マスターの日記


 
 NO.603「趣味の園芸 エピソード」  2024年6月30日(日)               

  
趣味の園芸は毎週日曜日の朝、NHKで放送されて
いる人気番組である。花の好きなワイフが観始めてから
私も隣に座って何となく番組を眺めていた。ところが日
増しに何故か気になり日曜日の朝が待ち遠しくなってき
た。今から40年以上前のことである。私の耳は解説者の

説明を素通りして、専ら眼だけが隣に座っている女性を
見つめていた。アシスタントの女性は音楽家の森ミドリ
さん。顔の表情、話し方にぐっと引き込まれるのである。
その後、森ミドリさんの熱烈なファンが私の前に現れた。
町田で活躍されている書家の尾作氏
である。彼とは縁が

あって私が以前やっていたカフェテラス エリカで個展を
された時に何とピアノを演奏している森ミドリさんの人
人形をいちばん目立つところに置いていたのである。
彼とはすっかり意気投合し、話は第2段階に移る。この日
記に山形の蔵王が何度も登場している。山形出身のワイ

フと結婚してから私の故郷は世田谷の駒沢から山形に移
ってしまったのだ。冬のスキーと温泉で賑わっていた蔵
王を訪れる人が少なくなってきた。地元の人も関心が薄
れている。毎年の様に行く私のお気に入り蔵王、何とか
盛り上げたい気分になり、「そうだ!森ミドリさんのコ

ンサートを蔵王でやろう!」毎年、訪れるホテルに計画
を話し了解を取り付け、尾作さんから森事務所を紹介し
てもらい、直接交渉!快い返事をいただいた。マイクロ
バスと運転手を手配、総勢30人、森ミドリさんは自分の
チェレスタを車で持ってゆく!涙の出る好意である。

私はかかる費用をしっかり計算した。何とかなる。
ところが、チラシなどを配り始めたころホテルの若女将
から電話が入った。事情により受け入れられないという
返事であった。この森のコンサートは実現しなかったけ
れど、コンサートの光景は生き生きと浮かんでくる。