和歌の用語集 (1)
| この用語集は、物覚えが悪い私自身のために作っています。とりあえず古語辞典や用語集、歌集の解説などを大雑把に要約しております。 |
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初めに上の句が詠まれ、別の人がそのあと下の句を詠む。これをどんどん続けてゆく詩形式を連歌という。最初の五七五を発句といい、発句に続く七七を脇句という。 でもこの繰り返しを永遠にくり返すわけにはいかない。そこで最後の七七を挙げ句という。 |
挙げ句を詠むのは出句数の少なかった人、または記録係である。主客と亭主、発句と脇句の作者は遠慮する。 ひねったり趣向をこらしたりすると、その先にまた続いてしまうので、挙げ句はすんなり終わるような句が望ましい。 |
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左右に分けた歌人の和歌を組み合わせて、優劣を競った文学的競技のこと。霞、桜、ほととぎす、恋、秋月、雪などが出題された。題ごとに1番から順に2首ずつ組み合わせて、審判員(判者という)が勝ち負け、引き分け(持という)を判定した。 判定に異議を申し立てるのを陳状 という。判定での批評文は歌人の技量を進歩させ、美的理念をも発達させた。 |
現存最古の歌合は在原行平による仁和2年(885)の「在民部卿家歌合」だが、判定理由は書かれていない。 秀歌を組み合わせた撰歌合、自分の作品を左右に組み合わせた自歌合、漢詩と組み合わせた詩歌合もあった。 |

| 画像は、歴史上もっとも雅な宴と称賛された「天徳内裏歌合」(てんとくだいりうたあわせ)の模様が描かれている。 | この歌合は天徳4年(960)3月30日、村上天皇が主催して清涼殿でおこなった。京都文化博物館蔵。 |
和歌に詠み込まれたことで、ある決まったイメージができあがった地名のこと。奈良県の飛鳥川の場合、
古今集933番、作者不詳。 |
淵は深いところ、瀬は浅いところ。この和歌の影響で、飛鳥川といえば人の世の変わりやすさと無常をたとえるのに用いられるようになった。 |
歌枕の例
| 小倉山 | 京都市右京区嵯峨。大井川の北岸で、嵐山と対する。 |
| 春日山 | 奈良市の東方。三笠山や花山などの総称。春日大社の背後地で、藤原氏の象徴。 |
| 小夜の中山 | 静岡県掛川市と金谷市の間の山地。「なかなか」のように洒落で用いられることが多かった。 |
| 住吉社 | 大阪市住吉区の神社。祭神は筒男三神ほか。古くは海岸にのぞんでいた。浪、風、神木の松が詠まれる。 |
| 名取川 | 宮城県の川。ありもしない評判をとる(名を取る)イメージをあらわすときに用いた。 |
| 御坂(みさか) | 長野県下伊那郡と岐阜県中津川市の境にある神坂峠。東山道のうち信濃国への入口で、険峻な道として知られていた。 |
| 宮城野 | 宮城県仙台市。萩の名所。 |
| 詩歌を作って宮中や神社に差し出すこと。 |
修辞法の一種。和歌や道行き文などに用いられ、主想の叙述とは別に、文中のある語と意味上で関連をもっている語をいう。
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古今集782番、小野小町。「降り」、「(木の)葉」、「(もみじの)うつろひ」はいずれも、「しぐれ」から連想して用いられている。 |
| 和歌、俳句、川柳などで、物の名を各句の始めまたは終わりに置いた遊技的な技法をいう。 | 下に挙げる例では、植物かきつばたを、各句の始めに1音ずつ置いている。たとえば古今集410番。 |
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作者は在原業平で、在五中将とも呼ばれる。この歌は旅の途中で詠まれた。そこで、「中将の道草に折る杜若」という川柳がある。杜若:かきつばた。 |
| 短歌の前半の五七五のこと。下の句七七と対。 |
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歌集をつくるときの作業で、料紙を切り取って歌を削除し、あるいは料紙を継いで歌を書き入れる改修作業のこと。 つまり編集にほかならない。現代ならばパソコンで簡単にできる。 |
単に数を増やすのならば、新たな和歌を巻末に追加すればよい。そうしないで途中に挿入するから切継作業が生じる。 このことから、和歌の並べ方が重視されたとわかる。 |
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連歌または俳諧の発句では、文が切れた感じにするのに用いる語。感動をあらわす場合もある。「ぞ」「や」「かな」「けり」などが用いられる。 正岡子規『歌話』によると、杉風の「橘や定家机のありどころ」を例にすると、「橘の咲く家の窓の内に」といった内容が含まれているのに、これを「橘や」の5字で切るから、言葉をずいぶん省略できる。 |
和歌ではこの句法をつかえないので、おのずと長くなる。だから和歌は思ったほど複雑なものを詠めない。 |
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http://www7a.biglobe.ne.jp/~katatumuri/poem/yougo10.htm |