以前に、「さくら通り」から「いろは坂通り」を進む散策ルートをご紹介しましたが、この通り沿いでも春先にきれいな桜を楽しめます。
いろは坂の中腹には、桜公園まであって、本当に桜づくしですね。おすすめです。
映画「耳をすませば」で、主人公の雫は急坂をのぼって図書館に行きます。坂道の光景は、聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」そのままです。しかし図書館は実在せず、その場所には「いろは坂さくら公園」があります。
急坂の中腹にある小さな公園で、駐車場もないところなので、近所の人がときどき散歩で立ち寄る程度。大勢が繰り出すこともなく、桜のシーズンでも意外にひっそりしていたりします。
毎年満開の桜から花びらがハラハラと散り、新雪のように積もって、公園の地面が見えなくなるほどです。みごとな景観ですよ。
去年の春先、満開の桜の中にたたずむ女性を見かけました。耳すまファンが淡い桜色の景色の向こうに図書館のシーンを思い浮かべていたのかもしれませんね。
(2006年3月)
(2014年4月訂)