クラフトギャラリー漸

Craft Gallery ZAN

東京都多摩市桜ヶ丘2丁目

写真

「大変です。近所の家で有名な先生の展示会をやっています!」

かもきちの知り合いが息を切らせて駆け込んで来ました。桜ヶ丘二丁目の「クラフトギャラリーZAN」というところで、篆刻(てんこく)の展示会を開催しているそうです。

この知り合いは、最近なぜか書道に目ざめた人で、「とめはねっ!」というコミックをかもきちに紹介したりしています。

篆刻とは、簡単に言うとハンコを彫ること。書道の作品を見ると、署名の下や右上などに赤く押されているのを見かけますよね。あれです。あのハンコは専用の小刀で石材を刻んで作られています。古い字体の篆字を刻むので「篆刻」です。

古い歴史のある芸術。中国が本場ですが日本にも優れた印人がたくさんいます。その一人、保多孝三(1908〜1985)という大家が、桜ヶ丘二丁目の自宅で優れた作品を生み出していたのですね。

自宅の一部が改装された小さなギャラリーで「保多孝三・生誕百年展」を開催中(2008年4月19日〜5月5日)。知り合いは、それを見てきたのです。書道が趣味なのに、有名な先生の家が近所にあったことを全然知らなかったそうです。

かもきちも「クラフトギャラリーZAN」のことを知りませんでした。常設展示はなく、不定期に展示会を開催するときだけ開けるギャラリーのようです。

(2008年5月)