2007年06月22日  NO.353 「華の都パリ」      
 先日、何気なくTVドラマを眺めていたら、いきなりサクランボの実がクローズ
アップで画面に現れた。いったい何処だろう?とワイフとしばらく見ていたら、何
とワイフの故郷、寒河江ではないか。主人公は寒河江のサクランボ農家という
設定で殺人事件に巻き込まれてゆく。サービス精神いっぱいの物語だ。寒河江

近辺の観光地や私たちが良く利用する蕎麦屋など、いたれり、つくせりで形を
変えた旅番組のようなものだった。米沢や小野川温泉まで出てきた。寒河江川
から眺める、月山、葉山の風景にワイフは見とれていた。サクランボの出荷は
今週からピークをむかえる。テレビドラマのようにのんびりしてはいられない。

今年は佐藤錦の生育が今ひとつで、数が少ないので、ちょっと心配だ。それで
も昨日、実家からハネモノ(といっても中味は商品と変わらない)がドーンと届い
た。内情を知っているだけに何だか申し訳ない気持ちで一杯だ。早速、お客さん
に一言断ってお出しした。やっぱり実家のサクランボは甘くて美味い。

 フランスのパリに小旅行してきたばかりの画家の清水汀子さんが、スケッチブック
を携えてErikaにやって来た。一緒にサクランボを食べながら、彼女の描いたパ
リの風景をみていたら、俺の故郷はパリよ、と言っているOさんがプラッとやって
きた。サクランボが届く日にOさんは必ず来る。匂うのかな。そういえばド・ゴール

のような立派な鼻をしている。話はパリで持ちきりだ。実は、前の日にパリから帰
ったばかりのミスター・バイロイトのTさんが久しぶりにやって来た。いつものように
レーベンブロイを飲みながらパリ旅行の話を彼は楽しそうに話し始めた。珍しくお
客さんが立て込んでいたので、Oさんは控えめに話を続けた。他のお客さんがい

なくなると、彼はかばんから何かを取り出した。それは携帯のDVDプレーヤーだっ
た。小型のデジタルカメラで撮影した映像はテレビの画面のように鮮やかだ。凱
旋門の上から撮影した風景は音声入りである。ノートルダム寺院の室内からオル
ガンの音が聞こえてくる。4ギガのSDカード一枚で、今回のパリ旅行のアルバム

(動画と静止画)は収まったそうだ。彼も清水さんと同じようにパリにあるプチホテ
ルに一週間泊まって、気軽にあちこちを見て歩いたそうだ。一室2万円前後(朝食
つき)夜の食事は3000円前後で食べれるので、日本の国内旅行とそんなに変わ
らない。去年、友人のM夫妻も同じような旅行を経験している。

エッフェル塔、凱旋門、コンコルド広場、セーヌ川、ベルサイユ宮殿、ルーブル、オ
ルセー、サクレクール寺院、 ノードルダム寺院、・・・・・ 華の都パリ、日本人
が死ぬまでに一度は行ってみたいところなんだろうな。連日、パリを見せられて魅
せられてしまった。最近は白ワインより赤ワインを飲んでいるのはそのせいかな?

ドイツの極上の白ワインを飲んだら、少しはドイツの良さをわかってもらえるんだ
けど・・・・・・でも、所詮、ドイツはマイナーだよね。華には敵わない。