コマンド一覧

GP−IBコマンド

ifc,ren,llo,dcl,gtl,sdc,get

制御・設定用コマンド

dav,lis,atn,add,del,conf,red,gre,wait,enter,timer,back

テキストデータ入出力コマンド

in,out

デバッグ用コマンド

eepr,eepw,memr,memw

GP−IBコマンド

特定のGP−IBメッセージを出力するためのコマンド

@ifcコマンド

ifcユニラインメッセージをGP−IBバスに出力するコマンド。
ifcユニラインメッセージはGP−IBバスに接続されている全ての機器のGP−IBインタフェース
を初期化するコマンド。実際にはコントロールバスのifcラインを100マイクロ秒以上Low
レベル(0V)にすることによって行われる。
書式:ifc[N]
N×100μ秒間ifcラインをLレベルにする。(0<N<256)

例1:ifc
100μ秒ifcラインをLレベルにする。
例2:ifc 20
2000μ秒ifcラインをLレベルにする。

Arenコマンド

renユニラインメッセージをGP−IBバスに出力するコマンド。
renユニラインメッセージはGP−IBバスに接続されている全ての機器の制御状態を指定する
コマンド。実際にはコントロールバスのrenラインがLow(0V)のときはリモート制御
(GP−IBによる制御)、High(5V)のときはローカル制御(マニュアル操作)になる。
書式:ren {e or d}

例1:ren e
バスに接続されている機器をリモートモードにする
例2:ren d
バスに接続されている機器をローカルモードにする

Blloコマンド

lloユニバーサルコマンドをGP−IBバスに出力するコマンド。
lloユニバーサルコマンドはGP−IBバスに接続されている全ての機器に対し、設定ボタンや
ツマミなどをマニュアルで操作できないようにロックするためのコマンド。
書式:llo

Cdclコマンド

dclユニバーサルコマンドをGP−IBバスに出力するコマンド。
dclユニバーサルコマンドはGP−IBバスに接続されている全ての機器を初期化するコマンド。
書式:dcl

Dgtlコマンド

gtlアドレスコマンドをGP−IBバスに出力するコマンド。
gtlアドレスコマンドは、指定したアドレスの機器がリモート状態にある場合、その機器を
ローカル状態にするコマンド。
書式:gtl L1,L2,・・・・,Ln
L1,L2,・・・・,Lnはリスナアドレス(0〜30)
アドレス指定は15個まで
例:gtl 0,3,8,10
アドレス0,3,8,10の機器をローカル状態にする。

Esdcコマンド

sdcアドレスコマンドをGP−IBバスに出力するコマンド。
sdcアドレスコマンドは指定したアドレスの機器を初期化する。
書式:sdc L1,L2,・・・・,Ln
L1,L2,・・・・,Lnはリスナアドレス(0〜30)
アドレス指定は15個まで
例:sdc 0,3,8,10
アドレス0,3,8,10の機器を初期化する。

Fgetコマンド

getアドレスコマンドをGP−IBバスに出力するコマンド。
getアドレスコマンドは、指定した機器に対して測定動作開始を指示するコマンド。
同時に複数の機器に対して、測定開始の指示を与えることができる。
書式:get L1,L2,・・・・,Ln
L1,L2,・・・・,Lnはリスナアドレス(0〜30)
リスナアドレス指定は15個まで
例:get 0,3,8,10
アドレス0,3,8,10の機器に対し、同時に測定動作開始を指示。


制御・設定用コマンド

@davコマンド

GP−IB簡易コントローラがトーカになってデータを送信するときに、1バイトデータ
をデータバスに乗せてからNRFDのレベル確認実行までの待ち時間をN×10μSに設定する。
デフォルトでは10μSになっている。
書式: dav N
Nは1から255
例: dav 10

Alisコマンド

GP−IB簡易コントローラがリスナになってデータを受信するときに、トーカとリスナを
指定するコマンドを送信した直後にGP−IBコントロールバスのNRFD、NDACラインを'L'
レベルにしてからatnラインを'H'レベルにするまでの待ち時間をN*10μSに設定する。
デフォルトでは10μSになっている。
書式: lis N
Nは1から255
例: lis 5

Batnコマンド

GP−IBコントロールバスのatn制御線の状態を変えてから次の動作に移るまでの待ち
時間をN*10μSに設定する。デフォルトでは10μSになっている。
書式: atn N
Nは1から255
例: atn 8

Caddコマンド

GP−IB簡易コントローラのアドレスを設定する。デフォルトで10になっている。
書式: add A
Aはアドレス。(0〜30)
例: add 4

Ddelコマンド

データの送受信に使用するデリミタを指定する。デフォルトで0(0〜4)
書式: del N
0:CR+LF+EOI
1:CR+LF
2:CR
3:EOI
4:LF
例: del 3

Econfコマンド

上記@〜DとJの設定内容を表示、保存するためのコマンド
書式: conf [w]
wをつけることにより現在の設定内容をPIC内蔵のデータEEPROMに保存する。
次回起動時には保存内容の設定で起動する。
例1: conf
設定内容を表示する。
例2: conf w
設定内容を保存する。

Fredコマンド

赤色LEDを点灯・消灯させるコマンド。
書式: red {o or f}
o・・・点灯、f・・・消灯
例: red o
赤色LEDを点灯

Ggreコマンド

緑色LEDを点灯・消灯させるコマンド。
書式: gre {o or f}
o・・・点灯、f・・・消灯
例: gre f
緑色LEDを消灯

Hwaitコマンド

指定した時間、処理を停止する。
書式: wait N
N*0.1mSの間処理の一時停止。
Nは1から255まで

Ienterコマンド

inコマンドにより一時メモリに入力したデータをEEPROMに保存し、現在レコードを新規
レコードにする。タイマーモードの時に有効。
書式: enter

Jtimerコマンド

タイマーモード時のタイムインターバルを設定する。デフォルトで60(1〜65535)
書式:timer N
Nは時間。N秒のタイムインターバルに設定。

Kbackコマンド

タイマーモードの時に有効。現在レコード(保存対象レコード番号)を一つ前にする。
ローカルモードのときにSW_Lを押すことをコマンド化したもの。
書式:back


テキストデータ入出力コマンド

@ inコマンド

指定したトーカアドレスの機器から、リスナアドレスの機器にテキストデータを送るように指示する。
書式: in T,L1,L2,・・・・,Ln[:N]
Tはトーカアドレス(0〜30)
L1,L2,・・・・,Lnはリスナアドレス(0〜30)
リスナアドレス指定は15個まで
Nはメモリ格納時の項目番号(0〜3)。
Nの指定がない場合は、受信したデータがRS232Cに出力される。
Nの指定がある場合は、受信したデータは一時メモリに格納される。
注意事項1:リスナアドレスの中にGP−IB簡易コントローラのアドレスが含まれていないと、
受け取ったデータは破棄されてしまう。
注意事項2:Nの指定は単独動作時(ローカルモード、タイマーモード)のみ有効。ターミナル
モード時に指定した場合、テキストデータはメモリに格納されるだけでRS232Cに出力され
ることはない。
例1: in 3,4,10
アドレス3の機器からデータが送られ、アドレス4、10の機器がデータを受け取る。
GP−IB簡易コントローラのアドレスが4か10であれば受け取ったデータをRS232Cに出力する。
例2: in 3,4,10:2
アドレス3の機器からデータが送られ、アドレス4、10の機器がデータを受け取る。
GP−IB簡易コントローラのアドレスが4か10であれば受け取ったデータを項目
番号2の一時メモリに格納する。ローカルモード、タイマーモードのとき、一時メモ
リに格納されたデータは、GP−IB簡易コントローラのenterキー(SW_E)
が押されるか、enterコマンドが実行されるとEEPROMにレコードとして保存される。

A outコマンド

指定したリスナアドレスの機器にテキストデータを送信する。
機器固有のコマンドを送信するときに使用する。
書式: out L1,L2,・・・・,Ln:S
L1,L2,・・・・,Lnはリスナアドレス(0〜30)
リスナアドレス指定は15個まで
Sは文字列
例: out 5,4,8:rc1
アドレス5,4,8の機器に文字列"rc1"を送信する。

デバッグ用コマンド

デバッグ時に使用したコマンド。

@ eeprコマンド

PIC16F877内蔵のデータEEPROMの内容をハイパーターミナルで表示するためのコマンド。
書式: eepr
PIC16F877のデータEEPROMの内容を全て表示する。

A eepwコマンド

PIC16F877内蔵のデータEEPROMの内容を書き換えるコマンド。
書式: eepw HH,XXXX・・・・
HHはアドレス16進表記
XXXX・・・は書き込み内容。hex表記2桁で1バイト分。
例:eepw 10,414243303132
アドレス h'10'から"ABC012"を書き込む。

B memrコマンド

24LC256の内容をハイパーターミナルで表示するためのコマンド。
書式: memr HHHH,BB
HHHHはアドレス16進表記
BBは表示バイト数16進表記
例: memr 1200,40
アドレスh'1200'からh'40'バイト(d'64'バイト)を表示

C memwコマンド

24LC256の内容を書き換えるためのコマンド。
書式: memw HHHH,XXXX・・・・
HHHHはアドレス16進表記
XXXX・・・は書き込み内容。hex表記2桁で1バイト分。
例:memw 1010,414243303132
アドレス h'1010'から"ABC012"を書き込む。