NO.537 「何気ない一言」     2019年6月24日(月)   
   

 
東京は本格的に梅雨入りとなった。標準的な梅雨であれば稲作や水の心
配もなく夏を迎えることができる。ところ最近は雨が降ると熱帯地方のように
強烈な豪雨となってところ構わず降り注ぐ。昔は、北海道には梅雨は、ほと
んど無かった。台風もやって来なかった。だが、今は予測がつかない。トラ

ンプ大統領は認めないようだが、その原因は地球の温暖化に間違いはない。
今こそ対策を立てなければ、とんでもないことになる。我々、年配者の健康
対策と同じだ。甘く見るんじゃねーよ!とチコちゃんは言っている。気が付
いた時では遅いのだ。

 さて、話は日常生活に移ろう。ある青年の母親から伺った話である。近所に
住む息子さんが仕事の休みの日に、孫を連れて遊びに来た。みんなで蛍を
見に行ったそうだ。蛍はちょうど今頃、飛んでいる。昨日、私たちも夕食後、
芹ケ谷公園に出かけた。ぷわーぷわーと青い光が飛び交う幻想の世界、数

は少なかったが、静かな光を楽しんできた。
青年は一家で蛍狩りを楽しんで実家に戻った。そして、母親と二人きりにな
ると母親にこう語ったそうである。

  「僕はこの子を産むために生まれてきたような気がする」

ぽつりと母親に語りかけたこの言葉、親子の気持ちが空気のように伝わって

くる。小さな子供を持つ若い母親なら似たような言葉が出てくるかもしれない
が、男である息子から母親に何気なく、つぶやくように真実を語る青年の気
持ちに私は言葉では言い表せない愛情を感じた。この方は現在、青年医師
として、クリニックで忙しく動き回っている。

最後に「さだまさし」のことを………先日、さだまさしコンサートに友人と出か
けた。たまたま、友人がさだまさしと親しくお付き合いしている方だったので
開演一時間前に、楽屋を訪れる機会に恵まれた。彼は初対面に近い私たち
(実は、以前、入院中の友人のお見舞いの時に、偶然、彼もお見舞いに来

ていて紹介していただいたが、彼の記憶にはないと思う。)を優しく招き入れ
てくれて、気さくに肩に手をかけて記念撮影に付き合ってくれた。この写真
はお宝の無い我が家には掛け替えのないものになっている。久し振りに生
で聴く彼の声は慣れ親しんで聴いていた声に一段と磨きがかかり新生「さだ

まさし」に移行していた。まだまだこれから、本人も、聴衆もそう思っている。
いつも新鮮、人生こうでなけりゃ! Always,Fresh!である。  

   

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