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* 5月の初めから咲き出す早咲き。アルバム頁に記したように、始め 薔薇にいるようだ。樹の繊細さと花の優美さから、誰もが神経質な予 防や治療に努めたくなるものの、実際には頻繁に行う必要はない。そ れぞれの地での間隔をつかみたい。また耐病性では最初から高いとこ ろがあり、しかも年々増進してくれる。そのことが顕著に見てとれる のが花びらの散り方だ。一枚ずつ落ちていき、耐病性増進中は落ちる 間隔が長くなる。そのような品種は他にあっても、あまり多くはない。 また鉢の土替えの後や地での移植の後では必ず散りが早くなる。これ は変えられず、一時的なこととして受けとめよう。その意味では、根 が素直なのだ。 |
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| デンティ・ベスは、そもそもわたしたちを最初にほっと させてくれる薔薇である。早い開花と、次の開花までの 期間、どんなに待ち遠しいことか。華美に傾かずに明るく、 ひらひらとした花弁がまるでウィンナワルツを踊るかのように ひるがえるとき、薔薇の花の季節が今年も来たと、わたしたち の頬をゆるませる。 |
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| -栽培ワンポイント- 「耐病性増進と花弁の散る速度」 この二つの関係が言えるのは、増進がはっきりわかる品種に共通する、カルシウ ムの働きの大きさがあるからだ。落葉にもいくらか関与しているのがカルシウムで も、耐病性関連のことまではわからない。罹病してから早く落とす品種も遅くまで 落とさない品種も、そのことは耐病性とは無関係である。 花弁が散り落ちるとき、マグネシウムとの協働で散りを決める部位(ここでは花 托と花びらの接合部)の細胞壁を壊すようにカルシウムが働く。すると数百から数 千の細胞死が浸透圧ゼロになることで起きる。かなりの時間をかけて花弁をつくり 生長させたにもかかわらず、その速度は比べて言わば一瞬だ。 そのことがどの花弁にも順次起こり、次々と散り落ちる。ところが耐病性増進中 であると、マグネシウムとカルシウムの働きは遅くなる。そのためにすべての花弁 が散るのに時間を要することになる。なぜ働きを遅くさせるのかはよくわかってい ない。ただホルモン、とりわけストレス耐性ホルモンのアブシジン酸が強く関与し ていると考えられる。だとすれば、耐病性増進を罹病によるストレスとの関連で説 明できるのかもしれない。 病気に対する抵抗性は、2011年現在「全身誘導機構」から説明できるように なっている。つまり薔薇もどこかの部位が発病すると、そこだけでなく樹全体が抵 抗性を示す。それは薔薇の病原のほとんどが、感染と発病の場所を広げていくタイ プであるからに他ならない。あっという間に備えなくては、生存リスクが高まる。 アブシジン酸はそのための言わばブレーキ役であり、ストレスのシグナルホルモン として薔薇のゆるやかで華麗な生長へ待ったをかける。その力の影響を最も強く受 けるのがマグネシウムとカルシウム。それはこの二つの微量要素がシグナル伝達物 質の多くと無関係な要素だからだ。一方的に耐病性発動による役割転換をさせられ る。そしてマグネシウムはプラシノステロイドとジベレリンの二つの耐病性ホルモ ンにより働きをストップさせられる。カルシウムが花弁付け根の細胞壁を壊す。 こうして、増進中はまったく反対に、マグネシウムの働きは強められ、カルシウ ムは必要な部位に集められて蓄積され、もう動かない。特に花托においてはもっぱ ら花首を強くし、やがて花弁を花托から離脱させるための働きに使われる。しかも 急がない。増進力の強い品種ほど、カルシウムの働きは遅くなるのだ。したがって 罹病中にもいくらか耐病性は高まるのだろうが、主には快復後や無病の時期である と見て良いことになる。 そこにおそらく、品種差のある「感受性」が関係しているに違いない。
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| srp. シルバーローズピンク `Ophelia` × `K of K` HT 90 × 60cm Parentage Ⅱ |
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