畳の歴史 日本文化の多くが中国伝来のものが多い中で畳は日本固有の敷物です。畳が初めて文献に登場するのは、古事記にそれらしき記述が登場してきます。菅畳八重、皮畳八重などの記述があります当初は畳床などはなくコモなどの敷物を重ねたものだといわれています。現在のような形になったのは平安時代で、置き畳が主流で一部の特権階級のために作られ使用されていたようです。畳の厚さや縁の色まで階級によって使用できるものが決められいました。源氏物語絵巻の中にも畳が描れています。鎌倉から室町時代にかけて書院造りの建築様式が生まれ部屋全体に敷き詰める使い方に発展しました。このように貴族階級や武士が使用していました。江戸時代に数奇屋造や茶道の発展により次第に町人の家にも畳が敷かれるようになりました。
明治以降は一般にも普及し始め、畳敷きの部屋が一般家庭でも増えたようです。
 
畳の持つ力 畳は大気汚染の元凶といわれる二酸化窒素を吸収しお部屋の環境をクリ−ンに保ちます。また湿度を40%前後に保つ働きや断熱効果、防音効果があり、和室を夏涼しく、冬は暖かくする働きがあります。最近では畳の上での生活習慣が骨を強くし骨粗しょう症の予防にも効果があることが発表されました。また赤ちゃんの発育にもい草の感触が良いともいわれています。


       

畳の構造   1 畳は畳床畳表畳縁で構成されています。


   
   

畳床について
★わら床 一般によく知られているのが稲藁をしようした従来の畳床です。この床は、稲藁を5層にして縫いつけ、床に形成しているもので畳床に完成された時は5cmですが元 は40〜50cmの藁を圧縮して逢着しています。これが藁床の防音性、吸湿性,難燃性、弾力性といった特徴を生み出すのです。 
★建材床 材床とは、農業の機械化が進み畳床に使用する良質の藁が昭和50年代に不足し、一時期は外国産の藁床を使用し需要を賄っていましたがダニの発生が頻繁に起こり,それらの問題を解決するために木質インシュレ−ションボ−ドとエチレンホ−ムを利用した建材畳床が誕生しました。特徴としては熱処理をしているため、ダニの発生はありません。また敷きむらが殆どありません。建材床にはエチレンホ−ムを全く使用しない一 型から、木質インシュレ-ションボ-ドとエチレンホ-ムの組み合わせによる二型、三型があります。また畳の厚みも10〜60mmまで調整が出来るのが特徴です。

     




わら床 
ながらの天然素材
ラの質や配列,縫い目間隔などによって品質が決まります
わらサンドイッチ床
稲わらの間にポリエチレンホ−ムを挟んだものです。ワラ床の特徴を持ちながら軽量で、保湿性に優れ、ワラ床よりダニの発生や寄生しにくいという特徴があります。
薄畳床
洋間に敷く置きたたみや、廊下に敷いてバリアフリ-にして使用されています。耐久性という事では他の床材に比べて劣りますし、麻引きなどの良質おもては、使用が困難です。



 建材床1型 
木質インシュレ-ションボ−ドだけを使用した建材床です
建材床二型
質インシュレ-ションボ−ドを上部二層に使用しエチレンホ−ムを下部に配した床です。コンクリ−ト直引きや湿気の多い部屋向きてす。
建材床三型
木質インシュレ-ションボ-ドを上下にして真ん中にエチレンホ-ムを挟んだ床です。一般住宅向けに開発されました。

         この他にも 炭入り畳床や、ホルムアルデヒド吸着分解機能を持つ健康畳床、などがあります。機能畳床についてはこちらを
         ご覧ください
         機能畳み→

      

★畳表  い草について
畳表は4000〜8000本のい草を麻や綿糸を使って織り上げられています。
い草は1月頃に植え付けをして7月頃から刈り取りを行い刈り取ったい草は色止めのために、い泥に浸けられ乾燥し、選別をします。
い草は長い物が良く、短い物が質が悪いとされています。また,縦糸の種類によっても品質に差があります。綿糸だけ、麻糸だけ、綿糸と綿糸の組み合わせ麻と綿の組み合わせ、麻と麻の組み合わせなどあります。目安ですが綿糸だけより麻糸使用の方がい草の数が多く、麻+綿糸はさらにい草の使用数が多い傾向にあります。天然い草を使用した畳表には熊本の八代や広島の備後地方を代表とする国産表と中国産表があります。



  

右の写真は新しい畳表を長さ別に並べて
みました。畳表には沢山の種類があります
予算や使用目的にあったものをお選びいただくことが出来ます。
     

一般的なたたみ表の種類

畳表は現在、熊本や福岡、備後に代表される国内産物と中国産物、そして和紙やビニ−ル系新素材物の3つに分かれます。
それぞれ特徴があり、国産表は織りも均一で使い込むと艶が出てきて綺麗です、中国産表は近年品質が向上してきましたがまだ織りキズが多かったり土壌の違いから使い込んでも艶が出ません。しかし価格的には国産に比べとてもリ−ズナブルになっています
また化学表や和紙表は耐久性に優れています。またお手入れも簡単で旅館や飲食店にはお勧めの商品ですが、質感は天然い草にかないません。またビニ−ル系表は使い込むと黒ずんでくるデメリットもあります。。


             
綿二本芯
(糸引き)
経糸に綿糸を使った畳表。下級品〜中級品まで品質に幅があります
選別された良質なイグサで織り上げた畳表は、中国産麻引き表より高級な場合もあります。綿糸の性質上、それほど沢山のイグサは織り込めないので耐久性は麻引き表や麻綿引き表より劣ります。糸引き表の下級品は、
主に借家や賃貸アパ−ト、建売住宅向けに使用されています。
耐久性  弱い

中国産、
国内産があります。

綿四本芯
(綿ダブル)
経糸に綿糸をダブルで使用した畳表です。糸引き表と麻引き表の中間クラスです。子供部屋など使用頻度の高い部屋で頻繁に張替えをする部屋向きです。耐久性 やや弱い
中国産、国内産があります
麻二本芯
(麻引き)
経糸に麻糸を使用した畳表です。糸引きや綿ダブル表より経糸が太く、より沢山のイグサが織り込めるため概ね耐久性に優れています。麻糸にもマニラ太麻や三鱗(さんりん)麻、化繊麻などの種類があります。耐久性  強い
普段の生活空間向きです。

中国産、
国内産があります
麻綿四本芯
(麻綿ダブル)
経糸に麻と綿糸を組み合わせて使用した畳表です。一般的に高級品とされる畳表はこのタイプになります。
しかし品質には幅があります。良い物は色味が優れ、より沢山のイグサが織り込まれ、とても上質な畳表に仕上がっています。
耐久性も上記の3品より優れています普段の生活空間をワンランク上げるのに向いています。
中国産、
国内産があります
麻四本芯
(麻ダブル)
経糸に麻糸をダブルで使用した畳表です。一番の高級品とされる経糸のタイプがこれです。
麻糸ダブルの畳表は希少で価格も結構張りますが畳表の仕上がりがムックリと盛り上がったなんとも言えない趣があります。
客間や拘りの部屋向きです耐久性は非常に強い
中国産、国内産があります


   一般に良く知られているの物に備後表があります。これは一つのブランドになっています。生産量が少なく入手には若干時間がかかります。このほか熊本産のひのさらさ、と言うブランドも最近出来ました。従来のい草に比べて1本1本が細いので打ち込み本数が増え独特の美しさがあります。このほかには和紙を使用したダイケン工業の和紙表やセキスイの化学表美草、また最近は縁なし表に使用 する目積表や琉球畳に使用する七島表などもあります

ダイケン和紙表   特徴は色変わりが殆どなく耐久性に優れています

清龍

  
徴は色変わりが殆ど無く耐久性に優れています、またアトピ−協会の推奨品となっています。



    たたみ縁いろいろ

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畳縁はこの他にもたくさんありますのでお気軽にご相談ください

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