『WASHINGTON, C.D.』2010.12.1
ワシントンCDと筆者
WASHINGTON, C.D.(以下、ワシントンCD)は、ホフディランの2ndアルバムである。1997年8月に発売された。先行シングル「恋はいつも幻のように」を含む16曲編成となっている。
7月に発売された、恋はいつも幻のようには、10万枚を超えるヒットとなり、ホフディランの人気を確立させる曲となった。
ワシントンCDにおいて、先行シングルは、過去最高の売り上げの「恋まぼ」の1曲のみである。驚くべきことに、ワシントンCDの残り15曲(※)は、すべて書き下ろしである。にもかかわらず、須らくいい曲だといっていいだろう。しかも、前作多摩川レコードからわずか8ヶ月でのリリースである。不朽の名作ユウヒビールと多摩川レコードも8ヶ月のインターバルである。このころのホフディランは、次から次に名曲を生み出す絶頂の時期であった。
当時のホフディランは、各所で「次にブレイクするバンド」として取りざたされていた。1997年4月からは、オールナイトニッポンのパーソナリティを務める。ミュージックステーション、HEY HEY HEY、ポップジャムなどの音楽番組を総なめしていたのもこのころらしい。
ここで、筆者の個人的な話をしたい。筆者がホフディランを積極的に買うようになったのは1998年のことである。アルバム「ホフディラン」が出た後のことで、ユウヒ時代の到来、ともいえる時期である。
ある日、AMラジオを聴いていたら、「恋はいつも幻のように」が流れてきた。その曲のイントロからやられてしまった。意味不明の歌詞の繰り返し。でも、頭から離れない。結局、しばらくして、中央橋の遊INGにあったアルバム『ホフディラン』を手にする。学生当時の筆者にとって、3059円は、少々高かったが、思い切って買った。
『ホフディラン』を早速聴いてみた。欲望にはとても感動した。でも、肝心の曲は入っていなかった。筆者はその時点で、「恋はいつも幻のように」という曲名を知らなかったのである……ショック……。
※GOODは、高木ブー提供楽曲のセルフカバーなので、厳密には書き下ろしではない。
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