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  耐病性 
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 色合いのユニークさもさりながら、もう一つの特徴は弁端のウェー
 ブにある。シャッフルとまで言えるものではなく、さりげないフレア
 で気品がある。
 花保は11日間。一番花は月上旬から中旬にかけて咲き始める
 やや早咲き。期間はおよそ3週間。散り際はよい。雨に遭うと散りは
 早まる。ステムは特に太いという方ではなくほどほど。ただニンジン
 酵素を与えると、しっかりして香りも強まる。
 栄養生長期間が短く、生殖生長期間が長い。「繁ることより咲くこ
 と」を好むふしぎさ。冬に元肥をたっぷり与えても、夏に手を抜くと
 秋花の数は極端に減る。また、花弁が肥効の悪影響をほとんど受けな
 い。もちろん施肥したときは水をたっぷりと。花が咲き始めて肥効が
 切れたと思われるときの、花の弁端の色に注目。やや薄い色になれば
 最高で、輝くような透明感をこの薔薇から得たことになる。元肥の種
 類は特に選り好みをしない。NPKの比率を1:3:1で守る。追肥
 は、色の美しさを求めるなら有機肥料で。ただしリンカリ化成肥料
( 25-11 )は効果的。ブラインドが増えることが生育の衰えの目安
 になる。そのときは数本の枝が、全体に生気が無くなる。これは老熟
 であって、元へは戻らない。
 シュートは春も秋もよく出して、しかもその時期がかなり早い。こ
 の場合、7月と10月に苦土石灰よりも有機石灰50gを施すとよい。
 剪定は強剪定中心で。主幹の太りぶりに見る樹勢は、決して強くは
 ない。全体に元気そうでも、なんとなく外観に物足りなさを感じる。
 しかしそれで精一杯であって、まるで花を咲かせることに全神経を集
 中するかのようだ。そのためもあって、整枝は少しも難しくない。
 病害虫への抵抗力はあまり強くない。害虫は全てこの薔薇を好きだ。
 ほとんどの種類が、この花の甘い香りを好んでいる。カナブンが花弁
 を食い荒らし、カミキリの成虫が他の薔薇よりも先に産卵する。カミ
 キリに対しては石灰硫黄合剤原液を幹の基部に塗布するように。黒点
 病・うどん粉病の発病が速く、早めの予防がたいせつ。ニンニク木酢
 の200倍散布で葉が汚れない。
 香りは、濃厚ではあってもどこかおちついたもので、決して華やか
 ではない。ただ通常の鎮静作用の強い香りとも異なり、「精神の収斂
 作用」とでも言えそうなすばらしい香りだ。ミルラ香と近縁であって
 も、また別の甘みを放つ。しっとりとした密度の濃いものではなくて、
 揮散力の速いさわやかさがある。
 コンパニオンには、地植にはニンニク、容器植にはイソトマやアメ
 リカン・ブルーの細くすがすがしいブルーフラワーがよく似合う。こ
 の薔薇の革質で暗緑色の葉と調和する。シルバーリーフのものやホワ
 イトフラワーとは合わない。
 この薔薇は本質的に暖地に向いている。花径が12cmを超えるこ
 とが多く、生育全てに冷涼地よりもスケールが大きくなる。しばしば
 高地に開かれていることの多いナーサリーで見るこの薔薇は、全体に
 コンパクトになりやすく、目立たない。花も小さい。しかしだからと
 言って、ほとんどの品種が持っているあのデリケートさを忘れてはな
 らない。そして健全に育てることを続けられれば、まさに「ジョイ」
( よろこび )をもたらす薔薇として愛されるだろう。強健とは言い切れ
 ぬのに、薔薇を見慣れた人からすると完成度の高さを感じさせずには
 おかないところがある。そこがこの薔薇の持ち味なのだが、そうした
 生育を続けさせるためには、①節間が十分長い ②ベーサルシュート
 が40~50cm以上はあるという二点のことに気をつけること。

( ニンジン酵素……生のニンジンのヘタの所をすり
下ろし、そのまま株元近くの土表の土へ軽く混ぜ
る。酵素が薔薇の香り関与酵素を刺激する )




Onepoint 三要素の比率
Salon   有機質肥料
Lecture 2 HTの施肥設計と実践
Lecture 2 HTの春剪定
Lecture 2 HTの秋剪定
Lecture 2 HTの整枝
Lecture 害虫対策
Onepoint  カミキリ成虫対策  












( ジョイ……この薔薇の名になったジョイは、
もともと女性の名だった。JoeyとJoyのダジ
ャレから生まれた名前である )





















Salon  ブラインド
                     -栽培ワンポイント-

             「ブラインドはなぜ発生するのか、その対策は」

 どの品種でも花梗の芽が伸びきらずに短く止まるブラインド現象は起こりうる。
( a )施肥原因=肥料が足りなかった……微量要素のどれかが不足したからといって、
   施肥でももともとの土壌からでもまったく得られないのでない限り、ブラインド
   の原因にはならない。ところが三要素のすべてやそのうちのどれか一つが不足す
   るとブラインド芽になる。
( b )水分原因=水不足……灌水不足の鉢植えだけでなく、地植でも十分な吸水を根が
   できなかったときに一部の芽がブラインドとなる。はなはだしいときにはシュー
   トの伸びが途中で止まり、その先端が枯れる。枯れ込みが下へ広がるようであれ
   ばかなりの不足を疑わねばならない。
( c )気温の急降下=温度ショック……気温の上昇期や安定期に、最高気温・最低気温
   が突然前日よりも4度以上下がるとブラインドになりやすい。これは主としてホ
   ルモンの生産停止と酵素の失活に、低温によって、根の養水分吸収後の地上部移
   動が鈍くなることが重なったため。
( d )芽掻きをしなかった=生育バランスの保持……もともと房咲きになる品種や、小
   輪多花のタイプは上記三つの原因がなければブラインド芽はほとんど出ない。し
   かしそれら以外の品種では、春の一番花めがけて盛んに元気よく芽数を噴いた後、
   何らかの原因でその樹勢が抑えられたり遮断されると、かなりの数のブラインド
   となる。

 対策
( a )→花期に補ってもその時点での芽への補給にはならない。栽培事情や手抜きでの
    施肥の少なさを補うのは、次番花以降へということになる。したがって一季咲
    きであれば花への期待は抑えて、花後の成長のために改めて施肥をすることに
    なる。鉢植えでは開花が終わる頃に、地植では根から少し離れている場所へで
    きるだけ早く施すこと。なお、肥料不足だけが原因であるとき、すぐブライン
    ド芽をすべて掻き取る必要はない。その理由は、それらの芽の付け根に発生し
    ているホルモンを内包する細胞を生かすためだ。養分不足が解消されると、ブ
    ラインドの付け根から新芽が伸びてくる。確率は1~2割であっても、それら
    を伸ばしてやろう。伸びてきたら必ずブラインド芽の方を掻き取っておく。残
    す必要はない。
( b )→鉢植えであればすぐにたっぷり灌水をする。ブラインド芽はすべて摘みとる。
    地植も掻き取るが、地植の水分不足は干魃でない限り本来起きるはずもない事
    態なので、土中・花壇に排水や根の異常が起きているはずだ。調べなくてはな
    らない。特に塀際に植えられている場合や、通路際、土中の比較的大きな石・
    岩の存在、花壇を高低差のある状態へ中途改造したときなどに排水異常も根の
    異常も起きやすい。
( c )→鉢植えは陽の当たる軒下などへ移し、突発的な冷害を避けよう。その他の方法
    もなく、地植では手の打ちようがない。
( d )→元気がよいのだからと、すべての芽をそのまま伸びさせようと期待するのは噴
    いた数がさほど多くなければよい。しかしORでもMRでも、何だかひどく多
    いなと思われるときには小指ほどの長さになる前に、懐枝になりそうなものを
    中心に芽掻きしておこう。残す数もかなりにのぼれば、それらにみごとな花が
    咲く可能性、枝やつるを勢いよく伸ばし続けていく可能性は高い。






                     -栽培ワンポイント-

                  「つる薔薇のブラインドについて」

 一季咲きと四季咲きの別なく、つる薔薇は春の一番花の時期に、誘引してあるつるから
伸びはじめた花梗の一部がよくブラインドになる。その原因は上記のワンポイントの通り
なのであるが、このブラインド芽の処理をめぐってときおりまちがった考えを聞くことが
ある。
 それは中・大輪系のつる薔薇で起こりがちのこととして、同じブラインドであっても伸
長が止まるタイミングが異なって、花梗になり損ねて残っている長さがいろいろになるこ
とから起きる。つまり長めに止まったものの本葉のところで切れば、残した芽が頂芽とし
て伸びてくるだろうとの期待のことだ。なるほど一部はそこから伸びを再開する。ところ
が、ブッシュやシュラブ以上に、未発達なままやはり途中で止まる事実上の「短枝」にな
るのだ。これはつる薔薇では基本的に、そうした切除が生長整枝や分枝促進整枝にならな
いことを意味する。上記の対策を講じても結果は同じになる。
 したがってつる薔薇の花梗のストップは、すべてつるへの付け根から切除( 芽掻き )し
た方がよい。つる薔薇では腋芽も出ないのが普通なので、切除後に腋芽を期待できない。
もちろんランブラーも同じである。
 またつる薔薇のシュートが短く止まったシュートブラインドの場合、基本は枝の長いシ
ュラブと同じで付け根から切除する必要はなく、つるの中程から先端までの間の芽を選ん
でシュート処理をしておく。こうすると確率は定かではないものの新しいつるの伸長が残
した芽のいずれかで始まることも多い。しかも養水分さえ十分なら、止まったときの長さ
を十分に超えて伸びてくれる。これが生長整枝である。だから少ないシュートのほとんど
とか、半数がそのようなストップを見せたら生長整枝をしておくと同時に、水分、特に活
力剤や微生物資材の入った灌水をしておこう。そもそも土が痩せているのでなければ、大
いに期待できる。もちろん伸びてきたつるを春・夏に誘引してはならない。フリーにする
かもしくは支柱を与えて立ててやろう。








                     -栽培ワンポイント-

                     「枝の充実とは(1)」
 サイト内で頻度多数出てくるこの言葉について、皆さんは適切な理解をしているだろう
か。
 右上図は鈴木省三著『薔薇に贈る本』(主婦の友社 1989)の中で、つる薔薇の花
殻摘みに関連した項目の説明に使われているもの。このように花後の花梗を摘むと、その
花梗は新しい花梗をそれから伸ばす「枝」となる。下に見えている斜めのものも枝(この
図ではつる)である。
 充実とは、これらの枝についてのことになる。
 一般に、太い枝ほどしっかりとした花梗を立てやすく、長い枝ほど多くの花梗を伸ばし
やすい。だがここで言う充実のためにはそうした傾向がよい影響を大きく与える結果にな
るのであっても、枝の充実の本質的なことではない。もしも太さや長さが枝の充実の本質
的なことであるなら、細い枝ほど、また短い枝ほど、美しい花を咲かせられないことにな
ってしまう。それがまちがいであるのを誰もがわかる。
 そこで、枝の充実とは、その維管束がしっかりしていて、師管と導管に何の障害もなく
て整っており、木部とのバランスもよいという「栄養生長」の質によって変わる生育を指
す。太さや長さは見た目の勢い=樹勢のレベルを表しているが、枝の充実は枝の内部の整
い方の話になる。そして本来樹勢とはこの内部についても問われることである。外観上ま
るでひ弱に見えたり、大きく育っていないからと言って、それだけで樹勢は判断できない。
 栄養生長がある枝で順調であるかどうかは、その枝の切り口を見ればわかる。木部の色
がどのようであっても、その外側となる維管束が質よく整っていれば、必ずみずみずしい
切り口を見せているはずである。色も白っぽくて綺麗であり、円は完全に近い。もしいび
つな円であったり、みずみずしくなかったり、変色もあるようなら、その枝は充実とは逆
の生育をしていることになる。
 薔薇の場合変化の差異が微細であるためにわかりづらいことも多いが、楓や桜の木で切
ったばかりの幹の切り口を見たことのある人ならわかるはずだ。よい幹を立てていた木ほ
ど、切られてからの数日間、切り口から根よりの水養分が出続けていて湿っている。そし
てそれらの木の場合、やがて根も死んで乾いた切り口になると、今度は年輪がほんとうに
美しい模様となって眺められる。
 実は薔薇でも基本は同じである。剪定や整枝では根が死なないから、切られた枝は生殖
生長から完全に(一時的であっても)栄養生長へ転換する。そのときまでに充実傾向が定
まっていない枝は、減った部位を取り返し、なおかつ以前よりもさらに多くの枝葉を得よ
うという樹勢に押されて、充実することが遅れるかあるいはほとんど充実しないままにな
る。もちろんそこには品種による基本的な樹勢のレベルの違いもある。しかも病害虫や天
候、環境の影響も受ける。師管と導管、そして木部とのバランスがいかにうまく作れるか。
枝の充実はそのことなのだ。
 また、新しい枝葉の働きぶりも枝の充実度の違いに影響を受ける。ジャスト・ジョイで
言えば、良花を咲かせた花梗が枝になっていくとき、しばらくはわたしたちの手で切られ
たことによって始まる栄養生長が、その枝の基部となっている古い枝よりも活発に行われ
て、四季咲きであることを示す次の花梗を準備し始める。そこよりも元の枝もそのことを
助けるべく栄養生長を行なって充実していこうとする。この連鎖こそ切ることによる「刺
激」の意味である。その刺激は根まで伝わり、今度は根の働きが順次地上部へ、上へ上へ
と土壌からの水養分の刺激を伝えていく。こうした刺激=反応のサイクルが、剪定と整枝
と花殻摘みによって引き起こされると言える。
 枝の充実が十分でないとき、たとえば根に障害が現われたりすると、やがて樹勢そのも
のが揺らぐことになる。あるいは病虫害で葉のほとんどを失ったり、カミキリによってク
ラウンや幹の基部に穴を開けられても樹勢が影響を受ける。言ってみれば薔薇の生長の仕
組みに異変が起こり、生長方向が転換して生存の確保へ向かう。このときものを言うのが、
「耐性」だ。強いほど生存の確保へ力を割かずに済む。
 また、わたしたちの手入れにおける注意点を一つ挙げるなら、枝から新しい枝・つる・
花梗を伸ばそうと芽が動き出すまでの間、決して、切った後の枝を強い力で締めつけない
ことだ。その力は維管束に障害を与えてしまう。それでも薔薇はその部位よりも先の方に
新しい枝葉を作ったり花を咲かせたりするだろう。それは致命的な力ではなかったからで
あって、生存確保の作用が強く働いただけの一時的なものだ。ダメージは受けている。

 以上のように、枝の充実とは、個別の枝のみで起きることであって、しかもさまざまな
ことで影響を受ける。諸耐性がすぐれていれば、枝の充実を妨げる原因も減る。充実傾向
がしっかりしていれば、それら諸耐性もさらに増進する。薔薇はますます強くなっていく。
この循環へと薔薇を育てるべきだろう。そしていかなる薔薇も、その場所の、あなたの手
入れによっても定まるような、固有の強さのリズムを持っている。枝の充実がそのリズム
を確かなものにする。

Refer  切られるとホルモンの出を促す遺伝子 
                           
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       Road to Rosa synthesis
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