ホフディラン アルバムレビュー(第3回)

第3回『多摩川レコード その2』2010.2.11

 レビュー第3回は、多摩川レコードその2である。多摩川レコードは、レコードという名前でありながら、最初はCDで発売された。当然、後日レコードでも発売されている。当然である。すべての人に平等に音楽を聞いてほしいと言うホフディランの配慮である。ユウヒビールも当然カセット版やレコード版があるはずだが、まだ発見できていない。


M-1 ホフディランのテーマ
 記念すべきメジャーデビューアルバムで、ライブ形式の収録となった。もちろん、この曲はライブでは大体最初に演奏されるもので、テーマといえばライブ、と言うくらいに定着しているものである。純粋な音源は世にリリースされていない。アナログ版では、途中まで雑音のない音源が聞ける。

 ところで、この曲はユウヒの曲? それとも渡辺君? 筆者は、共作だと考えている。ただし、その程度では、ホフを名前だけでも知っている、程度の人にも言えることで、研究所と掲げるほどの研究とはいえない。尤も、そもそも研究と言えるほどの研究所でないことは今回は指摘しない。

 筆者は、渡辺君が作詞で、作曲は両者という説を提案する。根拠その1、Baby Songの渡辺君担当の歌詞「キミだけに聞かせるためにどこでも行くよ」の行(くだり)が、ほぼ採用されていること、根拠その2、「きみ」の表記がカタカナであること(※)。根拠その3は、歌詞カードの2枚目、「Words Song」に、「SHIN SHIN YUHI」と表記されていることである。これは、最初のSHINが作詞=渡辺君、次のSHIN YUHIが、作曲=渡辺・小宮山を表しているのではないだろうか。SHINが2回書かれているのはそのような理由による、と筆者は考えている。

 CDでは、ベイビーの特徴的な声だけが目立っていて、ユウヒの声が聞こえないが、ユウヒも「僕らはホフディラン」のところだけちゃんと歌っている。そうしないと、そもそも「僕らは」にならない。当たり前である。ライブに行くと、意外と大声で(大きなボリュームで)ユウヒの声が聞こえる。

※いままでリリースされた歌詞をよく見ていると、渡辺君は「キミ」、ユウヒは99%「君」表記である。例外は、今のところただ1曲だけである。


M-2 ゆで卵
 1、2、1、2。最も印象的な曲の入りである。ただ、ユウヒの曲にはこの入りがたくさんあり、特にライブでは1、2、だけ聞いても何が始まるのか分からない。「川」も同じ入り方だったし、実際聞いたことはないが「フルグル」も同じらしい。一方、ベイビーは1、2、3、4派である。こちらは使用例多数である。
 そして、ここでついに話がつながるのだ。アー君だよ、アー君。ガラ君ではないよ。そう、歌詞カードのアー君は、ユウヒビールでも登場している。ホフディランのマスコットとしての活躍が期待されたが、二度と起用されることはなかった・・・。



多摩川
大人の事情でアー君の写真は多摩川の写真(使い回し)に差し替えてま〜す。




歌詞研究所
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