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 Hpやブルボンローズに似た生育。枝が長くて軟らかい。直立性はかな
り強い。
 花保は日間。花期は週間。月中旬に蕾が初見され下旬に開花
るやや遅咲き。二番花は
月下旬になる。ときおり輪の房に。
 土壌の過湿に注意。地植でも容器植でも水分が多すぎると生育鈍化。従
って植穴の底へ木炭を多めに入れて排水をよくしてやる。腐葉土やパーライ
トの多用はプラス。
 ストライプの出方は「ジョリ・キューピット」のように均一ではなく、
一輪ずつ異なる。そこがおもしろいし、花型は常に安定しているのでいつも
安心して写真撮影できる。
 元肥を特に選り好みしない。明緑色の葉色が薄れてきたら尿素の2000
液を与えてもよいほど、多肥が花へ影響しない。新葉の色は回復する。油
すの他はPKにはあらゆるものが合い、塩化カリでもよい。追肥も環境に
ってさまざまに変える。たとえば、陽当たりと風通しのよい、膨軟な土と
う理想的な条件なら、そばに灌木がないかぎりグリーンパイルのようなス
ィック肥料と過石を併用してもよく、また魚粉をPとして70100g与え
も問題ない。
 剪定の判断は容易。曲がりの多い古枝になってしまわないよう、弱小枝
は切除する。秋剪定も、普段の咲き殻摘みや整枝も、深く切りつめずにでき
るだけ長く残す。シュートの特徴として、特に秋に顕著なのは、大部分が赤
いリンサンの色をしたまま長く伸びていくことが上げられる。HTでこのよ
うなシュートの伸び方をするのはたいへん珍しい。ランブラーには多いのだ
が。だからシュート処理に迷うわけで、幼株の間はピンチせずそのまま赤み
が消えるまで伸ばし、成熟株になってから樹形を調えるように赤みの途中で
ピンチしてもかまわない。数日で、残された枝は緑化していき、次の芽が伸
びはじめる。そしてこの品種は、生長力の活発な薔薇にありがちな、切り下
げられた枝先に複数の芽が互生するように出たりしない。単純と言えば単純。
 黒点病に弱い面がある。本葉は厚く、大きくてしっかりとしているが、
病原菌の侵入を簡単に許してしまう。跳ね返り伝染を防ぐにはこまめにマル
チを交換し、樹高が高くなったら下葉を予防的に摘み取ると少し効果がある。
その他の病気への耐性は十分。
 根張りはよい。主根は決して切らないこと。根に問題はないのに水分の
吸収は葉数によって決まる。だからそばに水を欲しがるコンパニオン・プラ
ンツを植えるとき、その数や勢いに注意しておくべき。
 そのコンパニオンにはディアスキアロベリア。前者は白の極小フラワ
ーで、土がアルカリ寄りになると極端に花付きが悪くなるpHのパイロット
・プランツとなり、後者は水分吸収力のかなり強い有毒植物。それぞれに草
丈の低いものだが、おおらかな株立ちをするパパゲーノとよく合う。










Lecture 2 施肥設計と実践


[ファームショップ宮川]




Onepoint  シュートの色
[野の花ガーデンblog]
Lecture 2 HTの春剪定
Lecture 2 HTの秋剪定
Lecture 2 HTの整枝








Flower  ロベリア 
[ヤサシイ園芸]
Salon  コンパニオンプランツ
Onepoint  コンパニオンプランツをめぐって












                    -栽培ワンポイント-

                      「シュートの色」

 枝の芽が動き始めたとき、シュートがぐんぐん伸びているとき、色が紅い
ことに
頬が緩むような気持になった人は多いだろう。期待がふくらみ、その
薔薇の元気さ
を感じてうれしくなる。実はあの紅い色はリン酸が発している
色である。

 もちろんリン酸だけの色ではない、しかしまだ葉緑素によって緑色になる
のを抑
え、もっと伸長しようとしていることの表れだ。根から入ったリン酸
の90%以上
がシュートに送られている。リンという元素自体が植物の生長
部位へ集中する性質
を持っており、核酸、核タンパク、リン脂質を細胞につ
くる。前二つは細胞内で、
リン脂質が細胞外にあの色をつけている。動物に
おける肉の赤みのようなものだ。
ただ動物では血液中のリンは少ないために
肉の色である血色は鮮紅色となる。もし
もリンが血の中に多ければ、わたし
たちの血液の色は薔薇のシュートのような色と
なるだろう。
 リンのもう一つの特長は過剰になりにくいことが挙げられる。それはリン
がもと
もとチッソ族であり、族としてタンパクの成分となるのだが、チッソ
のように微生
物によってアンモニア態から硝酸態へと変化することでタンパ
クを構成する要素と
なるものではなく、アデノシン三リンサンとしてエネル
ギー源となることにある。
ここで動物における脂肪との違いがはっきりして
いる。脂肪はエネルギーの蓄えの
ためにあり、植物は移動しないためにその
ような脂肪を必要としない。そのためひ
たすら使われ費やされるだけの要素
となっている。だから蓄積による過剰は生じな
いわけだ。もし生じれば、植
物は進化できなかったかもしれない。そして植物を食
べる動物とわたしたち
人間も。

 薔薇でシュートの色となっている部分を口に入れて囓ってみると、他の緑
の部分
は苦くて顔をしかめるが、シュートではほとんど苦くない。そしてわ
たしたちの血
液の味に似ている。なんとも不思議な気がしてくるものだ。
 もちろん、リン酸が過剰であれば、鉄分の吸収を妨げる。それは葉の生育
に悪影
響を及ぼす。したがってシュートが伸びはじめたときに鉄分を少し補
給するのは薔
薇をたいへんよろこばせることになる。鉄の過剰害はまったく
ないと言えるものの、薔薇自身それほどたくさん必要ともしていない。無駄
を避けよう。                            

                                                            








                  -栽培ワンポイント-                       

                    「根と剪定の関係」

 根が炭水化物と窒素化合物の貯蔵庫であることは植物の常識としてよく知
られて
いる。しかし剪定や整枝、特に剪定が根に対してどのような役割をし、
どのような
意味を持つのかについてはあまり知られていない。
 貯蔵の内、炭水化物を主に消費しているのは、実は枝(花梗も含む)の外
皮部と
木部だ。日中に光合成でつくられた炭水化物は主として夜間に根に送
られて蓄えら
れる。そして翌朝からの陽光の刺激や温度の上昇、葉からの水
分の蒸散・呼吸とい
ったそれぞれの動きに合わせて、貯蔵しておいたものを
からだの地上部へ送って細
胞タンパクとなる。その間根自身はほとんど生長
しない。仮に何かの原因によって
根が損なわれても、自分自身を修復もしな
い。夜間に新しい根を伸ばしたり、既存
の根の先端に位置する根毛を増やす。
そうすることで自分たちの役割を果たそうと
働きつづける。
 そこで重要なのが葉はもちろんだがそれ以上に、枝の軸部である。もしも
地上部
の枝のほとんどが人の鋏によって短くなっていなければ、その枝枝に
見合った働き
しかしない。台木の根でなくオウンルート(自根)であっても
だ。それは根の数や
伸びをコントロールしているのが地上部から、それも特
に枝から送られてくるホル
モンだからだ。ホルモンの量や質によって根の働
きが決まっている。四季を通じて
最もホルモンの生産が活発になるのが休眠
明けの春だ。日照時間も長くなっていく
から、それぞれの枝はますます炭水
化物を増産しながら、しかも自らを伸ばしたり
太らせていくためにしっかり
消費していく。

 ここに剪定による枝の丸ごと、あるいは一部が喪失する事態が起きると、
春を待
っていたかのように地上部が生長を始め、葉をつくって光合成量を増
やし、盛んに
呼吸し、産物を根へ送るようになる。剪定によって切り下げら
れた頂芽は、それだ
け根に近い。その頂芽でつくられるホルモンが根に盛ん
に送るよううながす。芽の
伸長とともに葉や木部・表皮を形成するためだ。
根も、地上部が繁って炭水化物を
大いに生産してくれるように働く。この時
期が、根が地中の酸素を最もよく吸収し
ている時期でもある。
 さいわいに、人の手が事前に加わっている。鉢でも地でも元肥が入れられ
たとき
に土が耕されていたわけだし、肥料によってたっぷりと養分もある。
 もしも剪定をしていなかったらどうなるか。芽も枝も秋の終わりの姿のま
ま残っ
ている。すると芽でつくられるホルモンの量も質も「秋の終わりの状
態」をそのま
ま引き継ぐ。花成ホルモンは前年の芽でつくられると、そこか
らのスタートである
から花梗数をできるだけ多くしようとする働きに限定さ
れる。そして薔薇に限らな
いはずであるが、上段の枝(花梗)がその下段の
枝よりも太くなることはほとんど
ない。つまりほぼ同じかいくらか細いもの
になる。したがって表皮・木部で必要と
なる炭水化物も少なくて済むことに
なる。その結果、細枝ばかりになったり、葉も
大きくならない。
 薔薇は自分の地上部のからだの上位にある芽を動かす。もしも下位の芽の
多くも
動き伸びるのであったなら、ベーサルシュートも出ないだろう。しか
しそうはなら
ない。そこで剪定によって前年の終わりの姿から変えてやらね
ばならないのだ。株
立ちとはそういうことであって、せっかく育っていたも
のを切り捨てることではな
い。生育ステージそのものを新たにしてやらない
と、各枝は早く老いて行ってしま
う。それは自らの生き残りと子孫を残す生
き方を早く終わらせてしまうことになる。

 桜や松のような中心主幹を持たないことによって、薔薇は常に若々しくあ
るとい
うチャンスを得た。四季咲きになりやすいことで生殖のチャンスも得
た。それらの
すばらしい機会を確かなものにするのがわたしたちの手である。
鋏である。根が待
っているのは水養分だけではない。わたしたちが地上部を
更新してくれることも待
っている。

                                                    

                                                  






                  -栽培ワンポイント-                       

                    「尿素の使い方」

 尿素は肥料として43%以上のNを含んだ、最も濃度の高い窒素肥料である。
アンモニアと炭酸ガスが成分で、アンモニアは土に入ると一時的に土をアルカリ
化させ、薔薇の根が吸収すると硝酸に変わって、今度は土を酸化させる。その硝
酸が硝酸態窒素として薔薇の根に吸収されると、土を中性化させる。そのような
pHの変動を土へ起こさせる。ただし投与した土壌がもともと酸性寄りであれば、
最初のアルカリ化は起きずに中性化される。
 アンモニア態窒素の際、ガス化の問題があって、量が多いと根を傷めかねない。
したがって薔薇栽培では頻繁に用いられることが少ないのだが、上記の栽培解説
のようにパパゲーノなどはこのガス化の害に強い。その理由はよくわからないが、
おそらく害が非常に小さいということと考えられる。
 与え方としては、尿素は水分が少なかったらまるでNを可給できないから、与
える前後に水をたっぷりと必要とする。水田の肥料である所以だ。また要注意事
項は、炭酸アンモニアの硝酸化が速いためにもしも尿素以前に他のNがたっぷり
とあると、根が高濃度障害(根焼け)を高い確率で起こすことが上げられる。だ
から尿素を与えるのが元肥直後であったり、追肥的にぼかし肥料を与えた直後や
直前であってはならない。いくら薔薇の根が高濃度に強いといっても、尿素によ
る硝酸態窒素の多さが、根の細胞内を濃さによって壊してしまう。
 そこでどのように使うのがよいかであるが、鉢植えの薔薇を地に下ろす準備段
階で、予定地に200~300gを円耕施肥しておく。施肥時と翌日合わせて三
度灌水しておき、それから一か月後に植え穴の底へ元肥を入れ、再び灌水。そし
て水が引いた翌日に植え付ける。これで当面必要な要素が、その薔薇にとって確
保できている。
 さらにもう一つ方法があり、根の病気や植え替え時に根の傷みがあったと判断
できたとき、800~1000倍に希釈して葉面散布する。すると葉からのNの
吸収によって樹勢が回復傾向に入り、そのことで根が回復へ向かう。根の傷みが
激しいときにやってみる価値がある。もちろん、土から肥効がほぼ消えているタ
イミングでなくてはならない。散布後10日間ほど経てば、通常の施肥が可能。
 また尿素は吸湿性の強い肥料である。保管にはくれぐれも注意。固まらせると、
実に使いにくい。

Salon   尿素 
                        
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Cultivation
Album
Papageno パパゲーノ

赤に白のストライプ  半剣弁盃状咲き(ときに高芯咲き)
径12cm以上  25枚  1.5m(高)  微香  強健