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  耐病性 
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 花弁基部が白で、縁が濃~淡のピンクになるため種類あるように
考えられる。ただ、いずれも雑種ではないかとの見方も根強い。不思議
なのは、ピンクが濃い方も年によってはわずかに淡い方へ近い花となっ
たり、淡い方もピンクの出方が濃淡以外の発色、つまり模様として複雑
に変化したりすることだ。植物としてのこのような振る舞いは、いかに
もよくありそうでありながら、実際には気温の上昇による白のピンクへ
の被りがほとんどで、厳密には「色抜け」ではない。したがって「謎」
なのだ。
 月下旬から咲き始める遅咲き。この点は共通している。ただし平
常では有香種の方が早い。
 花保は10日間。散り方はあまり綺麗ではない。花期は約3週間
からヶ月。気温によって変動する。散華後、結実しやすい。特にペー
ルピンクの方。同じ条件下で結実の速度も異なる。
 シュートをよく出すが、この品種の特徴はスタンダード仕立ての台
木になるようなまっすぐに直立すること。ステムが比較的長いので、ポ
ール仕立てよりもフェンスやウォールツリーに向く。また広く使える場
所であればクリーピングにもよい。地に接した蔓から根を下ろし、簡単
に取り木できる。
 挿し木しやすい。活着率は100%。
 夏の剪定で切るポイントを選ばなくても済む薔薇なので、仕立て方
に応じてポイントを移動することが可能。分枝が多く混み合ったときは
間引く。
 本葉は薄く細長いライトグリーン。葉柄にある刺はかなり鋭い。葉
をハキリバチが好む。下葉は大きくなるので、その芽は芽掻きしない方
がよい。これは上位葉も下葉もあまり大きさが変わらない品種( たとえ
ばノワゼットやランブラータイプ )を別にして、すべての薔薇について
言えることである。大きい品種の場合すべて休眠芽であり、花成ホルモ
ンが全く送られていないだけのこと。それに対して大きさの変わらない
薔薇はすべての芽に同等の花成ホルモンが送られている。にもかかわら
ず下葉の芽が動こうとしないのは、サイトカイニンの働きによる。
 太根を数多く出し、しっかりと伸ばす。わが園では90リットルのペ
ール植で、ついにペールを壊さない限りは抜くことができなくなった。
そして、土替えをしなくともよい容器植のやり方の発見につながった。
元肥入れの時、容赦なく根を切ってしまうことになる。しかしノイバラ
同様、そんなことぐらいではまったくまいらない。大したものだ。地植
にしているオベリスク仕立ての方は、根の一部が塀に沿って深く潜って
いる。
 最初の開花から3年を経た蔓は、ほとんどサイドシュートを出さな
くなる。出ても長さは2m前後まで。切除して更新していくことになる。
年で更新することになるランブラーとクライマーとの違いでもある。
放っておけばさらに数年後にはサイドシュートが出るのかもしれない。
しかしそれは確認していない。
 元肥はNPKすべて多量にあたえる必要はなく、むしろ堆肥を多く
する。草木灰や炭カルも少量でよい。Pには過リン酸石灰( 過石 )が向
く。たとえば、追肥にN中心の施肥をしてもいじけない。夏の元肥を多
くし、10月の追肥もしっかり与えると、翌春の芽だしがすばらしい。
 うどん粉にも黒点にも罹りにくく、強健。しかし開花期に水切れを
するとすぐ灰色カビ病が出るし、黄変も早い。ガン腫病への抵抗力はす
べての薔薇の中で群を抜いている。
 有香種の方へはミツバチ・マルハナバチ・クマバチなどが早朝から
群がる。このような薔薇にはコガネムシ類が寄りつかない。蜘蛛が巣を
張らない。またわが園では、地植の株元の土にミミズの大王国ができて
いる。2004年現在で、推計で500匹を超えていると思われる。ペール植
の方も、最初に入れた二匹のミミズが毎年たくさんの子どもたちを増や
している。
 ただし、ハダニとアブラムシに注意。大発生のときには気持ちが悪く
なるほどの数。ハダニにはハゴロモジャスミンだが、近くにイングリッ
シュラベンダーを植えてからも発生しなくなった。関係があるかもしれ
ない。アブラムシに対しては、テントウムシがカーニバルを催してくれ
る。まるでサンバだ。
 実を小鳥たちが啄む。近くにハニーサックルもあるので、相乗効果
もあろう。
 学名からもわかるように、このツクシイバラはノイバラの直系の子
孫であり、日本独自の原種の一つである。ノイバラとはまた少し違う葉
触りが、何とも言えず独特。これが原始の薔薇の葉だ。











Onepoint  下葉からわかること
Lecture 2 クライミングタイプの秋剪定



















Lecture 2 地植薔薇の施肥設計と実践




Onepoint  灰色カビ病対策 







Salon   薔薇の益虫たち 









    






                    -栽培ワンポイント-

                      「挿し木の方法」

 手持ちの薔薇を手軽に増やす方法として挿し木がある。誰もが一度は試したことが
あるだろう。手慣れたやり方であればそれを続けて楽しめばよいが、以下のような方
法がある。
.土は休眠期の枝でも生育期の枝でも鹿沼土を用いる。赤玉土へ混合するのが一般
的でも、それは挿し穂が少数の時とし、同一品種であれ他品種であれ鹿沼土のみへ挿
す。そしてこの用土を4~6号程度の鉢へ入れる。鉢底石は必要。
.穂木は若く細いものであればよい。枝のどの部分でも挿せる。鉛筆以上の太いも
のはだいたい失敗する。挿し口を斜めに切っておく。斜角は浅すぎても鋭すぎてもよ
くない。芽の上のカット面は水平であるように切っておく。
.穂木を水をたっぷり含んだオアシスに刺し、直射日光の当たらない明るい場所に
置いて30分ほど水揚げさせる。この水揚げを、容器の中の水へ穂木を浮かべるだけ
で済ませてはいけない。
.水揚げが済んでから、葉の付いている穂木は、葉が4枚以上付いていれば3枚ま
でに減らすように穂木をカットする。そして残した葉も、本葉も三枚葉でも、小葉を
それぞれおよそ半分にカット。ただし日中の気温が15℃以下の時期なら半分にしな
い。
.台所酢で挿し口を軽く拭く。雑菌を減らすためだ。それからその口に発根剤を塗
る。一日の平均気温が18℃以上の時期であれば発根剤は必ずしも必要ない。
.挿す直前に用土にたっぷりと水を与え、手早く挿す。小さな容器へ多数挿す場合
は、斜めに挿すものがあってもよい。その後は用土へ連日灌水。乾かしてはならない。
また葉があるなら濡らしてはならない。
.穂木の芽が伸び、葉が展開してしっかりとしたものになるまで待つ。置き場所は
室内とし、レースのカーテン越しに陽が当たるような場所とする。この時期は決して
抜いて根のようすを見たり、穂木を動かしてはならない。
.展葉が終わったら赤玉土の中・小粒を用意し、この土は一週間は雨もかかる屋外
に鉢などに入れたまま放置しておく。それから小さいながらも葉を繁らせた穂木を静
かに鹿沼土から抜き、30分以上水揚げさせる。このときEM1000倍の希釈液と
するとよい。
.赤玉土へ丁寧に植える。ポイントは最下端の葉の付け根当たりまでの深さにする
ことと、風害を受けない場所で管理すること。5日以上は連日灌水し、できれば日光
に当たる時間を徐々に増やすようにする。この段階では赤玉土へ何本も植えていてよ
い。
10.冬になったら穂木に付いている土はすべて落とし、庭や鉢にあらためて植え付
ける。冬以外の季節なら根に土を付けて予定場所に植え付ける。施肥は植えてから行
うこと。根が土に馴染んだ頃に肥料が効く。


 以上のやり方がなぜよいかは、活着の確率が高いからではない。時期や気候や経験
の度合いによっては活着率はむしろ低めのやり方だ。ところが以上の方法で行えば、
根出し後の生長が実にしっかりとしたものになる。






                       -栽培ワンポイント-

                       「挿し木後の育て方」

 挿し木がうまくいき、よろこんで育て始める人は多い。ところが10年も経たないうちに
あきらめる人も多い。成長が遅いからだ。とりわけつる薔薇などは、もどかしいほど長く求
める姿に育たないと思ってしまいがちだ。以下のような手順で育てよう。

(1)最初の一年間は4~5号の鉢で育てよう。いきなり大きいサイズではかえって成長を
   鈍らせる。また最初からや一、二年後に地植することもやめておこう。強風や土砂降
   りに遭わせない方がいい。
(2)用土に埴培土やぼかし肥料を用いない人は市販の培養土に頼った方が無難。元肥入り
   のものでかまわない。
(3)三年目から鉢を一回り大きくして植え替え、それまでは用土の種類も土替えもしない。
   同じ土にしておこう。その理由は挿し木苗の根の生長力にある。接ぎ木苗のようには
   長く伸びないし、数も少ないままに生育しているがそれが自然のままであり、一気に
   たくましい成長になるのは一部の原種や屈強なオールドローズに限られているからだ。
(4)灌水は鉢植講座のタイプ別灌水法と同様に行う。やり過ぎも放任もよくない。ただ、
   少ない根が渇水気味になってしまうと、ほぼ枯死すると知っておこう。接ぎ木であれ
   ばクラウンからの直下への根生えがある。しかし挿し木ではそれが望めない。
(5)四年目の春か暮れに、さらに鉢を大きくするか地に植えるかの決断をする。そのまま
   鉢植え薔薇として育てるには、品種によっては大きくしなくてはならない。目安とし
   て、樹高の1/2の整数のサイズ以上にしたい。たとえば1.5mであれば7号以上。
   限度は15号。つまり3mを超えるものも15号にしておく。
(6)培養土以外であれば、いずれの用土も施肥にはロスが多いのが挿し木の根である。つ
   まり、根が吸収することなく多くの養分が鉢底から出ていく。しかしだからといって
   減らすべきではない。また、液肥の効果が出やすいのは五年目からであり、むしろ土
   表への埋め込み施肥を固形や粉末、あるいは粒状の肥料で行った方がよい。用土に何
   も問題がなければ、効率よく吸収される。
(6)地植では必ず円耕施肥をしておく。決して根を切らないように。品種によっては、そ
   のオウンルートは土壌病害にたいへん弱い。傷口から罹病すると、抵抗力が発揮され
   ないままになりやすい。
(7)施肥量は必ず記録するか記憶するかして、生育を見ながら加減する。また堆肥は鉢の
   サイズや地の植え付け面積(その一株に予定する成長面積)に合わせ、少なすぎない
   ようにする。ただし毎年培養土を用いるときには追加の堆肥は少量にとどめておく。
   地植も。
(8)予防と治療は普通に行い、とにかく葉数を減らされないように気をつけよう。枝数よ
   りも葉数が生命線になる。そのため初めの三年間は剪定ではなく咲き殻切りのみにし
   ておく。四年目に強剪定して大きな刺激を与え、それからの一年間の生育がよければ
   翌年も強く切る。もしもそれほど繁ったり伸びたりしてくれなかったときには、次年
   度は弱剪定にとどめる。いずれも、必ず休眠期に。
(9)クラウンが目に見えて形成されるようになるには、早い場合で7年、長ければ10年
   はかかる。それまではどんなによい生育をしていても一人前ではない。また、樹高に
   関係なく、できたクラウンが数年間大きくならないことも多く、その場合には出てい
   る主幹が何本であっても事実上のクラウン代わりになっている育ちだと見なす。この
   場合、強剪定しないとクラウンの造形が変わらないままになる。二年間続けてもクラ
   ウンが大きくならなかったら、そのままの成長になると思っておこう。決して寿命が
   短くなるわけではない。
(10)つる薔薇やつる性の強いシュラブは、もし鉢植えで順調にクラウンが大きくなって
   いくようであれば、地に下ろした方がよい。成長力が飛躍的に伸びてくれるからだ。
                           
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Rosa multiflora adenochaeta ツクシイバラ

白にペールピンクの覆輪、または
白にローズピンクの覆輪
一季咲き( 返り咲きが多い )
3~4m  
径3~4cm
花枝の先端に10~20輪の大房咲き
シュートに刺毛が多く、花柄と小花柄にも
萼と花首の刺毛は赤く密集する

耐寒・耐暑性