07年5月以降の作品

しばらく作品集を更新していませんでしたので、新作が溜まっております。
そこで、ひとまずこのページにまとめてお目に掛ける事にいたしました
こうして、忙しかった時期を振り返ると感ひとしおです。
思ったほど、枚数増えていないはずですね・・・(←言い訳?)
まずはページ新設いたします。

08.03.02更新

嶽ドーム(2)      嶽ドームより夕焼け(2)   *福乃友(4)      福乃友お庭(4)

・嶽ドーム:     神岡町。通称嶽やま・神宮寺岳の見える体育館です。こういう風景が、
             とても好きです。
・嶽ドームより夕焼け:嶽ドームを描いていて、ふっと振り返ったら、秋田市方面は夕焼け
             でした。水を張られたばかりの田んぼが染まっています。大げさですが、
             こういうのを見た瞬間、生きてて良かったと思うのです。
・福乃友:      夏に、こちらの蔵で個展をしました。建物も、人も、とても素敵な、酒蔵
            さんです。今も日々、いろいろな新しい試みをされています。毎日が
            フレッシュな、福乃友なのです。
・福乃友お庭:   花のない時期を描いてしまった・・・。風がよく通る縁側で吟醸アイスを!        

神岡町看板(2)      クレマチス(4)     神岡の水芭蕉(2)     アイリス(4)

・神岡町看板:私がこよなく愛する「電柱」と「看板」を二つながらクローズアップ!これは、テレビ
         でもじっくり紹介された人気者です。13号線(歩道)に座り込んで描いたもの。
         行き交うドライバーの不審げな視線が痛かった・・・。
・クレマチス: 西木村のおそうざい屋さん「Kimoto」の庭先。丹精されたバラたちが風に揺れて。
・神岡町の水芭蕉:最近木道が整備され、ぐっと描きやすくなりました。踏み切りの近く。13号線
             からもすぐそこなのに、秘境感ただようエリアです。
・アイリス:  大曲の県立農業科学館のアイリスフェアにて。描くものがない時は、スケッチブック
        を持って農業科学館にやってきます。木に咲く花も、季節季節で、いろいろ咲きます。 

・ハンの木の花:これでも「花」です。小林一茶に
     「ハンノキのそれでも花のつもりかな」
     と云う句がありますが・・・まんまじゃん!

・カタクリお花見:西木村では、「お花見」と言えば
       カタクリのお花見なのでしょうか?
       楽しそうです。手前にはゼンマイも
       顔を覗かせています。

ハンノキの花(2)      *カタクリお花見(2)

以下の14枚は、主に角館プラザでの展示期間〜福乃友での展示期間にかけての制作です。
神岡町や西木村など、その地域のものがやはり多いです。
このころから展示の日程が詰まり、忙しくなりました。展示中にその地域を描かなくては作品が
増えない事に気付いたわけです。さらに単発での絵の講座・秋開講の講座の準備なども入り、
とにかく毎日走っていました。どこかでりんご病(パルボウイルス)を拾って来ちゃったのもこのころ。
おかげで私の不妊治療計画は大きな修正を余儀なくされたのでした・・・しくしく。

角館・味噌蔵(6)   福乃友・古い看板(4)  昔の酒造り道具(4)   西洋オダマキ(3)

・角館・味噌蔵: 安藤味噌醤油醸造元を背景にして。アイリスは、実は他の場所(大曲の秋田
          県立農業科学館)で描いたもの。少し上の段のアイリスの絵も同じ所のです。
・福乃友・古い看板:ホーロー引きの、風情のある看板です。昔はこの、打出の小槌がマーク
            としてよく使われていたそうです。
・昔の酒造り道具:私は福乃友の蔵の2Fで絵の展示をしておりました。1Fにはこういった古い
           資料がいろいろ常設展示されています。時間の空きを見て、少しずつ描いて
           いったものです。
・西洋オダマキ:我が家(借家)の庭の花。・・・というと、いかにも私が庭の手入れまでコマメに
          しているようですが、残念ながら違います。大家さんがとてもいい人で、かつ
          建物を大切に考えていらっしゃる方で、しばしば妖精のように、家の外回り一切
          の世話をしていって下さるのです。秋田に来てから、本当にいい人にいっぱい
          出会いました。こうして一軒、また一軒と、この地に一人の知り合いもなかっ
          た私に、親戚が増えていくようです。秋田の地の神様、ありがとう!  

ここから8枚は、夏、鹿角の花輪ばやしの時期に合わせて「関善」の建物で個展をしたときの
作品です。くらくらする暑い盛りに軽装で、裸足にサンダル、スケッチブック一冊にペン数本。
これだけでペタペタと鹿角花輪の町を歩き回ったものです。個展会場を空けがちな作者を暖
かく見守って下さった方々、遅くなってしまって大曲まで帰るのが大変なときには泊めて下さ
った方。ここにある作品群は私だけが描いたのではなく、この町の方々の気持ちが結晶した
ものです。原画は「関善」に常時、展示されています。この絵たちのためにも、それが一番、
いいと思うのです。(ついでにポストカードも売っていますので、みんな買って行ってね〜)。
                                  (↑実はこれが言いたかった?)

関善(旧関善酒店)(4)    関善内部(4)    大堰のほとり(4)   鹿角のおみやげ類(4)

・関善: 鹿角花輪の象徴と言ってもいいかも。ハードとしての建物も、とにかく技がすごい。
     外部から見ると幅も広くて、その豪華な感じを描きたかったので、端から端まで画面
     に入れました。秋田の文化財フェスタのポスターやチラシになりました。
・関善内部: ここを管理するNPOの方々が会議をしていらっしゃる、その少し離れた所で描
        いていました。これからここをもっと良くしていく為にはどうしたらよいか?という
        ことが真剣に語られ、聞くともなくそれを聞きながら。でもきっと、その、人々の熱い
        思いが私の耳に入り、手を通ってペン先から出たのだと思います。一人っきりで
        シーンとした所で描いていたら、もっと冷たい感じの絵になっていたかも。
・大堰のほとり: 町の中心を流れる大堰の水。かつては文字通り「命の水」だったことでしょう。
          この建物は、鹿角の酒蔵「千歳盛」の裏。煙突には「千歳盛」の3文字が。遠く
          にはレンタルビデオの「GEO」の黄色い建物が頭だけ見えています。こういう
          のって好き。由緒あるものと、ごちゃごちゃした現代のもの。どちらも好きなので、
          一つの世界(絵)の中に共存して欲しいです。
・鹿角のおみやげ類:パッケージものはよく描きますが、この絵は特にしんどかったです。特に
             花輪ばやしの屋台って、描くべき線が多くって。今年は屋台をナマで描く
             予定をしていますが、パッケージの写真でふうふう言ってる、こんな私に
             描けるのかどうか・・・不安はつのります。

*鹿角花輪駅前(4)   鹿角・民俗資料室(4)  鹿角のお酒(4)   *関善・昔の看板(4)

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・鹿角花輪駅前:  これは、普通の建物なのですが、古さがすごくいいのです。駅前で、道路
           を挟んだ向かいにATMがあり、そこから描いていたのですが、麦わら帽子
           にサングラス、ほこりよけのマスク、私は完全に不審者でした。これは嫁ぎ
           先の決まった作品で、普通に使われている普通の建物を思いつきで描く、
           という行き当たりばったりな私の作画を分かっていただけたような、嬉しい
           気持ちです。
・鹿角・民俗資料室: 図書館とくっついた建物。山上に見えているのは花輪小学校。少々
             痛んでいるようですが、頑張っています。
・鹿角のお酒:   このへんの人たちも、よく飲むようです。・・・と、いうか、秋田県全域、
            「飲まない」所なんて、ないです!
・関善・昔の看板: これら一連の作品の中で、最初に描いたのがこれ。建物の壁に、ひっそり
            と存在して、昔語りをしているようです。こちらも、もっともふさわしいお方の
            ところに嫁いでゆきました。 

三浦家・金足黒川(8)  新政・立春初搾り(4)    *ブーケ(2)       ざくろ(2)

・三浦家・金足黒川: 県立博物館主催のスケッチ会に、生徒さんとともに参加した時の作品。
              普段は非公開の貴重な建物です。このあたりは黒川油田といって、
              石油の出るところがあります。「秋田の中のアラブ」になるのも夢じゃ
              ないっ!?
・新政・立春初搾り:  今年の初搾りのチラシ用の作品。新聞の折込に、何回か折り込まれま
              した。去年は桜柄で制作したので、「今年は産め」・・・じゃなかった
              「今年は梅」というご指定で描きました。   ↑
                                       (意味深な変換ミスだ・・・)
 
・ブーケ     : スケジュールが詰まっていた時、でもどうしても友達とも会いたくて、友達
           の家で色塗りしたもの。中の一人が、「その花はこの色」「葉っぱはこの色
           とこの色」「そうじゃなくて、もっと薄く」などと、細かく色指定。そのこだわり
           のセンスに脱帽して、この日の私は言われるままに色を塗るだけの単純
           作業に徹したのでした。
             思えば、最近の私、彼女ほど意識を集中して色目にこだわっていただろ
           うか?けっこう、「こんなモンでいいか」とばかりにやっつけていなかったか?
           ・・・と、わが身を振り返って反省するきっかけになった、思い出の一品です。
           当時妊娠中だったその時の友達。一人はもう新米母。もう一人は一両日中に
           出産のため入院。感慨ひとしおで、病院に見に行きたいな、と思います。
           ステキなお母さんを持って、この子達も幸せですね!

・ざくろ      : 秋(初冬)は、あちこちでざくろが売られています。また、秋田市の手形、
            秋田大学界隈にはざくろの並木もあり、実をつけています。いろいろな
            思いをこめて、私は今年の年賀状にこの絵を使いました。                          

   椿(3)            アオキ(3)       クリスマスに(1)     恩徳寺(2)

・椿:    もう引っ越したのですが、大曲に来てから2007年2月まで住んでいた家の
       椿です。今はもう更地になり、この椿もなくなってしまいました。

・アオキ : 「陽だまりサロン」という、子育てをする人々のオアシスともいえるステキな
        サロンの木です。こちらのオーナー若林亜紀さんに、目の前で何か描い
        て、とリクエストされ、一気に描いたものです。色塗りは後日、再びサロン
        にて、子供達の前で塗りました。白い斑は、まずマスキングしました。
        その上から緑を塗り、全てが乾いてからマスキングをはがすと、ほ〜ら。
        ごらんの通りです。
・クリスマスに: クリスマスに出した葉書の絵。
・恩徳寺:  鹿角市の旧関善の裏手、小高いところのお寺です。ここからは観光マップ
        用の作画です。

 上の「恩徳寺」からの13枚は、「鹿角観光マップ」のための作画です。写真資料を
いただき、「白黒で」というご指定で描きました。いずれは、着色もする、と云う事で。
 手前味噌ながら私は、自分の絵は色のキレイさが身上だと思うので、白黒って、一抹の
不安が・・・というか、線だけじゃ何が描いてあるかも分からないんじゃあ・・・と心配でした。
 やはり先方でもそう思われたようで、後日お電話くださり、ちょっと言いにくそうに
「影だけ付けてみて・・・」という趣旨の依頼が・・・。すすす、すみません。そうですよね。
私も影だけでも付けたほうがいいと思います。

 影だけ先に付ける描き方も世にはありまして、「グリザイユ」といいます。同じ先生に習った
私の同門の仲間にも、この方法を好む人もあります。
 私は色を塗り終わってから様子をみて影を足していくタイプなので、先に影をつけると、
後日、この作品群に色を塗りたくなった時、やりにくいかも・・・。なので、コピーをとり、その
コピーの方に影をつけていきました。原画は未だ真っ白なままです。
 ・・・「ままです」って、言い切っちゃっててはいけないんだわ・・・。
 そろそろ、なんとかしてあげなくては。

赤鳥居、神社、道の駅「あんとらあ」、お寺、美味しい水の汲めるところ。鹿角花輪駅、
由緒ある大木、鐘撞き堂など。いろいろな、素敵なところを紹介しています。