4章:アンダーとオーバー序章

ちょっと面倒ですね


車の基本的な用語の一つに、「アンダーステア」「オーバーステア」っていう言葉があるのは知っていますね?

具体的にも大体は把握している人も多いと思います。

この章の中ではそれほど難しい話はしません。
完全に把握している人は読み飛ばしてくださいね。


どちらもコーナーで曲がっている最中に起こる事で、
どんなドライバーも経験していることです。
あまり知らない人の為に簡単にそれぞれ説明します。



[アンダーステア]
コーナーに対して車が外側に膨らんでしまうような状態のこと。
曲がらなさすぎ、な状態。
原因は様々で、ドライバー本人がハンドルを切ったものの、曲がらないで、
そのまま外側へ行くような感じのこと。
単に「アンダー」とも言います。


[オーバーステア]
ハンドルを切りすぎるなどして、
車がコーナーの内側へ突っ込んでいくような状態。
曲がりすぎ、な状態のこと。
ハンドル操作のミスで生じやすい。
単に「オーバー」とも言う。




まぁかなり大雑把にいうとこんな感じです(^^;






これらを考えるに、まず、コーナーを曲がっている最中に、車にかかる力や挙動について少し考えて見ましょう。

最初に「タイヤの力」これは当たり前ですね。タイヤは回ろうとしますので、進行方向に進もうとします。
後輪は車体と同じ方向ですが(後輪駆動または4WDの場合))、前輪はハンドルを切れば向きが変わります。
言ってしまえば、「アンダーやオーバー」はそのために発生すると考えても良いです。

次に「慣性力」
簡単に言えば「真っ直ぐ進もうとする力」ですね。
「車は急に止まれない」のは、この「慣性力」が働いているからです。
この力は、ハンドルを切っても、切る前の進行方向にかかります。

最後にに、車が曲がる際にはハンドルを切った方向に対して、反対側に「遠心力」という力が発生します。
これは「円運動」をする物体に対してかかります。
車の場合は、単純に、「外側にかかる」と理解した方が良いです。


アンダーステアの図↓





この話は、様々な力学の話と深く結びついていますので、
いっぺんに説明してもわけ分からなくなりますよね?(^^;
(特に文型の人はキツイかも?(kevinは文型です( ̄▽ ̄;)



じゃあここで何が言いたいかっていうと、

まず「アンダーステア」「オーバーステア」という概念を理解して欲しいのと、

それらは日常の車の運転で必ず体験している、ということなのです。





コーナーを曲がっている最中に、思い通りに曲がれない場合、
この「アンダー」「オーバー」に関して少し考えてみると良いでしょう。

最初は「あぁこれがアンダーかぁ」程度で十分です。

本格的に速く走る為には、この挙動の変化の仕組みを理解していなくてはいけません。

今回はそのための第一歩です。

今回は序の口ですので続きは次にします。

それではまた...
(2006/6/16)


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