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  耐病性 
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 開き初めはクリームホワイトで径も小さい。開きが進んでアプリコ
 ットに近くなり、さらに進むと白となり、それまでゴールドだった雄
 しべが褐色の柱頭を持つとともに黒ずみ、中央の雌しべもライトグリ
 ーンから同様の色へと変わる。最後に花弁ははらはらと自ら落ちる。
 5月下旬から咲き始める遅咲き。花保は7~11日間。花期は3週間
 ~4週間。10~20輪の房咲き。小輪でも弁厚はあり、丈夫。しべ
 がみずみずしい間は、指先で軽く引っ張ったぐらいでは花弁は取れな
 い。
 ランブラーらしく細く長いつる。元肥も含めて全ての施肥量が標準
 でよい。NPKの比率は1:3:1で。元肥にはNを油かすで200
 g、Pを骨粉300gとヨーリン200g、Kを硫酸カリ150gで。
 礼肥に油かす100g、骨粉300g、塩化カリまたは草木灰100
 g。追肥は、ボカシ肥またはレバートルフボカシをやや大きめの団子
 に丸めて、株元から離したところ数か所の地表へ埋め込む。その際く
 ん炭をまぶすとよい。葉数が多いので、梅雨明けと晩秋に鉄分を補う。
 ランブラーの剪定は、12月あるいは月の休眠・誘引期と、7月ま
 たは8月の元肥入れのとき。そして最も重要なのは、花後に2~4枚
 程度の葉を残して開花枝を切りつめる整枝である。このとき芽の方向
 を選んで切るわけであるが、それが長く伸びていく方向と誘引の見当
 とを兼ね合わせて決める必要がある。このことをおざなりにし、つる
 がどうせやわらかいのだからと、どこで切ってもいいわけではない。
 またこの品種は、二年経ったつるは木質化が進み、「フランソワ・ジ
 ュランビル」のようにやや硬いつるになる。そこで、毎年必ずと言っ
 ていいほどシュートを出すのだから、そのシュートの誘引を優先して
 考え、トレリスであれフェンスやウィーピングであれ、前年のシュー
 トによく日が当たる誘引を。そのための剪定や整枝と考える。
 病害虫への耐性はあまり強い方ではない。株全体へ広がりやすく、
 また食害がひどい場合のダメージも大きい。しかし何と言っても、生
 理的な調子が悪いときには枯死につながりかねない。幸い、耐性に緩
 やかでも増進性があり、あらゆる手段でそれを実現しやすい薔薇でも
 ある。生理面での手入れの方法にはいくつかの考え方があるが、最善
 なのは、日照と気温の変化に合わせた施肥と灌水であろう。日照が多
 く、または強くて、風もよく吹き、気温も次第に高い方へと推移して
 いくとき、こまめな灌水と( 地植では一箇所の穴へ集中的に )、液肥
 の濃度の調節、固形肥料からの養分吸収の度合いとのバランスをとる、
 という丁寧な配慮がものを言う。そのバランスは尺度化できず、数値
 化もできないために、誰であっても見て総合的に判断し、加減するし
 かない。なお通常の予防をしていれば、生理的に狂いは生じない。過
 度の予防・防除は狂わせてしまう。
 純白の花弁は、夕暮れになると閉じ始める。その時この薔薇は、こ
 れから眠りにつくこと、もう今からは余計な水分も養分も要らないよ
 と告げている。そして、自分の両親が仲人のブリーダーによって結ば
 れた日のことを微笑みながら思い出し、あるいは夢見ているのかもし
 れない。これから植え付けされようとするカップルの皆さんには、ぜ
 ひご自分たちの結婚記念日に植えることをお薦めしたい。

(レバートルフボカシ……市販の固形肥料)

Lecture 2 ランブラーの施肥設計と実践



Lecture 2  肥料成分表
Onepoint  ランブラーを切りすぎたとき

Lecture 2 ランブラーの剪定

























                    -栽培ワンポイント-

                   「薔薇のストレスと生理」

 当サイトでもしばしば用いているこの言葉、詳しく記述すれば膨大な内容を持つ
ことになる。それを短くわかりやすく言うと、「細胞活動の活性」と理解してよい
と思う。植物全般について同様のことが言え、生理とは、ストレスの増減によって
細胞がさまざまに活性を変化させることだ。
 最大のストレスは、恒常的な意味においては、光ストレスのことになる。ご存じ
のようにまったく光を受けられなければ、まず葉にある光合成組織のうちの光受容
体が働かなくなり、光合成組織全体がその間活性ゼロとなる。すると他の条件がい
くら揃っていても、呼吸が止まる。気孔が閉じたままになる。そうなるともう、生
命維持装置でもある酵素類が失活し、水分の動きが止まり、細胞内の水分は初め保
たれていてもやがて外気温によってじわじわとわずかずつ失われていく。この間が
「萎れ」であり、いきなり枯死するわけではない。葉も枝も萎れている途中に日光
に当てれば回復できる。ただ、この状態は生理活動すべての停止状態であり、危機
的であることには変わりない。
 次に大きいストレスが水ストレス。水浸しである湛水状態には薔薇はかなり強い
しかし渇水に対しては弱く、グループごとに差はあるものの、限度を超えた水分の
無さは、まず最初に気孔を閉じるという生理を引き起こし、次に根と枝の一部をそ
れぞれ、ほぼ同時に死なせて細胞総数を減らすという生理上の意志を見せる。いく
らかの枝葉が水分を得て回復するとしても、大部分はそのまま死細胞となり、回復
しない。渇水後の水分はそのときにはまだ生きている芽の細胞と根冠のそばの根毛
へのみ行き、新しい枝葉の出現と根の伸びに使われる。そうなればそのことがスイ
ッチとなって地上部も根の他の部分もいくらかが回復する仕組みになっている。薔
薇にとっては最も大きな生理活動であり、生存のために絶対に譲れないシステムだ。
 第三に養分ストレスがある。ただし薔薇は無施肥でも時間をかけて弱っていくだ
けであって、その間土壌内の根が力をふりしぼるようにして根圏微生物群を呼び寄
せる。地中にあるわずかな養分も根毛のそばへ運んでもらうためだ。地上の生理活
動は見た目の停止状態となって、復活と伸長のときを待つことになる。したがって
速効液肥を与えれば済むというわけではなく、あくまでも養土全体による生理活性
が進まない限り、液肥は効かない。順調であればその液肥や固体の追肥は株全体の
生理を驚くほど活性化する。特にぼかし肥料やふすまが驚くほどの効果を見せる。
微生物相全体が大きなものとなり枝葉や芽の細胞が力を得て賦活化しやすいのだ。
 同じく養分過剰もストレスとなる。薔薇が肥料食いなのは、養分の枯渇に対して
弱く、過剰に対してはストレスを受けにくいからであり、肥料をやりすぎたからと
いって直ちに葉や根が肥焼けするわけではない。降雨や灌水によってそのようなス
トレス症状を見せずに済むことも多い。しかし恒常的に養分が多い、つまり過肥の
状態が続くと、地上の光合成によって作られた無数の蛋白源が根に集まっていき、
その結果として根の細胞が少しずつ死んでいく仕組みになっている。それは生理的
ストレスがまだ低い( 言い換えれば鈍い )間は枝の徒長や下葉の肥大化となる。次
の段階でついに葉や根に症状が現われ、細胞の死が始まる。これは生存だけでなく
実は生長方向にも向いている生理作用であり、ある種のプラス要因ともなっている
ことで、だから施肥のしすぎ=枯死、という機会は想像するほど多くはないのだ。
葉や根が衰弱をしていくと、その間に薔薇は花の生殖力を増すようになっている。
養分寡少でもこの生理作用が起きる。たとえば花後の原種グループの薔薇に当分肥
料を与えないでおいても、与えたときと同じ大きさや数の実を付けることが証明し
ている。養分過多であってもそうなるのは、根と葉の一部の調節さえ済めば、生理
は元の健全な状態へすんなりと戻っているからだ。
 最後に考えられるのが病虫害のことだが、実は意外にも薔薇は見かけほどそれら
の状態で生理的なストレスを感じていない。それは講座で述べたような抵抗力が活
性化して、あくまで一時的にだが、生理活動全体は活気を帯びるからだ。しかも多
くの薔薇が、病虫害から回復しさえすれば、次のときに備えて耐性を強化するよう
になっている。だから薬剤によって外から防除することをしすぎると、薔薇は丈夫
になり損ねてしまう。注意したいものだ。そしてアレロパシーによって、病状を見
せていない健全な枝葉や花にも病害虫に対する備えの仕組みが働く。そしてもしも
病気に負けそうになると、その後に咲く花は繁殖を賭けて驚くほど美麗に咲くこと
が多い。これこそまさに薔薇の究極の生理であり、わたしたちが薔薇を美しいと感
じる最も大きな根拠の一つとなっている。そのようなとき、花の細胞は全身のエネ
ルギーを集めており、薔薇の身体の全細胞がそのことに荷担する。花への集中力に
は実にすさまじいものがあり、だからよけいに「花の儚さ」をわたしたちは感じて
愛おしいと思うのである。
 また、病気と害虫とでは、害虫による被害では薔薇の生理活動は少しも致命的な
ストレスを受けておらず、ただ株全体の鑑賞価値が下がるだけのことと理解された
い。もちろん被害に遭わないに越したことはない。上に解説した「ダメージ」とは
枝葉の喪失の程度によっては光合成量もホルモンの量も減るからであって、生理活
動全般が失活するわけではない。                                
















Lecture 2 生育環境別の肥培

Lecture ぼかし肥料



















Lecture 耐病性の増進
Topics  52.アブシジン酸 






Onepoint  植え替えのタブー





                    -栽培ワンポイント-

                      「雪が積もったら」

 当市のような温暖な気候帯の地方では、雪が積もることの方が珍しく、小さな子ども
たちは大はしゃぎする。しかし山間部や北の地方では積雪が2mを超えることも珍しく
ない。当たり前に起きている気象だ。
 そこで、暖地の人ほど、予定外の積雪があるとうろたえる。薔薇を雪の重みや太陽光
の遮断から救わなくてはならないかと考えてしまう。
 しかし、実はそんなことをする必要はない。雪はそもそも水である。しかも当の薔薇
は休眠中で、身体や土への重み、温度、日光の遮断があろうとも、まるで無関係である。
つまり、枝が折れるような状況ならともかく、雪に埋もれたりしても何もする必要はな
い。対処は人工物に対して必要となる。つまりつる薔薇の誘引具や、垣根、屋根からの
雪の落下による直撃などだ。それぞれの構造物に対して、思わぬハプニングが生じない
ようにと点検しよう。
 もちろん、時には積もった雪を一部取り除き、枝や芽の観察をしておきたい。小さな
芽や、落ちずに残っている葉が、刺以外のものでは少しも傷つかず、動揺すらしていな
いのを確認して安心したい。地上の全部位がすやすやと眠っていて、それはまさにわが
子の寝顔に等しい。このとき、薔薇は、ストレスからは完全に解放されているのである。
 ただし、春先に寒波がやって来て、せっかく伸びはじめた芽や幼い葉を傷めることも
ある。そうなれば、株元を藁で被ったり、雪であれば払っておこう。温度変化や寒風の
打撃は、やはりストレスになる。また、凍土を耕す必要はない。凍結するほどになった
土は、耕すことでますます団粒を壊しかねない。日光を別にすれば、マルチが最善の凍
土対策となる。そこに仮に積雪が加わったなら、そのときには雪かきをしておこう。だ
から雪かきを行う前に、まず土に触れ、握っておく。その硬度で判断することになるが、
それはもうあなたが経験で判断するしかない。

Refer  マルチングによる土壌物理性の制御 
                         
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