蒔絵


●雨戸・横板・後板の部分は、漆器や工芸品に多く使われる

  本蒔絵(磨き蒔絵)による「楽器・雲」蒔絵

  梨子地・螺鈿蒔絵

●柱部分は本蒔絵(磨き蒔絵)による「法草華」蒔絵



 
蒔絵 雨戸 左
蒔絵 横板 左


蒔絵 後板


蒔絵 横板 右
蒔絵 雨戸 右




柱 左右





●磨き蒔絵
  蒔絵の上から漆を塗り研ぎ出したもの。
  蒔絵の上に漆の塗幕ができ蒔絵を保護すると同時に、光沢感を得ることができる。


●梨子地
  地蒔き(じまき)の一種で、漆を塗った上に金銀の梨子地粉を蒔き、
  その上に梨子地漆を塗って被い、粉を研ぎださないで、漆を透かして見せたもの。
  仕上げの研ぎは、粉が露出しない程度に行う。
  梨の肌に似た感じなので梨子地の名があり、鎌倉時代に興った技法である。


●螺鈿
  漆工技芸のひとつ。鮑貝・蝶貝・夜行貝・鸚鵡貝・烏貝・巻貝などの、
  真珠のような光沢がある部分を薄片にとり、それを文様の形に裁り、
  漆地や木地にはめ込んだり、張りつけたりして装飾としたもの。
  螺は螺旋状の殻を持つ貝類、鈿は装飾の意味。