61.列車の旅・東北へ 大人の休日倶楽部フリー切符で 2015.11
今まで国内旅行は、ほとんど車で出かけていた。車でない時は町田発のバスツアーかクラブツーリズム
などが企画したツアーに参加することが多かった。今回初めて「大人の休日倶楽部」 のフリー切符を利用
して、東北方面に出かけた。15000円で4日間JR東日本鉄道乗り放題である。しかも座席指定が6回利用
できる。以前から、三内丸山遺跡に行きたいと言っていたワイフの希望が実現できた。「どうせ泊まるなら
、星野リゾート青森屋に泊まりたい」というワイフの願いを受け入れてワクワク気分で出かけた。(その代り後
の2泊はシティーホテル)旅行中、目についたのは熟年の旅行者だ。ひょっとして休日倶楽部組かな?ビジ
ネスホテルにも熟年夫婦が慣れた様子で出入りしている。観光物産館の入り口には「大人の休日倶楽部」
の方10パーセント引き」の張り紙がしてあった。こんなに定着しているのかぁ-と驚くばかりだ。最初の2日
間は好天気に恵まれ、旅行の目的である青森屋と三内丸山遺跡に感動し、列車の旅の良さを満喫するこ
とが出来た。気になったのは人影の少ない青森から賑やかな仙台に移り、この2つの市の対照的な姿に
ショックを受けた。この違いは住んでいる人の努力の結果によるものではない。新幹線の駅の位置のずれ込
みや、今まで築いてきた青森の繁華街などを育てるような街の作り方を考えずに作った結果が、今の青森
駅と新青森駅の姿だ。(両駅とも寂しい限りだ。) 来年は新幹線が北海道まで伸びる。青森が単なる通過
駅にならな 写真16枚↓
1.2 小牧温泉「星野リゾート青森屋」入口。ここから広大な森と湖の中にホテルが建つ。4時過ぎ、斜めの夕陽に茜雲
が池に映える。古き良き時代の雰囲気が漂うホテル本館。若いスタッフが元気に出迎えてくれて新しい星野リゾー
トの息吹を感じる。散策する径は変化に富んでいて政財界の社交の場であった「旧渋沢邸」を移築した館や南部
曲り屋など、見所がたくさんあり、一泊では見切れない。露天風呂「浮湯」は、池の中にいるような開放感にあふ
れ紅葉と星空と鯉を見ての入浴の趣向で面白い。
7.8 青森 晴れ晴れとした広い空の下、5000年前からの集落、最大の縄文遺跡「三内丸山遺跡」。高さ20mの
栗の木の掘立柱が森と草原にすっくと立っている。左の林の下には丸木舟の船着き場があったというボランテイ
アガイドの話。今より温かい縄文時代は、狩猟て定住し500人ほどが暮らしていたという。この場に立っていると、
頂きに雪を載せた八甲田山が遠くに見え、海は近く森には動物たちが沢山いて、何処よりも暮らしやすい良い所
だったと感じ、縄文人に親しみを持ちます。縄文時代に、すでに犬は人と共に生活していたという。
3.「祭りや」コースで夜の食事をとりながら、舞台では、「立佞武多」に灯が燈り華やかに輝く。
その前で「青森ねぶた」 のお囃子が繰り広げられ、その調子に誘われて家族連れのお子
さんが、歓声を上げ身を乗り出す。私たちの気持ちも浮かれて「来て良かった!」
4.5 「みちのく祭りや」の食事の席から舞台を写す。すぐそばで「津軽三味線」でプロの技と唄を堪能
する。舞台の雰囲気が華やぐ背景には青森県各地の「ねぶた」
6.青森の夏の夜の祭りを演出してくれて、席に着くだけでワクワク。左のねぶたは、最後に動く。お客が
一緒になって祭り笠をかぶり二拍子のリズムに合わせて踊り「はねと」体験で盛り上がり、祭りは終演に。
本舞台は右前方。
6本柱が立っていた穴
9.縄文人の巨大な長屋は、集会場であり皆が集まる仕事場でしょうか。点在する一戸建てとは違う
長屋。柱も太く石の道具しか無い時代にどれだけの労力を用いて作られたことか?掘立柱と共に
三内丸山の不思議です。
10. 平べったい人型土偶がたくさん発見されていました。笑っている者、豊かさへの祈りが込め
られているようです。
11.12 青森ベイブリッジ。後ろの船はかつての青函連絡船「八甲田丸」が津軽海峡に舳先を向けている。
夜の景色は今の港町の灯りが満ちる。翌日は、曇り空で海峡は寂しい。「津軽海峡冬景色」の歌碑
が建てられた八甲田丸前には「石川さゆり」の歌う冬景色の雰囲気が漂う。
13.14仙台は「るーぷる仙台」バス(560円)で巡れる。伊達正宗の墓所「瑞宝殿」華麗な桃山建築。
ボランティアガイドの説明があり、戦災前の「瑞宝殿」はもっともっと大きかったと残念がっていました。
15.16 森に映える瑞宝殿下の紅葉。雨にもかかわらず観光客の多い伊達正宗の騎馬像。広瀬川を臨む高台にあり
城下を見渡し、両眼を開けて(独眼竜正宗の願い通り)誇り高く仙台の繁栄と復興を慈しんでいる様です。