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  耐病性 
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 「ロサ・アルバ・マキシマ」の枝変わりとも考えられる。北向きの場所
や日陰でも育つ希少な薔薇。花芯の雄しべはライトイエロー(ゴールドでは
ない)で、直射光で柱頭が光る。枝はフリーに出て、縦へも横へも広がって
いく。シュートの出は活発。日照がよいとmを軽く超えて伸びる。蔓は軟
らかいのでトレリス仕立てに向く。
 5月初旬に開花し始める早咲き。花保は日間で短い。期間は長
ても15日間程度。しべを残して花弁はぱらぱらと散る。自家受粉が行われ、
夏のあいだに結実し、色づきが始まる。9月末に採取できる。楕円形の実と
ライトグリーンの薄い葉との彩りが美しい。種子の発芽率は70%。

 この薔薇は少ない施肥で驚くほどよく育つ。タカネイバラと同様であり、
種のDNAをかなり強く持っている。元肥には通常の半分以下の量のNと
だけでよく、Kは年間3回程度追肥で与えれば十分。植底に木炭をたっぷ
と敷き詰め、Kを液肥で注ぐと、木炭に住み着いた微生物たちが何らかの
きをして根の吸収を助けるようだ。Kはタンパク質の合成と呼吸系の酵素
活性化し、気孔の開閉に重要な役割を果たし、また細胞分裂にも関与して
る成分だから、これが少なくて済むということは利用率が低くても効果は
わらないという特質を持っていることになる。ただMgだけは不足させない
ように注意し、10月にマグアンプKまたは苦土石灰で、量は
50
g。マグの
場合はひとつまみでよい。梅雨明け後に鉄分が不足しやすいので、メネデー

ルの
1000
倍液をリットルぐらい。
 剪定はかなり古い枝を切除するにとどめ、もっぱら整枝に重点を置く。
少ない肥料のときブラインドが出やすく、養水分がシュートへ集中している。
耐病性はあまり強い方ではない。黒点病に罹ると激しく落葉する。またK不
足が起きたとき、葉先の褐変でそれとすぐわかる。葉がみずみずしく見える
ときはすべてがうまくいっている。ヨトウムシとシャクトリムシが多い。他
は比較的少なく、防除はやりやすい。
 稀に、花弁の一部にライトピンクの発色があり、原因不明なもののふし
ぎに美しい。そのピンクだけが輝くのだ。この薔薇は遺伝的にいろいろな可
能性を秘めており、交配親として貴重かもしれない。
 マルメゾンで、あるいは故郷で、ジョセフィーヌが最初に目にした薔薇
は本種だったという気がする。アイスヴァーグの突き抜けるような純粋な白
さを持っていないとしても、この薔薇の白さには、しっとりとした独自の気
品がある。また若々しさを長く保つという点でも育てやすい。ローズ・タシ
ェールのように。












Lecture 2 施肥設計と実践





Link  副資材
Lecture 2 Bグループの整枝
Lecture 2 クライミング、クライマータイプの春剪定
Lecture 2 シュラブとクライミングタイプの秋剪定




                       -栽培ワンポイント-

                       「ペットボトルの利用」

 すでに実践している人たちも多いかもしれない。
 普通わたしたちは年間に実にたくさんのペットボトルを捨てている。ほとんどは再利用
されていて廃棄が無駄になっていないようであるが、自分の手元で再利用することも楽し
もう。
留守灌水……蓋に針の穴を開け、夏季の水分補給として容器植の土に刺す。このとき
  底に穴を開けて置くやり方ではうまく行かないのはご存じだろう。必ず逆さまでなく
  てはならない。
小分け容器……ボトルの多くは商品名等のシールを剥がせるようになっている。しか
  し剥がさずにおき、頭部の注ぎ口の細い部分を切り取る。そして中に袋で購入した肥
  料や堆肥、土壌改良材などを入れる。中身ごとにボトルのシールを分けて入れるよう
  にすれば、覚えやすいし揃えやすい。
計量器……ボトルの大きさによってリットル数が簡単に分かれている。だから一株ご
  とや用途ごとに容量を変えられることを応用し、肥料等によっては重さが異なるから
  入れてみてその重さになるようにボトルを途中からカットしておく。そして施肥のつ
  どさまざまな大きさになったボトルで与えれば、単なる目分量によるまちがいをしな
  いで済む。
土すくい……市販品の「土すくい」に代われる。同様な形にボトルを切ればよい。確
  かに斜めに口をカットするのは容易ではないが、その形が少しぐらいいびつであって
  も良いのだ。
ミミズの養殖……まずできるだけたくさんの小さい穴をボトルに開けておき、口の近
  くにならない深さまで土と堆肥を入れる。このとき腐葉土などに米ぬかぼかしを混ぜ
  ておけば餌にもなる。ただし化学肥料を含まないもので。水やりはあなたの務めであ
  る。土が乾きにくい場所に置き、しかも雨がかからない方がよい。間接光も嫌うから
  袋や箱などで暗くしておく。入れる数は二匹でよい。飼い始めて数が増えたら、でき
  るだけはやく庭土や鉢土へ放してやろう。また土の上に彼らの糞が厚くなってきたら
  取り、薔薇へその糞を与えると良い。
花壇の縁取り……花壇の土、またはカラーサンドなどを、あらかじめ完全乾燥させて
  おいてからペットボトルに充たす。それを縁石代わりとして花壇の縁に逆さまに刺し
  て並べていく。ただし容量は2リットルのもので。1リットルのものでは堅牢さが不
  足する。この利用は、通常の縁石では行えない花壇の保水力の一部を測れる。保水力
  が高くて排水力が弱い場合に、ボトル内の土・砂が水分のにじんだものになりやすく、
  保水力も排水力もいずれも高い場合に刺した数の半数ほどが水分を少しだけ帯びる。
  保水力が弱くて排水力が高ければもちろん乾燥したままとなり、保水力も排水力も共
  に弱い場合には複数のボトル内の天頂部に隙間ができてくる。

                                      

 
                                                          

















Bouquet  ミミズとミミズ糞
Bouquet  ミミズの快適環境と役割
Lecture 2 土壌動物たち










                  -栽培ワンポイント-

                「枝変わり品種を育てるコツ」

 スポーツには二種類あり、ここではカラースポーツではなく枝変わりの方に
ついて述べてみよう。
 ほとんどはつる種になる枝変わりだ。まず元薔薇がもともとつるになりやす
い性質を持っていたとわかっておきたい。それは元薔薇がある日突然枝を長く
伸ばし始めるとの意味ではなく、元薔薇を親として生まれた中につる性のもの
が誕生したという意味だ。つまり自家受粉の種子から育ったもの。また、元薔
薇からの穂木や芽を台木に接いだときに、たまたまつる性の遺伝が発現したケ
ースも稀にはある。
 先祖返りを起こし、一定期間を経てつるが伸びなくなるのは後者の場合だ。
それに対して前者は非常に返りにくい。それはつる性そのものが強固であるた
めで、可能性として、最初につる性種であったものがその後枝を短くしたとも
考えられ、はっきりしない。ただこのタイプはどちらかと言えば育てやすく、
気温の急な低下によって起こるブラインドが生じにくい。花付きが悪くなった
なら、それは施肥不足だ。またアブラムシやゾウムシによる吸汁で花梗がまと
もに伸びないことも多い。
 したがって、「つる性種になったスポーツ」へは、元肥をしっかりと与えよ
う。そして入念な害虫予防を施しておくことだ。そうすればこのタイプはシュ
ートを出しやすく、また寿命も長い傾向があるので長く楽しめる。
 たまたまつるになったというケースでは、苗からの数年間は旺盛に育っても、
返りやすいだけでなく寿命も短くなる傾向にある。そのためたくさんの肥培を
ずっと続けると、咲かせ疲れによって次第に花付きが衰えていく。それを防ぐ
には、ザンガーハウゼンで行われているような、堆肥を毎年少しずつ増やしな
がら、四年目から施肥量をやや控え目にしよう。堆肥によって根の更新がうま
く進めば、五年目からの衰えをかなり防げる。
 薔薇は決して苗からの数年間で終わるものではない。新しい株を購入する前
に、永く生育させてやろうと努めたい。このアルバ・セミプレナのように、寡
肥であっても永く生きて成長も続ける品種があることから、わたしたちはたく
さんのことに気づけるはずだ。
 それは鉢植えにしておいても言えること。枝変わり種を鉢で育てる場合、つ
は偏伸びしやすく、また細くなりやすい。その点はなかなか改善できるもの
では
ないので、とにかくそのようすのままに元気が出るようぼかし肥料を与え
たり、
日照、水やりを注意しておこう。特に土の乾きは鉢植え株へ大きなダメ
ージを与
える。万一、葉や枝が乾ききっていくことが進行してしまったなら、
相当短く切
りつめておいてから一週間は水の中に浸けておこう。回復率は90
%以上もある。

                                                    







                    -栽培ワンポイント-

                「黒点病による落葉と生育の関係」

 この薔薇が黒点病で激しく落葉することを上の栽培解説に書いた。一般に、その
ような傾向を示す薔薇は弱いと思われている。確かにモダンローズにもオールドロ
ーズでもそのような品種群がある。ところが落葉という現象が病状の一部であると
思うのは誤解である。正確には病状進行による薔薇の側の抵抗性の一部であって、
病班の単純な延長ではないし、黒点病原菌の仕業ではない。托葉のくびれのところ
で薔薇自身が水養分を遮断することで落葉するのだ。
 そして注意が必要なのは、病状が広がったりその葉が黄色くなっても、なお葉を
落とさないでいる品種についても誤解しないこと。つまり落とさないのも抵抗力の
あらわれであって、鈍さ弱さではない。講座で述べたように、薔薇は病気に感染す
ると、協力と対抗の相反する反応を示す。このことは原種たちからずっと受け継い
でいる。そのうえでその二つの事柄の総合において、また他の要因の重なりなどで、
また品種や環境といったことでの強弱の差があることになる。この点は常に意識し
ておいてほしい。
 そうわきまえておくことで、黒点病その他への対処の仕方のレベルが違ってくる
し、効果に差が生まれる。予防によって、弱い薔薇が一年間発病しないで済むこと
も多い。ところがそのはずの株や品種が落葉を見せると、理由がわからず、原因に
思い当たらないままうろたえることにもなる。手入れ、土壌の状態、天候、などと
何かが不足したり、多すぎたり、変化が生じているのに気づかねば、その薔薇をま
すます弱らせることも起きる。
 生育とは、反応の連鎖であり、生長を阻害する相手に対する耐性、反抗でもある
のだ。その相手の一人に、あなた自身がなってはいけない。鋏で切ってしまえ、肥
料を増やしてしまえ、減らしてしまえ、水やりを停止だ、などと短絡的な考えを実
践するとき、あなたは薔薇の敵になっている。そのような処置が偶然プラスに作用
することもある。しかし偶然が正しい理解を生み、次回への備えを完全へ近づける
はずもない。
 なんとなくわかったり、なんとなく疑問に思ったりすることを、どうかご自分の
中の対処すべき相手と思って欲しいものだ。そのことを、あなたの薔薇も望んでい
る。たとえば重曹の散布で黒点病を征圧できているときにも、発病なしですくすく
と育っている様子の中から、一体今何が、どんなことが生育上起きているかについ
てわかるようにと、経験を積んでいただきたいものだ。無病は無病で、わたしたち
のよりよき理解の歩みを止めてしまいやすい。
 薔薇が見ているのはあなたのやり方だけではない。あなたの心も見ているのだ。
あなたのために美しく咲こうとして。

                                  
  
Lecture 第8回 病害編
Salon   品種別耐病性一覧表 
Refer  カビ対策マニュアル基礎編





                       -栽培ワンポイント-

                       「枝枯れが起きたら」

 元気があるときにもないときにも、ある枝が付け根から枯れることがある。キャンカーは
枝の一部が枯れ始め、ゆっくりと広がる病気であるが、その場合にも進行がどんどん進めば
枝の一本がまるまる枯れてしまう。これはこの病気に対する薔薇の側の抵抗力が低いために
生じる現象だ。ところが切り口付近や節間の一部からの開始ではなく、一本の枝全体がじっ
くりと同一速度で枯れていき、ついには黒く枯死する現象がある。
 実はこのことは講座で述べた「過敏感反応」の現れである。つまり薔薇の側がいくつかの
原因のためにきわめて強い反応を起こし、身を守るためにその枝全体における反応を誘導さ
せ、それ以上上部や下部へ枯死を起こさせないようにしている。
 もしも株全体が枯死しようとしているのであれば、もはや反応ではなくその薔薇そのもの
の死を意味する。だが他の枝はいつまでも元気なままにある一本のみを枯れさせることはあ
っても、同様なことが全身に起こることはほとんどない「部分死」は、過敏感反応の正常さ
を示していると共に、その薔薇の抵抗力が比較的高いことも示している。そこを誤解しない
でほしい。多くの人が枝の死もキャンカーによる壊死も同一だとする混同をしている。また、
枝枯れを起こすことがないから抵抗力が弱いということではない。同一品種同一株における
選択性の表現であって、たまたまのことなのだ。
 そして、枝枯れが起きたなら、急いで切除する必要はない。いつ切ってもよい。分枝力の
強い品種、もともと枝数を多く出す品種等は、全くと言えるほど日光が当たらない場所の枝
というだけで黒くなることがあるくらいだ。
 ただし、枝が枯れる前に徴候がある。水分不足なら枝の表皮に縦に皺が入り、緑もかすれ
た色になっていくし、養分の不足または過剰で起きるときには、その枝に付いている葉に異
常が出る。水分不足は水を与えればよいことは言うまでもないが、養分の場合もすぐにする
べきことは灌水である。その上で土の一部を肥料入りの新しい土と入れ替えるか(不足時)、
肥料分のまったくない新しい土と入れ替える(過剰時)。いずれも灌水した日の内に行ってし
まうのが原則。適当な新土がない場合は、天地返しをしてから灌水しておこう。範囲を広く
行う必要はない。
 次に耐病性の表れでの枝枯れに対しては、いつでも切除してかまわないし、他の手を打つ
必要もない。もちろんその株の元気そうな緑の枝も丁寧に点検しておこう。
 枝枯れとは、その枝全体の「細胞死」であり、部位の壊死である。これは病原の存在を示
しているのではないこと、あくまでも薔薇の防衛反応であることを理解してほしい。たしか
に枯れずに済む方がよい。しかし一株のほとんどの枝が防衛のために壊死することなど決し
てないように、枝枯れが起きるのもまた正常なことなのである。
                    
                                                           

Lecture 過敏感反応
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Cultivation
Album
Rosa alba semiplena ロサ・アルバ・セミプレナ

A.  アルバ・ローズ 
1600年以前からヨーロッパで広く栽培  アルバ系ローズの原亜種  シュラブ
白  小房咲  径5~6cm  8~12枚の半八重  2m(高)~1.5m(横)
弱香

Onepoint  チッソ過剰によるダメージ度ランク 
耐寒・耐暑性