マスターの日記


    
 NO.590「思い出の最後の晩餐」 2023年5月21日(日)                

 先日、M夫妻がさんが愛犬を連れてやってきた。彼等と
は久し振りの再会である。Mさんと最初の出合は18年前に
さかのぼる。私たちがまだ自宅でカフェテラス・エリカを
やっていた頃である。奥さんがネットでワンちゃんOKの

エリカを見つけ出し、ヤードというラブラドールを連れて
車に乗ってやって来た。食事が終わってコーヒータイムに
入った頃、ご主人が話始めた。自分たちはパピーウォーカ
ー(盲導犬になる前、一年間家庭で育てる人)で明日、訓練

所に引き渡さなければならない。今日が最後の日なのだ。
彼らは最後の晩餐をエリカでしたのである。この出合いは
今でもはっきり覚えている。その後、Mさんたちは3頭の
パピーを引き受けた。そして5番目のウィルマを1年間、

世話をして、訓練所に引き渡したのだ。ところがそのウィ
ルマがテレビにも出てくるベテランの訓練士が手がけても
卒業できず、結局、M夫妻の所に戻ってきたのである。彼
等からたっぷり愛情をもらって盲導犬ではなく甘えん坊の

家庭犬として飼われている。
現在、ウィルマは15歳、元気なうちに我が家に連れて行
こう、ということになったのである。大型犬の15歳は人
間でいうと80歳に近い。私たちのエリカは15歳で亡く

なっている。ウィルマはまだまだ元気そうだ。90歳まで
大丈夫。帰り際、我が家の長い階段を手助けなしで下りて
行った。ボランティア活動を続けているM夫妻、ウィルマ
ちゃん!愉しい時間をいただきました。ありがとう!
また、遊びに来てね。待っています。