3章:ヒール&トゥー
基本的技術!
「ヒール&トゥー」具体的かつ基本的な技術です。
車好きの人ならば一度は聞いたことのある技でしょう。
どんな技かというと、単純なもので、
「トゥー」つまり、つま先でアクセルを踏みながらも、
「ヒール」、かかと(厳密には小指の横からかかとの間)でブレーキを踏むというものです。
簡単に図にしますと、こういう感じです
なぜこんなことするのか?というと、
左足はクラッチワークを行っているからです。
で、なぜこの技術が必要なのか。
普通に乗る分にはあまり必要ありません。
ですので教習所でも教えてくれません(教習車でやらないようにw)
ただ、ある程度エンジンを回して運転していると、
今のギアとその下のギアとの回転差が大きくなります。(3速→2速などの時)
そんな時に何も考えずにシフトダウンすると、ギアが合わずに「ガクン!」となったりします。
これはシフトロックといってエンジンに良くないどころか、最悪エンジンにダメージが行きます。
「じゃあ、シフトダウンのときにはどうすれば?」という風になった時に出てくるのが、
この「ヒール&トゥー」なのです。
つまり、この技はギアチェンジの際にエンジンの回転数を合わせる為に行います。
では早速、実践してみましょう。
やり方は簡単!
クラッチを踏んだ状態で、
つま先でアクセルを踏んで足の横あたりでブレーキを踏むだけ!
いきなり言ってもできませんね?
そこで、最初は「ヒール&トゥーもどき」から習得しましょう。
まず、適当に走行し、減速の際にシフトダウンします。
シフトダウン時に、クラッチを踏むと同時にアクセルを少し煽りましょう。
そして、クラッチを繋いだらそのままブレーキを踏みましょう。
大切なのは「アクセルを煽る」部分です。
最初はギアチェンジせずに行ってください。
まずは、それぞれのギアに合った回転数を体に叩き込むことです。
回転数が正しくないと、車の挙動が乱れます。
逆に成功すれば、シフトダウン時に挙動が全然乱れません。
それぞれ適切な回転数は、慣れれば音だけでわかるようになります。
ですので、ただひたすら慣れることです(^^;
街乗りなどでも、この「ヒール&トゥーもどき」を実践しましょう。
(ただし、後続車に注意)
で、実際の「ヒール&トゥー」に戻りますと、
ヒール&トゥーの練習は、個別で行わず、クラッチ操作と連動して行います。
つま先(トゥー)でブレーキ開始→クラッチ踏む→(ここからシフトダウン中)→
→足の横(ヒール)でアクセル煽る→(シフトダウン完了)→クラッチ戻し
→ブレーキ終了
この一連の動作が一瞬出来なければなりません。
ひたすら練習しましょう(^^;
反復練習する他にありません。
日常の運転レベルでも自然にやってしまう位になりましょう( ̄▽ ̄;
(KEVINも日々練習しています)
それではまた...
(2006/6/2)