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メンテナンス・車検


1960年代のオートバイ乗りは、日常のメンテナンスはもちろん、ちょっとした修理も自分でやっていたそうです。
出かけた先での故障が当たり前で、自分で修理しなければ帰れなかった時代なら、それも当然ですよね。

最近のモーターサイクルは、そうそう故障するものではありません。
とはいうものの、オイル交換やチェーンの給油、タイヤの空気圧チェックなど、日常のメンテナンスは必要です。
しかし、時間も場所も限られた中では、なかなか手がまわらない方も多いかと思います。

ジュノーモーターサイクルでは、ヤマハSR400/SR500をメインに、日常の点検から、各部のオーバーホール作業まで、お引き受けしています。
高度な設備や技術はありませんが、丁寧で確実な作業と、小さい店ならではの顔の見える信頼感で皆様のお役に立てればと考えております。

SRに限らず国産車であれば基本的に車種を問わず喜んでお引き受け致しますので、ご興味の湧いた方は是非ご相談下さい。

  料金
基本点検 4,500円(税込4,950円)
(追加作業等が必要な場合は別途料金が掛かります)
ブレーキ、タイヤ、バッテリ、エンジン、灯火類の基本的な項の点検と簡単な注油や微調整などを行います。
愛車の日常点検のサポートとしてご利用下さい。


料金
エンジンオイル交換 工賃:1350円(税込1,485円)~
※SR400/500及び、オイル2ℓ以上使用の場合は工賃無料です! 
エンジンの潤滑、冷却、洗浄、防錆など、様々な役割を持つエンジンオイルは、エンジンの熱や、不純物の混入などによる汚れにより性能が劣化する為、定期的な交換が必要です。
推奨される交換サイクルは、メーカーや車種、年式により様々ですが、エンジンをより良い状態に保つ為にも、走行3,000㎞毎または半年毎の交換をお勧めします。


オイルフルター交換工賃1,800円(税込1,980円)~。
使用オイルについて
使用するエンジンオイルは、フィールドでの分析と要望を元に開発された商品をリリースする潤滑油の総合コンサルタント 、
『株式会社和光ケミカル』 のブランド、《 WAKO'S 》です。
バイクショップや用品店などで青いパッケージの缶を目にする事も多いと思いますが、現場での信頼が非常に厚い国内メーカーです。

ジュノーモーターサイクルでは、性能を第一に、価格とのバランスを考え、下記2種類のオイルを使用しています。




PRO-S

本体価格2,400円

(税込2,640円)/1L
WAKO’Sワコーズ4ストローク エンジンオイル
PRO-S プロステージS
 SAE10W-40 
(100%化学合成高性能ストリートスペックエンジンオイル)
次世代ベースオイル技術3Dテクノロジーと定評あるリキッドセラミックステクノロジー(LCT)がシンクロした快適な走行フィーリングにレスポンス性能と耐熱ダレ性能を両立した4サイクルストリートスペックエンジンオイル。
2輪車の規格であるJASO規格にも適合し、2輪・4輪問わず、小排気量エンジンから大排気量エンジン、ターボ車まで幅広く対応します。

ベーシックなオイルをご希望の方や、SR400にお勧めの、コスパ最高の100%化学合成オイルです。



TR
本体価格3,360円
(税込3,696円)/L

WAKO’Sワコーズ4ストローク エンジンオイル
TR トリプルアール SAE15W-50 
(100%化学合成レーシングスペックエンジンオイルオイル)

WAKO'S独自の次世代ベースオイル技術である3Dテクノロジーと定評あるリキッドセラミックステクノロジー(LCT)がシンクロした4サイクルレーシングスペックエンジンオイル。
優れたレスポンス性能を維持しながら、極めて高い耐 熱ダレ性能、そして快適な走行フィーリングを実現しました。

ワコーズの製品は原材料費から価格が決まるのですが、高価な原材料を使った製品が高性能とは限りません。
そんなワコーズの商品開発スタイルにより、 1リットル3,000円を超えるレーシングオイル、4CRWR-Sに並ぶ性能を、非常にリーズナブルに実現しています。

SR500はもちろん、大排気量空冷車や高速走行が多い方、熱ダレを気にされる方などに特にお勧めの当店一押しエンジンオイルです。




車検
車検を受ける方法について
オートバイの車検も車と同じで、ご自身で陸運局に車両を持ち込み、検査場で検査を受けて車検を取得するユーザー車検と、ディーラーや販売店などの民間整備工場(指定工場や認証工場といわれるところ)に依頼する方法とがあります。

ユーザー車検では、基本的に法定費用だけで車検が取れますが、点検整備はユーザー自身の責任で行う必要があります。
ある程度の知識や手間と時間が必要になりますが、最低限の費用で車検が取れるのが利点といえます。

民間整備工場での車検は定期点検整備が必ずセットになっていますので、整備付きの安心感があります。
当然ながら法定費用に加えて整備料金と検査の手数料等が掛かりますので、相応の予算が必要になります。


そして、ユーザー車検を、ユーザーに代わって行うのがユーザー車検代行といわれ、ジュノーモーターサイクルでは、この方法で車検を取得します。

ジュノーモーターサイクルのユーザー車検代行
ジュノーモーターサイクルでは、ユーザー車検代行による車検の取得と合わせて、基本点検(走る・曲がる・止まるの基本的な項目の点検)を実施いたします。
日常のメンテナンスがきちんと実施されていて、整備の必要がない状態》でしたら、基本料金だけで車検が取得出来ます。

とはいえ、定期的に実施したほうがよい推奨整備項目(ブレーキフルード交換等)もありますし、多くの場合は追加の整備が必要になります。
軽い整備は当方の判断で実施させていただきますが、大きな整備が必要な箇所は別途ご相談させていただきますので、ご予算等はご相談下さい。
もちろん車検以外の整備、修理等も実施いたしますので、ご希望がありましたら遠慮なくお申し付け下さい


ユーザー車検代行基本料金 19,800円(税込21,780円)
法定費用分 自賠責保険料(24ヶ月) 8,760円
重量税 3,800円
(13年経過車:4,600円、18年経過車:5,000円)
検査登録印紙代 1,800円
基本料金と法定費用の合計(税込) 36,140円~

車検時にご用意頂く書類
●車検証
●旧自賠責保険証
●軽自動車税納税証明書※
※当年度分の納税証明書をご用意下さい。お手元に無い場合は登録住所の市区町村役場、出張所等で再発行出来ます。


*** 車検Q&A ***
SRの車検時によくあるケースをQ&Aにまとめてみました。
その他ご不明な場合は、お気軽にお電話下さい。

Q 常にメンテナンスしているので、特に整備は必要ないのですが、基本料金と法定費用以外に料金は掛かりませんか?
A 整備状態に問題がなくても、ヘッドライト光軸のずれにより検査不合格となる事があります。
その場合は、ヘッドライトテスター調整料金(2,000円前後)が別途掛かりますのでご了承願います。。
Q 車検が切れたままなのですが、どうすればよいですか?
A 車検切れで月日が経っていても、その日から通常通り車検が取れます。近郊でしたら引き上げも可能ですので、ご相談下さい。
Q タイヤが減っていますが車検は取れますか?
A スリップサインが出ていなけば車検は通りますが、安全の為にも交換をお勧めします。
Q テールランプを交換してあるのですが大丈夫ですか?
A 直径約5㎝に満たないような小さなテールランプは保安基準に適合しない場合がありますので交換が必要です(保安基準は大きさ20c㎡以上)。
また、リフレクタ一体でないテールランプ(ルーカスタイプ等)の場合は、別途リフレクタの取り付けが必要になります。
Q ノーマルのグラブバーを外してあるのですが車検は通りますか?
A グラブバーか無くても、シートバンド付いていれば通ります。社外製の左右アシストグリップでも大丈夫です。
Q マフラーを交換してあるのですが、JMCAマークが無いと車検は通らないのですか?
A JMCAマークが無くても、車検場で測定する音量が年式による騒音基準値以下なら通ります(~'03/8までは99dB、それ以降は94dB)。
Q 爆音マフラーが付いています。ノーマルマフラーは無いのですが、どうしたらいいでしょう?
A あまりに煩いマフラーは社会的にも問題がありますので、交換をお勧めします。ノーマル中古マフラーもありますのでご相談下さい。
Q パワーフィルター仕様で、エアクリーナーBOXが付いていないのですが?
A ラムエアフィルターやパワーフィルター等が付いていればOKですが、ブリーザーフィルタの装着が必要になります。
また'01年以降のSRの場合は還元式ブリーザホースの装着が必要になりますのでご注意下さい。
Q 社外ヘッドランプについて。
A 海外製や海外向けヘッドランプレンズで、配光が右向きの場合は、ヘッドライト検査に通らない場合があります。
また一部スモールタイプヘッドランプには、光量不足の場合がありますのでご注意下さい。
Q オイル漏れがあります
A エンジン、フロントフォーク等の極端なオイル漏れや燃料漏れは車検に通りません。修理が必要ですのでご相談下さい。
Q ハンドルを交換してある。
A ハンドルの幅や高さが車検証記載の寸法と一定以上変わる場合は、登録の陸運支局(品川ナンバーならば品川陸運局)
での変更手続きが必要になります。車検と一緒に申請出来ますのでご相談下さい。
Q セパハン仕様にした。
A 上記ハンドル交換の場合と基本的に同じですが、ハンドルロックが掛からないと車検は通りません。
調整や加工等で対応出来る場合もありますが、別途ハンドルロックの取付け等が必要となる場合もありますのでご相談下さい。



SRのメンテナンスについて

SRの歴史は、1976年(昭和51年)発売のトレールバイク、XT500までさかのぼります。
そのXT500をベースとして開発され、ロードスポーツバイクとして1978年に発売されたのがSR500です。
その後、SR400が追加され、エンジンの改良や、キャブレターの変更等を重ね、基本設計は当時のまま、今に続いています。

30年以上も販売され続けているという事が大きな魅力でもあるのですが、現在の一般的なオートバイよりも、日常のメンテナンスや整備を要する箇所が多いのも事実で、必要なメンテナンスが行われていないSRが多いというのが実感です。



特に多いトラブルが、ステアリングステムベアリングの磨耗や損傷による、ハンドルの引っ掛かりです。
フレームの構造が原因のひとつなので、SRの弱点ともいえるでしょう。

SRのメインフレーム内部は、一部のオフロードモデルの様に、エンジンオイルのタンクを兼ねた構造になっています。
エンジンオイルは100℃以上になる事もありますから、当然フレームとフレームに取り付けられたステムベアリングも熱くなり、グリスの劣化が早まります。

'98年迄のモデルは、耐久性の低いベアリングの構造やベアリングへの防水対策の不足により、かなり短いスパンでのオーバーホールを行っていないと、早期に間違いなくベアリングが損傷します。
'99年にベアリング構造がアンギュラタイプに変更され、'01年の防水対策と相まって寿命は延び、トラブルはかなり減りましたが、熱によるステムベアリングへの負担は変わらないわけで、定期的なオーバーホールの重要性は今も同じです。



次いで多いのが、スイングアームピボット内部への雨水等の浸入です。
雨天走行をせず、屋根下等に保管をしているのならば、特に心配はいりませんが、雨天走行を繰り返したり、雨ざらしにしたりすると、隙間から徐々に雨水が浸入してしまいます。

グリスアップ(グリス注入)で雨水の浸入はほぼ防げるのですが、グリスニップルを取り付けなければならない事や、近年のオンロードモデルとしては一般的な整備ではない為、あまり実施されていないようで、分解整備でベアリングの錆付きを発見する事が多々あります。

また、経年劣化により、可動部のオイルシールが外れたり、ヒビ割れたりして、雨水が入り込む事もあります。

ベアリング類の錆や磨耗、損傷でガタが発生すると、スラストベアリングやブッシュ等の高価な部品交換が必要になる事も多く、最悪のケースとして、スイングアームピボットシャフトが錆付いて抜けなくなり、スイングアームの切断という事態になる事すらあります。

メーカー出荷時(新車製造時)、ピボット内部のベアリングには、潤滑に必要な最少限のグリスしか塗られていませんから、そんな事にならない為にも、新車を買ったら、まずはグリスアップする事をお勧めします。



その他、リヤハブクラッチも同じく必要最低限のグリスしか塗られていないため、グリス切れを起しやすいところです。
グリス注入用にグリスニップルが付いていますから、時々グリスアップすればよい事なのですが、あまり活用されていない様です。
磨耗が進むとハブクラッチの交換や、最悪はリヤホイールのハブ交換(つまりタイヤを外してスポーク張り直しです)が必要になってしまう事もあります。
ここも新車を買ったら、まずはグリスアップする事をお勧めします。



他にも、ドラムブレーキは定期的な分解整備によるグリスアップが必要ですし、ケーブルやレバー等の可動部の給油も重要です。

いろいろ心配になってしまうかもしれませんが、基本的な整備がしっかり実施されていれば、あとは定期的なグリスアップと、各部の給油や調整などを行うだけで、特別なメンテナンスが必要なわけではありません。
オイルや消耗品の点検、交換を定期的に行い、車検等の機会に、分解整備を含めたしっかりした整備を実施していれば、調子よく乗り続けることが出来るでしょう。



中古車で買ったSRは、状態が良いのか悪いのか判らないまま乗っている事もあるようで、各部のオーバーホールにより見違える様に変わったり、素直に走る様になる事も多々あります。
メンテンナンスメニューをご参考に、ご心配な事がありましたらなんなりとご相談下さい。




SR400/SR500 メンテナンスメニュー
当店の工賃は、メーカーの標準作業時間を参考に、時間あたり※9,000円(税込9,900円)で計算しています。
メンテナンスメニューに出ていない作業工賃の参考にして下さい。
(※2023年4月1日より、税抜き8,000円⇒9,000円に変更いたします)

確実な作業の為、各種整備、メンテナンスはお預かりとなります。
オイル交換や軽整備以外、お待ち頂いての作業は出来ませんので、ご了承下さい。
整備は予約制ではありません。お持込予定日や整備日数等は、お電話にてご相談下さい。
整備完了後、1週間程度のお預かりも可能です(料金は掛かりません)。
週末のお預かり、翌週末のお引渡し等々、日程はご相談下さい。
※下記工賃はノーマル車での基本料金です。カスタムや各部の状態により、料金は加算されますのでご了承下さい※
整備内容 工賃及び部品・油脂代等

バルブクリアランス点検・調整
(タペット調整)


工賃:8,100円(税込8,910円) ※FI車は11,700円(税込12,870円)
使用部品等:タペットカバーOリング交換/約1,000円、アジャストスクリュー交換/1個約1,000円
バルブクリアランス、カムチェーンテンショナの点検、調整及び、当たりの点検を行います。
SRのエンジンは、アジャストスクリューの磨耗などにより、バルブクリアランスが大きくなりやすい傾向があります。
クリアランスが必要以上に大きくなると、エンジン音(いわゆるタペット音)が大きくなり、バルブ周りのトラブルを招く原因になります。

新車から長く乗っていたり、中古車に乗り始めた場合など、大きな音が出ている事に気が付かないケースが多々あります。
ひとつの目安ですが、始動直後からヘッド周りからカチカチ音が発生している場合は要調整です。

とはいえ、エンジン音を客観的に判断するのは難しく、確実なのは定期的な点検、調整です。
新車から未調整で概ね1万㎞以上走行している場合や、中古車に乗り始めた場合は、愛車の状態を把握する為にも、点検をお勧めします。

☆☆バルブクリアランスの点検調整はエンジンが完全に冷えないと出来ません☆☆
(当日中の作業完了をご希望の場合はご相談下さい)
   


リヤスイングアーム
 オーバーホール


工賃:13,500円(税込14,850円)~
使用部品等:オイルシール/約1,000円他
リヤスイングアームを脱着して、ピボット部の分解、清掃、点検、調整、オイルシール交換、グリスアップ等を行います。

SRのスイングアームは、定期的なグリスアップを怠ると、グリス切れを起したり、雨水等の浸入でベアリングやブッシュ類が錆びてしまう事があります。
ベアリング類の錆や磨耗等でスイングアームに大きなガタが出ると、加減速で後輪が左右に振れ、フラフラとまっすぐ走らないオートバイになってしまいます。
新車時からグリスアップしないで長く乗っている場合や、中古車でグリスアップされた形跡がない無い場合には、オーバーホールをお勧めします。

◎スイングアームに大きなガタが発生している場合は、ベアリングやブッシュ等の交換が必要です。
◎追加部品代:スラストベアリング片側約4,000円、ブッシュ&ローラーベアリング約6,000円、他。
◎リヤホイールの脱着を伴いますので、リヤドラムブレーキオーバーホール、リヤハブクラッチオーバーホールとの同時作業をお勧めします。
   


リヤハブクラッチ(スプロケットハブ)
オーバーホール

工賃:8,100円(8,910円)
使用部品等:ストッパキー約1,500円他
リヤハブクラッチを分解して、各部の清掃、点検、交換、グリスアップ等を行います。

リヤスプロケットに駆動力が掛かると、ハブクラッチはダンパーゴムを介してわずかに回転し、ショックを吸収しています。
一般的には、この回転部分にはベアリングがあり、通常はメンテナンスが必要な部分ではありません。

ところがSRはここにベアリングを使っておらず、グリスで潤滑するだけの構造になっている為、定期的なグリスアップが必要です。
その為の、グリスニップル(グリス注入口)が取り付けられているのですが、あまり活用されていないようです。

グリスが切れたまま乗り続けると、磨耗により、ガタが発生します。
ガタが大きくなると、スプロケットが傾き、チェーンやスプロケットに無理な負担が掛かる事になり、駆動力のロスや寿命の低下を招きます。

修理には、ハブクラッチの交換や、リヤハブ(ホーイル)の交換等、大がかりな修理が必要になる場合もあります。

ガタが出ていなかったり、少ない状態ならば、オーバーホールではなく、グリスアップをするだけでも充分ですが、グリスアップされた形跡の無い中古車に乗っている方や、内部の状態が心配な場合には、オーバーホールをお勧めします。

◎グリス漏れや雨水の浸入を防ぐ為、XT500に採用されていたOリングを取付ける事も出来ます(部品代約1,000円)。
◎リヤブレーキオーバーオールとの同時作業をお勧めします。 追加工賃:6,400円(税込6,912円)~
   


リヤドラムブレーキ
オーバーホール

工賃:1,800円(税込11,880円)~
使用部品等:ライニング(シューキット)交換の場合/約3,000円
リヤドラムブレーキを分解して、各部の清掃、点検、給油、調整等を行います。

ノーメンテでも、とりあえず効いてくれるドラムブレーキですが、ブレーキ鳴きが続く場合は、ドラム内部がかなり汚れているはずですし、リヤブレーキを踏んだ時、後ろからキコキコ音がする場合は、シューやカムのグリスが切れています。

また、ライニングの減りはインジケーターで確認出来ますが、磨耗や汚れの具合は、リヤホイールを外さなければ判りません。

戻りが悪かったり、重いタッチのままのSRをよく見かけますが、気持ちの良い効き具合を保つ為にも、定期的なオーバーホールをお勧めします。


◎リヤハブクラッチオーバーオールとの同時作業をお勧めします。 追加工賃:4,500円(税込4,950円)~
   


ステアリングステム
 オーバーホール


工賃:18,000円(税込19,800円)
使用部品等:状態に応じて
ステアリングステムを分解して、ステムベアリングの清掃、点検、給油、調整等を行います。

SRのメインフレームは、エンジンのオイルタンクを兼ねているため、大変熱くなります。
ステム部も当然熱くなりますので、ベアリングのグリスは劣化が進みやすく、一般的なオートバイよりも頻度の高いメンテナンスを行う必要があります。

特に、スチールボールタイプのベアリングが採用されている、'98年モデルまでのSRは、定期的なメンテナンスが実施されていないと、間違いなくベアリングが磨耗損傷します。
その場合は、下記のステムベアリング交換が必要となります。

走行距離や条件にもよりますが、ベアリングのトラブルを防ぐ為にも、車検毎のオーバーホールをお勧めします。
高速走行の多い方は、メンテナンスナンスを怠らないよう、特に注意が必要です。

◎セパハン、社外ライトステー等、ノーマル以外の場合は、改造状態に応じて工賃が追加されます。 追加工賃:1,600円(税込1728円)~
◎ステムの動きに引っかかりが発生している場合は、ステムベアリングの交換が必要です(下記参照)。
   


ステムベアリング
 交換

工賃:21,600円(税込23,760円) 
使用部品等:ベアリング、カバー、シール他/約7,000円~

メインスタンドで前輪を浮かせ、ハンドルをゆっくり左右いっぱいに切ってみて下さい。
動きがゴリゴリしていたり、直進付近で、わずかでも“カクッ”と引っかかりを感じたら、ステムベアリングが傷んでいますので、交換が必要です。

使用するベアリングは、'99年以降のモデルに使われている、アンギュラベアリング(ヤマハ純正部品)。
ガタが発生しにくい構造で、耐久性も高く、定番のテーパーローラーベアリングよりも動きが軽いのが特徴のベアリングです。

SR本来の素直なハンドリングが戻り、スムーズなコーナーリングと、直進安定性の良さに感動するでしょう。

◎セパハン、社外ライトステー等、ノーマル以外の場合は、改造状態に応じて工賃が追加されます。 追加工賃:1,600円(税込1728円)~
   


フロントフォーク
オーバーホール

工賃:21,600円(税込23,760円)
使用部品等:オイルシール/約2,000円、フォークオイル/約1,000円、他
フロントフォークを分解して、内部の洗浄、各部品の清掃、点検及び、フォークオイル、オイルシール等の交換を行います。

フロントフォークのオイルシールにオイルが滲んでいたら、オイル漏れは時間の問題です。
早めのオーバーホールをお勧めします。
抜けたサスペンションも動きが安定し、ブレーキング時の安定感も向上します。

◎蛇腹状のフォークブーツを外し、初期型風のダストシール仕様にも出来ます。 追加部品:約6,000円
   


フロントフォークオイル
交換


工賃:9,000円(税込9,900円)
使用部品等:フォークオイル/約1,000円
フロントフォークを脱着して、上抜きによりフォークオイルを交換します。

フォークオイルの交換次期は特に指定されていませんが、長期間使用されたオイルは確実に汚れています。
フロントフォークのスムーズな動きを保つ為には、定期的な交換が有効です。

フォークオイルの粘度(番手)を上げて、フロントフォークのダンパー効果を高める事も出来ますので、ご相談下さい。