NO.585「安曇野おぐらやま農場」 2023年1月11日(水)                

 
年が変わり2023年が始まった。お正月気分も通り過ぎ
普段の生活に戻った。今年はどんな年になるんだろうか?
期待に胸をふくらましている方もいることだろう。ただ一
歳年が増えるだけなどと言わないで、充実した一年にした

いものだ。さて、以前、この日記で長野の安曇野で農業に
取り組んでいる若者のことを語りたいと書きましたが皆さ
んと一緒に彼から元気をもらいたいのでご紹介したいと思
います。彼は11月に紹介した地球宿の増田坊三郎さんと親

友で20代からいつも行動を共にしていました。両人の理念
は共通していて、それぞれ結婚されても全く変わりません。
最終的に彼、松村さんがたどり着いた目的は無農薬果樹の
栽培でした。人の命を守る安全な食べ物を提供すること…

これが彼の原点でした。自然豊かな安曇野でリンゴ栽培を
無農薬で作り始めました。今から20年程前です。全くゼロ
からのスタートでした。地元のベテランのお百姓さんの指
導を受けながら試行錯誤の毎日です。リンゴ栽培に農薬を

使うのは常識でしたから彼が収穫したリンゴは当初、売り
物になりませんでした。それでも彼は妥協することなく自
分の信念を貫き研究と実践を重ね品質は少しずつ上向いて
きました。町田まで自分のリンゴを運んで来て、我が家の

ガレージで販売するなど身体を張って動き回りました。そ
の日の夜は彼のギターの演奏を聞きながら皆で歌を歌いま
した。陽気に振る舞う彼のあの日の光景は今でも忘れられ
ません。その後、リンゴの品質は順調に向上し、直接販売

宿泊体験や『ウーファー』を通して海外との交流を深め
ています。地元の人たちだけでなく、いろいろな人たちの
出合い交流の場として、おぐらやま農場は他では見られな
い特別な場所になりました。

今や、リンゴだけでなく桃や梨、奥さんの愉しみでもある
ブルーベリーなど品数も増えてきました。
奥さんの存在なくしては彼の夢は実現していなかった。
家族全員で力を合わせて松村さんの、おぐらやま農場は出

来上がったのです。おぐらやま農場の味わい深い果物と温
かい交流の場に惹かれて様々な人たちが訪れています。   
  おぐらやま農場(ブログ)


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