2章:ブレーキング

練習あるのみです(^^;


今回はブレーキングに関してです。

まず、これから走りこみを行う上で最初に取り組むべきはブレーキングです。

よく、初心者の方は、「ブレーキは止まる為のものだ」と解釈されている人が多いです。
ですがこれは大きな間違いです。

そして、走り屋の皆さんの中にもそのように考えている方はいませんか?
ブレーキングは止まる為のものではありません。

「速く走る為のもの」です

これを聞いてイマイチ理解できない方、まぁ聞いてください。

あるコーナーに突っ込もうとしているとします。
で、そのコーナーをベストのラインで抜ける為にはどうすれば良いでしょうか?

そう、適正な速度と荷重移動でコーナリングすることですよね?

その「適正な速度と荷重移動」を生み出すのがブレーキングなのですよ。


荷重移動の話は後ほどするとして、今回は簡単な速度に関して説明しますと、

コーナーに突っ込む際に、タイムを出したいなら、
ギリギリまでスピードを出しますよね?出しますよね?(^^;

で、そこからブレーキングをしますが、
ここでスピードが適正でない場合、
オーバースピードで事故、スピードが足りなくてタイムロス
どちらかの結果が生じます。

これはブレーキングの技術から生じるものなのですよ。

ブレーキングの技術は路面の状況や車のセッティング・コンディションによって
さまざまに変わってきます。
それらの状況や調整に応じたブレーキングが出来るようになるのが理想なのです。

ですが、基本的なブレーキングがマスターできれば、
初心者の壁の一つは越えることができると思います。


で、初心者の方に是非とも練習して欲しいのが「ブレーキのロック解除」です。


[ブレーキング練習]

まず、他の車が無く、安全に練習できる場所を確保しましょう。

そして、40〜50キロ程度で走行し、
おもむろにフルブレーキしてください。

すると、「キキキッ!」というスキール音と共に、
ブレーキでタイヤがロックすると思います。
ABS付きの車だとABSが作動すると思います。

で、まずはどの程度ブレーキを踏めばタイヤがロックするかを感覚的に覚えるのです。

この練習をしばらく続けましょう。


感覚がある程度分かるようになったら、
今度はロックが発生した瞬間にブレーキを緩めてください。

するとどうでしょう、ロックが収まります。
で、スムーズに停止できるはずです。

簡単に言えばこれが「ロック解除」です。

この練習の最も重要なことは、「ロックの感覚」を覚えるところにあるのです。

なぜ重要なのか?

このロックした状態というのは、タイヤが止まっています、
つまり、人間が氷の上を直立したまま滑っているのと同じ状況です。

この状態では、車のコントロールができません、タイヤが止まっていますから。


もしロックしたままコーナリングしたとすると、、、、、恐らく谷底です( ̄▽ ̄;


この恐怖を最も簡単に体験できるのが雪道です。

雪道は極端にタイヤの摩擦が少ないので、簡単にタイヤがロックします。
フルブレーキなどしようものなら、どんな車でもロックします。

ですので、この練習は雪道で......というわけにもいきませんよね(^^;

ですので、危険な目にあう前にこの基礎練習だけは十分に行ってください。


ブレーキング一つで運転が楽しくなりますよ♪


それではまた...
(2006/5/13)


戻る