NO.565「感動の共有」 2021年7月29日(木)
先日、第2回目のワクチンを接種した。多少の不安感もあっ
たが、意を決してワイフと集団会場に猛暑の中を30分かけて
歩いて行った。幸い、1.5日間、微熱が続いただけで、3日目
には体温が平常に戻っていた。東京都の要請に従い、自分
の身体は自分の力で守るに徹することに決めた。家に居る時
間が多くなった。東京五輪のスポーツ選手の活躍が引きこも
り生活の私に感動と勇気を与えてくれる。昨夜は男子体操の
橋本大輝の逆転優勝に興奮した。最終演技の鉄棒、全ての
選手の演技が終わり、会場の人、そしてテレビの前の観衆が
息を凝らしてじっと見つめる。逞しい美しい演技が続き見事な
着地で演技が終了した。高得点14.933を出して上位二人抑え
て3位から1位に躍り出て金メダルを獲得した。若干19歳の若
者の演技は本人の感動と観ている全国の人の気持ちが一体と
なり共有した瞬間である。そこで次のテーマに移りたい。
これまでの国のコロナ対策。日本に感染者が出始めたころ、京
大の山中先生は収束するまで3年はかかると思います。と既に
警告していた。日本の政府や官僚はPCR検査の数を抑え込み
都合のいいデータの発表に専念してきた。その姿勢は今も全く
変わっていない。検査数は他国に較べて極端に少ない。陽性率
(検査数と陽性者の割合)を見れば、東京の感染者数は相当の
数になるはずだ。テレビには政府の代弁者が毎日の様に顔を出
している。お笑い系のタレントと一緒になって番組が組まれてい
る。真面目に取り組んでいる専門家は疲れ気味に意見を述べて
いる。緊急事態宣言の原稿を棒読みする首相に悲壮感は全くみ
られない。まるでほかの国の事を伝えているかのようだ。緊急事
態宣言慣れは首相から出る空気そのものにある。このコロナを国
と国民が一致団結して立ち向かおうと言う力強い精神は共有され
ていない。若干19歳の青年の演技の感動の共有感は今の首相
の中からは生まれてこない。若い有能な官僚や政治家は何処か
にいるはずである。国民はあなた達の出番を待っているのだ。も
う無駄な時間の浪費は許されない。逆転優勝の感動をあなた達
と共有したい、と心から願っている。