2010年3月末に閉局。
まさに地元の放送局でした。それだけに残念です。なすべきことがあったように思えてなりません。
ときどき聴いていましたが、熱心なリスナーではありませんでした。ですから、放送終了の理由についてあれこれ詮索するのは控えます。
それにしても、ラジオって、ビジネスなのでしょうか。それともカルチャーなのでしょうか。マスコミュニケーションの道具として、ラジオはその役割をほぼ終えています。代替手段がたくさんありすぎます。
照明にたとえて言えば、主役は、昔のランプから白熱電球に変わり、蛍光灯、さらにLED照明へと移り変わっています。照明としてのランプは、ごく限られた場合を除いて、役割を終えています。
一方で、ランプの柔らかい光と暖かい色みには、何とも捨てがたい魅力があります、しかし、そう言われるときのランプは、産業(ビジネス)とは別次元。伝統文化の工芸品です。
かつてラジオ放送が担っていた、広くあまねく情報やメッセージが行きかう場としての役割は、形を変えてネットに受け継がれました。
長い時の流れを経て、ラジオは無形文化財のようなものに変わったのかもしれません。新聞やテレビも、少し遅れて、ラジオの後を追いかけているような気がします。
(2010年3月)
(2011年2月訂)