若者よ政治に関心を



近年、若者を中心とする「政治離れ」が深刻化している。
2005年に行われた衆議院選挙においては、投票率は約60パーセントであった。

だが、この数値はあくまでも全体のものであり、年齢別に見ると、若者(20〜30代)の投票率は
40代以降のそれと比べ、20〜30パーセントの差がある。


若者が選挙に関心を持てない理由を考えてみると、だいたい下記の理由があろう。
1、選挙に行くのが面倒(不都合含む)
2、どの政党・候補者に入れても同じ(又は意味が無い)
3、政党や候補者をよく知らない
4、そもそも政治に関心が全く無い


今これを見ていて、選挙に行かない人は恐らく思い当たるのではないだろうか?


だが、ここで少し考えて欲しい。我々有権者が何の為に「選挙権」を保持するのかを。

江戸時代以前には勿論に、政治家を決める「選挙(入れ札)」などは無かった。
それが明治以降に、「一定の条件を満たしたもの」が選挙権を持つようになり、
さらに改革が進み、条件が緩和されてゆき、
戦後、「すべての成人」が選挙権を持つようになった。

現在は誰でも選挙権を保有できるのであり、
年金はおろか税金もたいした額納めていないものも、年間数億数千万納税しているものも同じ一票なのである。
つまり、今の時代に生きる日本人はほぼ無条件で20年生きれば投票できるのである。

先人の苦労や思いを考えるだけでも、選挙には行くべきである。


また、「投票」という行為こそ、国民が一番簡単に出来る参政行為であり、
その行為を行わない(=放棄)ということは、参政権の放棄なのである。

だから私に言わせれば、選挙に行かずに、
「今の日本の政治は駄目だ」とか「あの政治家(政党)は何をやってるんだ」と文句をいう者は

はっきりいって馬鹿である。

自ら駄目な日本や政治体制の要因を作っておきながら、文句など言う権利はない


「何処に入れても同じ」とか「自分が一票入れても意味は無い」と思うのもやめて欲しい。
選挙の結果は一票の集合体なのだ。

先の選挙では、「小泉劇場」などと言われ、自民党の圧勝に終わった、と皆は言う。
しかし、選挙区単位でよくよく見てみると、接戦だった地区はかなり多い。
投票数の比率にすると、数パーセント以内の差で勝敗が決まった地区がとても多い。

つまり、この「数パーセントの差」が、逆に作用すれば全然違う結果になったのである。

そして、その「数パーセントの差」を生み出すのは、他の何者でもない『我々の一票』なのだ。


考えて欲しい、有権者(約一億人)の中の60パーセント(約6000万人)によって日本が動いているという事実を。

考えて欲しい、日本の未来を憂う未成年が真剣に将来を考えても選挙には行けないのに、小泉などの「人気者(アイドル的存在)」が街頭に来ると「ワーキャー」騒ぎ、そのまま大して考えもせずに一票入れる輩がいることを。




私は必ず選挙には行きます。なぜなら日本が好きだからです。



それでも貴方は行かないのですか?


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