「寝床の会」は多摩市を拠点とする素人落語の会です。かねてより、かもきちひそかに応援しております。
ちなみに「寝床」というのは落語のネタで、大店の主人がへたな素人芸を長屋の人に聞かせたがる噺です。
「寝床の会」は公民館などでときどきライブ公演をやっています。素人落語なのでプロのような長い噺はありません。「寿限無」をはじめ「たがや」「一目上り」など、わかりやすくてよく知られているネタが多いです。
「落語ってどんなものか一度見てみたい」と思っている人への入門編としてもいいかもしれません。
客層はご年配の方が比較的多いですが、落語好きらしいファミリーや少年少女の姿も見かけます。
まあ何といっても素人ですから、アガッてつっかえたり、忘れたりで、短いネタなのにストーリーが二転三転し、聞いている方は笑いながらもハラハラドキドキ。
ときには話している途中でいきなり沈黙してしまう人もいます。客席にサッと緊張がはしりますが、すかさず、「これが手に汗にぎる素人落語の真髄でございますよ。」なんて茶化されて、いったい本当に忘れているんだか、ギャグだったのか、わけがわからず笑ってしまいます。
とちってもへこむことなく、ひたすら明るい笑いを求め続ける「寝床の会」は、多摩市の大切な宝ですね。
なんだかわけのわからない面白いものがある街って魅力的です。末永く応援していきたいですね。
(2006年7月)