| * Hpやブルボンローズに似た生育。枝が長くて軟らかい。直立性はかな り強い。 * 花保は6~9日間。花期は3週間。5月中旬に蕾が初見され下旬に開花す るやや遅咲き。二番花は7月下旬になる。ときおり2~3輪の房に。 * 土壌の過湿に注意。地植でも容器植でも水分が多すぎると生育鈍化。従 って植穴の底へ木炭を多めに入れて排水をよくしてやる。腐葉土やパーライ トの多用はプラス。 * ストライプの出方は「ジョリ・キューピット」のように均一ではなく、 一輪ずつ異なる。そこがおもしろいし、花型は常に安定しているのでいつも 安心して写真撮影できる。 * 元肥を特に選り好みしない。明緑色の葉色が薄れてきたら尿素の2000 倍液を与えてもよいほど、多肥が花へ影響しない。新葉の色は回復する。油 かすの他はPKにはあらゆるものが合い、塩化カリでもよい。追肥も環境に よってさまざまに変える。たとえば、陽当たりと風通しのよい、膨軟な土と いう理想的な条件なら、そばに灌木がないかぎりグリーンパイルのようなス ティック肥料と過石を併用してもよく、また魚粉をPとして70~100g与え ても問題ない。 * 剪定の判断は容易。曲がりの多い古枝になってしまわないよう、弱小枝 は切除する。秋剪定も、普段の咲き殻摘みや整枝も、深く切りつめずにでき るだけ長く残す。シュートの特徴として、特に秋に顕著なのは、大部分が赤 いリンサンの色をしたまま長く伸びていくことが上げられる。HTでこのよ うなシュートの伸び方をするのはたいへん珍しい。ランブラーには多いのだ が。だからシュート処理に迷うわけで、幼株の間はピンチせずそのまま赤み が消えるまで伸ばし、成熟株になってから樹形を調えるように赤みの途中で ピンチしてもかまわない。数日で、残された枝は緑化していき、次の芽が伸 びはじめる。そしてこの品種は、生長力の活発な薔薇にありがちな、切り下 げられた枝先に複数の芽が互生するように出たりしない。単純と言えば単純。 * 黒点病に弱い面がある。本葉は厚く、大きくてしっかりとしているが、 病原菌の侵入を簡単に許してしまう。跳ね返り伝染を防ぐにはこまめにマル チを交換し、樹高が高くなったら下葉を予防的に摘み取ると少し効果がある。 その他の病気への耐性は十分。 * 根張りはよい。主根は決して切らないこと。根に問題はないのに水分の 吸収は葉数によって決まる。だからそばに水を欲しがるコンパニオン・プラ ンツを植えるとき、その数や勢いに注意しておくべき。 * そのコンパニオンにはディアスキアかロベリア。前者は白の極小フラワ ーで、土がアルカリ寄りになると極端に花付きが悪くなるpHのパイロット ・プランツとなり、後者は水分吸収力のかなり強い有毒植物。それぞれに草 丈の低いものだが、おおらかな株立ちをするパパゲーノとよく合う。 |
[ファームショップ宮川]
|
|||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||
![]() |
-栽培ワンポイント-
「シュートの色」 枝の芽が動き始めたとき、シュートがぐんぐん伸びているとき、色が紅い ![]() -栽培ワンポイント- 「根と剪定の関係」 根が炭水化物と窒素化合物の貯蔵庫であることは植物の常識としてよく知 ![]() |
|||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||
| -栽培ワンポイント- 「尿素の使い方」 尿素は肥料として43%以上のNを含んだ、最も濃度の高い窒素肥料である。 アンモニアと炭酸ガスが成分で、アンモニアは土に入ると一時的に土をアルカリ 化させ、薔薇の根が吸収すると硝酸に変わって、今度は土を酸化させる。その硝 酸が硝酸態窒素として薔薇の根に吸収されると、土を中性化させる。そのような pHの変動を土へ起こさせる。ただし投与した土壌がもともと酸性寄りであれば、 最初のアルカリ化は起きずに中性化される。 アンモニア態窒素の際、ガス化の問題があって、量が多いと根を傷めかねない。 したがって薔薇栽培では頻繁に用いられることが少ないのだが、上記の栽培解説 のようにパパゲーノなどはこのガス化の害に強い。その理由はよくわからないが、 おそらく害が非常に小さいということと考えられる。 与え方としては、尿素は水分が少なかったらまるでNを可給できないから、与 える前後に水をたっぷりと必要とする。水田の肥料である所以だ。また要注意事 項は、炭酸アンモニアの硝酸化が速いためにもしも尿素以前に他のNがたっぷり とあると、根が高濃度障害(根焼け)を高い確率で起こすことが上げられる。だ から尿素を与えるのが元肥直後であったり、追肥的にぼかし肥料を与えた直後や 直前であってはならない。いくら薔薇の根が高濃度に強いといっても、尿素によ る硝酸態窒素の多さが、根の細胞内を濃さによって壊してしまう。 そこでどのように使うのがよいかであるが、鉢植えの薔薇を地に下ろす準備段 階で、予定地に200~300gを円耕施肥しておく。施肥時と翌日合わせて三 度灌水しておき、それから一か月後に植え穴の底へ元肥を入れ、再び灌水。そし て水が引いた翌日に植え付ける。これで当面必要な要素が、その薔薇にとって確 保できている。 さらにもう一つ方法があり、根の病気や植え替え時に根の傷みがあったと判断 できたとき、800~1000倍に希釈して葉面散布する。すると葉からのNの 吸収によって樹勢が回復傾向に入り、そのことで根が回復へ向かう。根の傷みが 激しいときにやってみる価値がある。もちろん、土から肥効がほぼ消えているタ イミングでなくてはならない。散布後10日間ほど経てば、通常の施肥が可能。 また尿素は吸湿性の強い肥料である。保管にはくれぐれも注意。固まらせると、 実に使いにくい。
|
|
|||||||||||||||||||
| ▲ |
|
|||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||

赤に白のストライプ 半剣弁盃状咲き(ときに高芯咲き)
径12cm以上 25枚 1.5m(高) 微香 強健