえに出る蔓が、このオールドクライマーでは出な
い。したがって剪定はオールドローズ剪定の基本である「古くなった主幹を
切らない」を守らなくてはいけない。蔓の先半分以上を、良い芽のところで
落とすことになる。
 月初旬から上旬にかけて咲き始める早咲き。花保は7~10日間。花
期は3~4週間。散り方はきれいで、45~50枚の花弁はそよ風が吹いた
だけではらはらと散る。すべての花が散り終わってから、シュートがゆっく
りと伸びはじめる。
 根数があまり多くないために、植床広く施肥をするような普通のやり方
はこの薔薇には向かない。流亡・消失するロスが多くなってしまう。だから
2,3箇所に絞って施肥することに。NPKの比率は1:3:1の元肥に、
礼肥は2:1:1とする。つまり礼肥は魚粉200g、塩化カリ50gでよ
い。追肥は、液肥の効果が低いので5-5-5の固形肥料に牛糞ペレット
両手山盛りを加えて与える。養分吸収がデリケートだからそのやり方が合っ
ている。ただし容器植などでは土が乾き気味にならないように注意。マルチ
が必須となる。
 トレリス仕立てに向く。クリーピングにしてもおもしろいし、斜面に沿
わせても映える情景となる。樹高低く、スケープローズとはまた別の趣で地
を這うように広がっていく。シュートの先端を土に埋めておくと、そこから
根を出してさらに広がる。しかもこの新しく生まれた株は決してガン腫病に
罹らない。土中で近縁ウィルスとバチルス菌( アグロバクテリウム・ツメフ
ァエンシス )が拮抗する。
 うどん粉病が広がりやすい。しかしすべての病気に対する耐性があり、
幼苗期以外は放っておいてもまず枯死しない。つまりキャンカーになりにく
い。たとえネマトーダによって根に小さな瘤をあちこちにつくられても、地
上部の生育は衰えない。もちろんブラインドが多くなり、短枝が出やすい問
題はある。この病気に対しては、広い範囲で新しい汚染されていない土と入
れ替え、瘤のある根を付け根から切除し、切り口にニンニク木酢液の原液を
塗布する方法で広がりを止められる。

Lecture ダマスクローズ

Lecture オールドローズ剪定



[熊本堆肥ネット]














Lecture ニンニク木酢液








                   -栽培ワンポイント-

                  「ネマトーダの見つけ方」

 根のあちこちに小さめのコブをいくつも付けるネマトーダは、薔薇に限らずさま
ざまな植物の重要病害である。しかしよく見過ごされている二つの注意点を挙げて
おこう。

( 1 )ネコブセンチュウは単一種ではなく属で、60種以上もいる。そのいずれも
  がほぼ均一な数で土壌中に棲息している。ネコブがなぜ作られるかは幼虫のた
  め。あのゴールの中で幼虫たちが、親たちが薔薇から横取りした養分を吸収し
  て育つ。ただネコブが球形とは限らない。爪で掻いてみればわかるようになる。
  元気のない、いわゆる「貧弱な姿」の薔薇を抜き上げてみると、ゴールができ
  ているところが触れていた土の部分が、まるで土そのものが腐敗していたかの
  ように見える。事実、少し臭い。それによって、土中のセンチュウ密度が異常
  に高まっていたのがわかる。
   被害株を助けるには、まず植わっていた土は日光消毒を施し、新しい新鮮な
  土へマリーゴールドまたはアスパラガスを一緒に植え付ける。もちろん被害根
  は元から切除しておくが、このときまちがってもゴールが( 欠片も含め )土へ
  入らないように気をつけよう。そして先にマリーゴールドを植え付け、その間
  30分程度薔薇をHB101の500倍液に浸しておく。それからマリーゴー
  ルドの間へ植えよう。
   上に解説した「切除後の切り口へニンニク木酢原液を塗布」する場合には、
  HB浸潤は必要ない。木酢原液がよいのは、当分の間、その切り口へいかなる
  微生物も近寄れないからだ。対してHBの方は、穏やかな静菌力を株全体へ及
  ばせる。ゴールが少なければ塗布、多かったらHBにしよう。通常は塗布で済
  むほどの数しか見当たらないものだ。
   マリーゴールドとアスパラは土中のセンチュウ密度そのものを劇的に下げて
  くれる。
   そしてできれば、植え直した薔薇が元気よく、活気さえ示しながら生育して
  きたら、それらの対抗植物を半分ほど減らしておきたい。というのも、土にと
  ってはセンチュウが少なすぎるよりも、ある程度はいた方が健全だからだ。益
  センチュウも無害センチュウもいるのである。

( 2 )コブが見当たらなくて、根が真っ黒に変色し、腐敗したようになっていれば
  それがネグサレセンチュウによるネマトーダだ。実はネコブよりもこちらの方
  が厄介で、薔薇の被害株が衰弱するのが速い。抜き上げてみて、一本でもその
  ような根があったらすばやく処置をしよう。被害根はやはり腐敗臭を出す。
   予防及び事後の対策としてはこちらもマリーゴールドがよい。しかし治療が
  ( 1 )と異なる。根腐れの場合、被害根を切除してから100倍の石灰硫黄合
  剤液へ10分間浸けておく。するとネグサレセンチュウのどの種類もほぼ死滅
  する。10分後に流水で根とクラウンをよく洗い、それから( 1 )と同様に新
  鮮な土へ植える。合剤の使用後の液はそのまま庭土へ流してよい。特に地植の
  被害の時、植え付け場所を変えたくなるものだが、同じ場所でよい。
   注意すべきは、いかに早期発見ができるかにある。この病気はあるとき突然
  一本の根がまるごと腐るのではなく、必ず部分から始まる。したがっておかし
  いと感じたら、ためらわず土から抜いて点検しよう。早ければ早いほど制圧も
  容易だ。
   植え直したら、週に一回、三週間は講座で紹介したワサビワインを株周りへ
  200ccほど注ごう。その後はネコブと同様に、アルムグリーンまたはアグ
  リチンキ等の製品をときおり灌注すればよい。まず、再発することはない。

 なお、被害に遭わないようにするには、講座での説明のように、コーヒー滓マル
チ、または木酢1000倍液の定期的な灌注がよい。
                                  

Lecture 第8回 病害編
Salon   品種別耐病性一覧表 
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       Road to Rosa synthesis
Cultivation
Album
King george 4 キング・ジョージ4世

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耐寒・耐暑性