ホフディラン アルバムレビュー(第5回)

『川』2010.11.1

 レビュー第5回は『川』である。川は、どのアルバムにも収録されていない。したがって、どこがアルバムレビューなのだ、という批判もあるだろう。甘んじて受けよう。だが、初期ホフディランを語る上で、重要な存在なので、数々の批判を押し切って紹介する次第である。今日は、川の魅力を伝えるため、限られた紙幅を最大限使って表現していきたい。

 川は、シングル『マフラーをよろしく』の2曲目に収録されている。ちなみに、シングル版のマフラーをよろしくは、アルバム『多摩川レコード』に収録されているものと編集が異なっている。シングル版は最後がフェードアウトしない。話が脱線しそうである。今日は、脱線する暇(いとま)はないのである。ちなみに、シングル『マフよろ』は、マフラーをよろしくと川の2曲を収録している。前作『スマイル』で3曲収録したポリシーはどこに? と言いたくなるところだ。しかも、お値段は据え置きである。話が脱線しそうである。そんな暇はない。
 ちなみに、『マフよろ』という略称は、公式な略称といってよい。後の『恋はいつも幻のように』は2種類のジャケットがあるのだが、2つ目のジャケットに「muff-yoro」という表記があるのだ。話が脱線しそうである。そんな暇はない。
 ちなみに、恋はいつも幻のようにのジャケットは、2種類あるのだが、2つ目のジャケットは今や見かけることは少ないので、紹介しておく。2つ目のジャケットは、恋まぼが出荷10万枚突破を機に新しくなったようだ。ジャケットが今までの出荷枚数の棒グラフになっているので一目で分かるのだ。話が脱線しそうである。そんな暇はない。

 川は、ホフディランがメジャーデビューして、初めて小宮山雄飛が作詞作曲メインボーカルを務める曲なのである。当時ホフディランのCDを買っていた人たちは、アニメのエンディングテーマであったスマイルではじめてホフディランを知った人がほとんどだっただろう。そしてスマイルには渡辺君が作詞作曲メインボーカルの曲しかないのである。当時、「なんだこの強烈なボーカルは!」という驚きをもって世間に迎えられたホフディランのイメージは完全に渡辺君だったはずだ。その期待を裏切るかのように全く異質の曲と歌い方の小宮山雄飛がホフディランを名乗って登場した。ついにホフディランは全貌を見せたのである。

(続く)



川
Courtesy Wikipedia




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