少し足をのばして、多摩センターの桜の名所をご紹介します。
多摩市の南東部は有名な多摩ニュータウンです。集合住宅が何棟かたっているゾーンごとに公園や広場が配置されています。そのほとんどに桜が植えられているので、地元住民しか知らないお花見スポットの穴場がたくさんあります。それぞれの良さがありますが、かもきちが一番好きな「富士見通り」をご紹介します。
富士見通りは、多摩センター駅から鶴牧方面に坂を上ったところにある歩行者専用道路です。奈良原公園と宝野公園を東西にむすぶ巨大な遊歩道で、両側にみごとな桜並木があります。整然と並んだ桜並木を、車を気にせず、のんびり眺めることができるのは気分のいいものです。
車道の桜並木は、道路工事で根を切られたり、枝が電線にひっかかったりして、何かとこまめに剪定されてしまいますが、ここは車の通らないたっぷりのスペースのせいか、のびのび育っているようです。
満開の日には近所の人が大勢繰り出します。住民たちが思い思いに散策したり、桜の下でお弁当を食べたり、手作り感にあふれています。暖かく平和な光景を見ると幸せな気分に包まれます。
よく晴れた日には通りのまっすぐ西側に富士山が見えるそうです。一度でいいから、満開の桜並木の向こうの富士山を眺めてみたいのですが、まだ果たしていません。
（2006年3月）
（2014年4月訂）