千葉のレオナルド・ダ・ヴィンチ(友人)から太いねぎがドッサリ届いた。
   去年の12月に続いて第二便である。例によって5・6軒分の量だ。早速、近所
   の親しい人におすそ分け。まずはお隣と裏の勝手口でワイフと奥さんが裏取引
   後日、奥さんから煮豆をいただいた。裏取引成立。次にAさんのところへ。買い

   物帰りの奥さんがあわただしい様子で出てきた。歩行の難しいご主人が、ベット
   からサッと立ち上がって迎えてくれた。彼としっかり握手して、頑張ろうと声をか
   けた。彼はにっこり笑って手を握り返してきた。あくる日、奥さんが梅干を持って
   やってきた。「昨日は二人とも機嫌が悪く、うっとおしかったのよ。所が主人はす

   っかり気分が変わって先ほど元気にデイサービスに出かけて行ったわ。」
   もう一人、Bさんからお手製のジャムをいただいた。まさに「ねぎ」コミュニケー
   ションである。ダ・ビンチさんに電話すると、第三便、送る予定だという。ダンケ
   シェーン、お待ちしています。るんるん気分です。
   
   
137 ねぎコミュニケーション 2023.2
  
ねぎの翌日、ダ・ビンチさんから木箱(左写真)が
届いた。これは彼の2作目。前回は桑の木で作っ
た木箱。文面によるとトチの木は桑より遥かに杢目
のうねりが強いため、逆目が激しく、刃物の後の磨
きの作業にてこずったようだ。だが私はこの模様が

特に気に入っている。トチの木は彼が20歳後半の
南会津の旅で出合った木工職人が使用していた。
この木に魅せられ、何時か小物を作ってみたいと
思い続けていたと彼は言う。公務員を退職し、千葉
の九十九里に移って15年、百姓を本格的にやって
]いる。静まり返った夜、彼はチェロを弾いている。
  
  

                  

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