雑記帳(平成24年2月分)

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ネット資本主義  24/02/29(水)

先日は投資顧問とかヘッジファンドといった慣れない金融用語を知ったかぶりして使ったから、なんだか少々肩が凝った。

30年ぐらい前、鉄鋼や電気、機械とかいった工場が、社会の中心にどかんと鎮座していた頃のことを産業資本主義といった。たくさんの人が雇われ、物がつくられ、銀行もメーカーに融資していた。

私は、これが健全な姿だと信じている。

しかし現代は、お金でお金を生み出す金融資本主義が、世の中を乱している。A IJ投資顧問もその一味だ。しかもA IJの幹部連中は、最初から嘘で塗り固めた経営をやっていたから、じつにけしからん。

金融資本主義から連想すると、現代はネット資本主義の時代になりつつあるとでもいえそうだ。ネットでお買い物をさせたり、ゲームを配信したりすれば商売になる。

GREE社はゲームをやらせて、若者たちの財布をすっからかんにして金儲けをやっている。これって、何だかあほらしい。

ついでに、前回のイギリス領ケイマン諸島を検索したら、カリブ海のキューバ近海にある小島で、スティーブンソンの『宝島』のモデルになった島だとわかった。投資顧問にとって、ケイマン諸島は今でも宝島なのだ。

 

 

消えた企業年金  24/02/27(月)

わずかに蓄えた貯金を個人年金で運用するつもりだったが、先日起こった事件で気が変わった。A IJ投資顧問という会社が、客から預かった企業年金2000億円をすっかりなくしてしまった。

客のほとんどは建設業や機械業、印刷業といった中小、零細企業でつくっている組合ばかりだ。町工場や土建業のおやじさんたちが従業員の老後を思って、ようやくひねり出したお金を、A IJ投資顧問はイギリス領ケイマン諸島の怪しげな会社に預けたらしい。

資金は、そこからさらに香港に流れて、ヘッジファンドのような悪質な博打に使われた模様だ。わずかな元手を見せ金にして、その何百倍とか何千倍もの金額で取引をする。それで儲かれば、たとえば100万円が数億円に化けたりする。

ヘッジファンドについての正確な知識は持ち合わせていないが、少しの見せ金を証拠にして、巨額で実体のない取引をして、大もうけをしたり、ものすごい赤字を出したりするのは、どう考えたって、まともな商売ではない。資本主義とか金融とかいった概念にも合わない。

「はげタカ資本主義」というのも、A IJ投資顧問の事件と似たように意味で使われているのだろうか。

今回の事件はA IJ投資顧問だけが起こしたなんて、誰も思っていないだろう。年金運用基金の7割はうまくいっていないから、まだほかの投資顧問会社にも飛び火しそうな気がする。

そして、今回もまた、公的資金つまり税金で金融機関を救ってやるのだろう。金融機関は、どんなへまをやっても許される。晴れた日には傘を貸して、雨が降ると取り上げる。

一方、年金資金をあずけたおやじさんたちは、年金の受取額を減らされるか、さもなくば支払う保険料が値上げされるかどちらかだ。なぜ、こんな馬鹿なことになるのだろうか。

 

 

連絡通路にて  24/02/18(土)

東京都心部に通勤しているので、いつも朝早く家を出て、郊外の私鉄電車に乗り、それから地下鉄に乗り継ぐ。私鉄と地下鉄の駅間は200メートルぐらい離れているから連絡通路がある。

その通路を、若いサラリーマン男女が小走りに駆けていく。急がないと遅刻するのだろう。こんな様子を日ごとに見ていると、自宅を出る時刻をもうちょっと早めればいいのにと思う。

私は始業時間より30分早く職場に着くようにしているから、乗換駅では悠然としているし、決して走ったりしない。急ぐ必要がないのだ。

などと偉そうなことをいったが、私も若い頃は、朝起きるのが苦痛で、駅の階段を大汗かいて走ったものだった。真剣な表情で連絡通路を走る若者たちは、かつての自分と同じではないか。

長い歳月にわたって、通勤電車でかよい続けた。だけど、退職の日が近づいている。先はわからないが、もしかしたら悠々自適の生活になるかもしれない。

つらかったサラリーマン生活の終点が見えてくると、何もかもが昨日の出来事みたいに思えてくる。あれもこれも懐かしくてたまらない。元気な若者だった頃は、「こんな仕事なんか辞めてやる」と、幾度も腹を立てて怒った。

人生にやり直しは利かないが、いつかどこかで道に迷い、そのまま今日まで歩いてしまったような気がする。もう振り出しには戻れないのに、帰れないところに帰りたい。これから先、人生の通路には何が待っているのだろうか。

 

 

雅子妃殿下について  24/02/16(木)

皇室の話題にはあまり関心はないが、先日、女性週刊誌を読んで、ふと考え込んだ。何年も前から病気療養中の雅子妃殿下について、「好感を持てない」と批判する投稿記事が多いらしい。

そのなかで、うつ病を経験した女性は、「うつ病はひどくつらいが、それでも一般人の場合、どうにかして病気を治さないと生きていけない」と厳しい口調で書いていた。

うつ病とパニック障害を乗り越えた私は、この女性の意見に賛成する。たしかに、絶望よりほかに何も考えられほどつらい時期がある。もう二度と健康には戻れないとあきらめたりする。

この苦しさは、経験者でないと、とても理解できない。しかし、それでもいつかは治る病気なのだ。病気に安住すると、自立した生活がむずかしくなる。がんばれない時期は、永遠に続いたりしない。

宮内庁からの公式発表がどのようなものか知らないが、妃殿下はずっと以前から適応障害をわずらっていると理解している。しろうとの私が理解している範囲では、適応障害はうつ病ほど深刻ではないが日常生活に支障があり、一定期間の休養が必要な病気だ。

それにしても、菊のカーテンの向こうで起こってる話だから、妃殿下についての事実関係はさっぱりわからない。症状が重いのならば、世間がどんなにやかましく騒ごうとも、公務復帰など急がないほうが良いに決まっている。

もし、妃殿下についての情報が、宮内庁からありのままに公表されるとすれば、多くの国民がうつ蔓延社会の現実を知り、住みやすい社会を模索するための好機になる。

隠しているだけでは、不正確な憶測だけが飛び交い、誰の利益にもならない。

 

 

大臣よりも年金  24/02/08(水)

国会では近頃、田中直紀防衛大臣の珍答弁がおもしろいと、ニュースで話題になっている。トンデモ答弁が失笑を買ったり、とにかく、肝心な防衛のことをあまりご存じないようだ。

委員会の途中で抜け出して、喫茶店でのんびりとコーヒーを飲んだりするから、野党のセンセイたちが「田中はどこに逃げたんだ」と大騒ぎをする。本当にまあ陽気な大臣さまだ。

この大臣の妻は真紀子で、その親父は田中角栄元首相だから、我らが直紀クンは親の七光り、妻の七光りに包まれている。

しかし、一歩引き下がって冷静に考えると、田中大臣がどんな人物だとしても、日本の現在と将来には何の変化も起きたりしない。それでも直紀ちゃん、がんばれ。僕がついているぞ。

数年前の調査をみると、若い世代では、半数が年金に加入して損したと思っている。6割が将来年金をもらえないと思っている。7割以上が、政府は年金改革をよくやっているとは評価していない。

いまの時点で、年金の運営が、これからもうまくいくと信じている人はいったい何人いるだろうか。だいたいの想像はつくが、おそろしくて、あまり考えたくない。

国会議員の先生たちも、巨大すぎる赤字財政や年金に真正面からぶつかっていくのが怖くて、田中直紀クンをからかってお茶を濁しているのだろうか。

誰も責任をとろうとしない日本の体質は、今も昔もかわらない。

 

 

日本人はいらない?  24/02/04(土)

昨日今日から始まった話ではないが、大相撲では外国人力士がやたらと多い。番付をみると、幕内42人のうち、15人は外国人力士が占めている。小結以上だと、10人のうち5人だ。

つい最近まで、外国人が優勢なのは相撲界の特殊事情かと思っていたが、どうやらそうでもなさそうだ。どこの組織でも「日本国籍を有する者」という条件をはずすようになっている。役所は別だ。

ちゃんと働いてくれるならば、別に日本人じゃなくても構わないという考え方に変わっている。たとえば、コンビニに行くと、以前から、中国名の名札をつけた店員が目立っている。

東京都心のビジネス街でも、欧米系のサラリーマンはそこらにたむろしているから、珍しくもなんともない。中国人、台湾人、韓国人は日本人と見分けがつかないが、きっとかなりの人数が日本の企業で働いているだろう。

先日のNHKテレビで、ウズベキスタン出身の女の子が、「日本の会社は公平に扱ってくれるから、私も出世したい」と、笑顔でインタビューに答えていた。

このウズベキスタン女性は、相撲になぞらえると、幕内に昇進するために努力するだろう。あわよくば大関か横綱になりたいと意欲を燃やしているかもしれない。故国はイスラム圏だから、女性の社会進出など夢のまた夢だ。

こんな不利な条件の国で生まれた人には、日本は天国だ。外国人がいない時代には、日本は恵まれていると気づかなかった。

どこの会社も日本人を特別扱いしない時勢になっているから、日本の若者は大変だ。とくに、ゆとり教育の悪影響をまともに受けて勉強しなかった子供たちは、就職できる機会が減っている。

外国人に取って代わられても、泣くしかないのか。ゆとり世代の子供たちは、かつての「勤勉な日本人」というイメージに合わない。それでも、意欲満々の外国人たちとの対抗を余儀なくされている。

 

 
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